アイラ(ファイアーエムブレム) 単語


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アイラ

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アイラとは、ゲーム『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』に登場する女性剣士である。

概要

主人公のシグルドの母国であるグランベルと戦争中のイザーク国の王女であり、自身も優秀な剣士である。グランベルとの戦争が激化するに伴い、王位を継いだ兄の息子シャナンを連れて滅亡寸前の祖国を脱出。いつの日かの再起を信じて遠くヴェルダンに潜伏することになる。しかし、グランベルとの戦火を避けてたどり着いたヴェルダンでもヴェルダン第二王子であるキンボイスにシャナンを人質にとられ、シグルド率いるグランベル軍と剣を交えることになってしまう。

シグルド軍がキンボイスを倒しシャナンが解放されるとアイラもシグルド軍への協力を申し出てくれる。その後はヴェルダン・アグストリア・シレジア・イード砂漠とシグルド軍に付き従い、その最後まで戦った。その途中、甥のシャナンはイザークに戻ったのだが彼女はそれを見送るだけだった。シグルド軍に従軍する中で成長したシャナンにはもはや自分の保護は必要ないと判断したと思われる。

そして、バーハラの悲劇以降の彼女の消息は不明である。

ユニットとしてのアイラ

FE伝統の盗賊シスター傭兵の組合せで登場する。

クラスはソードファイター→ソードマスター。スキルは追撃・見切り・流星剣。クラスチェンジすると連続も加わる。

聖戦の系譜は最強の武器である神器の存在、そして騎兵が主力として活躍できるように設定されている。
その時点で神器も持たず歩兵であるアイラは最初から条件が不利なのだが、それでも彼女はトップクラスの戦力に数えられる。
その理由としていくつか上げられるが、その中でも最大のものはスキル:流星剣の存在である。

(技の数値)%で発動する流星剣は、5連続攻撃を放つというかなりチートじみたスキルである。鉄の剣などの弱い武器を装備していない限り、受けて生き残れる敵はまれであろう。
このスキルの存在により、わざわざリセットによる成長調整などしなくともアイラは強いということが知れ渡っているといえる。

その他細かいアドバンテージを上げると、

  • 聖戦の系譜では回避力>防御力のゲームバランスとなっており、すばやさが高く防御が低いアイラのほうが防御が高くすばやさが低いユニットより生き残りやすい。
  • 聖戦の系譜では剣が優遇されており、十分な攻撃力と軽さを兼ね備えた剣が多数存在している。また、アイラにはほぼ無条件でその中でも最高級である勇者の剣が手に入る。

弱点としてはやはり防御の低さ、そして運の低さである。
彼女の強さを過信して地雷戦法や単騎突撃させるとやっつけ負けすることも多い。
また、回避率が高いとはいっても槍兵相手にはさすがに不安があるので相手の武器には注意すること。

母親としてのアイラ

聖戦の系譜では女性のユニットは結婚して子供を生むことができる。子供は両親の能力を受け継ぎ、より強力なユニットに成長する。その中でも、アイラは特に優秀な母親として知られている。

最大の特徴は、どのユニットとくっつけてもほとんどはずれがない、ということである。

王道であるレックス(エリートで成長が早い、待ち伏せ、防御力補正)、ホリン(HP補正、月光剣、剣継承、オード直系)をはじめとして、どのユニットでも弱点の補正や武器・スキルの継承によってそれなり以上に強力なユニットが完成する。

体力吸収する特殊剣『太陽剣』を持ち不死身の死神兄妹を誕生させることが出来るデューとの組み合わせも面白いが、こちらはステータスがひと通り上がりやすくなる反面HPが伸び悩むのが痛い所。
金に困らないキャラ特性上値切りがほとんど役に立たない(恋人にあげるのもいいが)、太陽剣を過信しすぎると危険、など癖があり玄人向けな組み合わせである。

例え相手が魔道士系のアゼル・レヴィン・クロードであろうとも、魔法剣の使用などにより十分に使える上に、アゼルはクラスチェンジすれば剣継承可能、レヴィンはスキル必殺で☆50武器要らずでスカサハにスキル連続が付く、クロードは魔法防御補正で後半のスリープ地獄回避と使いどころが何かしらあるのである。

はずれと考えられる組合せとしてはアレクおよびミデェール。アレクの場合はスキルがアイラと丸かぶりなため子供たちにスキルが増えない。力が上がりにくいこともあわせると、やはり他の父親と比べると見劣りしてしまう。
ミデェールの場合はスキルこそ突撃が増えるものの、武器継承なしと力の伸びが弱いこと、そして突撃を継承するなら他にもジャムカやノイッシュなどのライバルがおり、そちらのほうが別スキルが付いてくる点などを考えるとやはりはずれといえるかもしれない。
ただし、この二人を父親にしたところでアイラが生む双子はそれなり以上の強さを持って生まれてくる。それほどに母親としてのアイラは優秀なのである。

故に、彼女の子供たちは死神兄妹としてプレイヤーからは全幅の信頼を寄せられ、敵軍からは恐怖の対照として恐れられ、ヨハンとヨハルヴァからは熱狂的な求愛を受けることになるのである。

カップル結成する際の最大の注意点は、3章までは親密になり過ぎないようにすること。
序盤から登場するので親密度を上げやすい彼女だが、勇者の剣入手イベントが発生しなくなってしまうのである。
とはいえ、意識して上げない限りはそうそうカップル成立はしないはずだが。

雑記

  • 3章ではレックスあるいはホリンから勇者の剣を受け取ることができるのだが、この際ホリンから渡されると「いつも守ってやれるとは限らん。この剣で自分を守れ」という会話をホリンから聞くことができる。実際にはアイラのほうがホリンより強くなっている場合が多く、プレイヤーの多くはここで「お前こそその剣で自分を守れ」というツッコミをすると思われる。
  • 6章の子供たちの会話からすると、アイラはバーハラの悲劇の1年以上前に子供を生んでいたことがわかる。また、その子供たちをシャナンに託していたことも読み取れる。兄から託された甥に自らの子供を託すことになるというシャナンの成長とイザーク王家のドラマを見ることができる。
  • 聖戦の系譜はゲームクリアするごとにデモ画面での戦闘シーンが増えていく。一週目をクリアするとアイラとアーダンの戦闘シーンが追加されるのだが、アーダンの「俺の強さを見せてやる!」というセリフに対してアイラが流星剣で返り討ちにしたうえで「ふっ」と鼻で笑う姿を見ることができる。

カードとしてのアイラ

FETCG版では原作同様ソードファイターとして登場。
追撃・見切り・流星剣と高い打点、そして高い武器レベルと必要なものはひと通り揃っている。
機動力こそ難があるが、大半の相手を一度の行動で沈められる流星剣が非常に強力。
ゲームバランスの関係で5回攻撃から初期装備による3回攻撃になってしまったが、アイラ自身の打点が高いのでそれで十分。
ユニットを一人出撃させることが出来る位のコストを払う必要があったが、その凄まじい威力には多くのユーザーが虜になった。
後に斬りかかるアイラが描かれた流星剣のカードも登場したが、こちらはアイラが使った場合コストが安くなるというメリットがあり、実用性もファンアイテムとしての価値も高い素晴らしい一枚だった。

レアリティが高く、キャラ自身の人気もあり当初はシングルの値段が高く入手が難しかったが、公式からイザークパックも出たためデッキの構築難易度は下がった。
クラスやスキルが同じラクチェ・スカサハや流星剣が共有出来るシャナン・マリータ・ガルザスなどデッキに無理なく投入できるユニットも多く、機動力的につらい面があった歩兵の中では強いカードだった。

ちなみにクラスチェンジするとスキルのコストが下がったり打点に補正がかかったり機動力が上がったりといったメリットがあるが、手間の割りにはちょっと物足りないので無理にクラスチェンジする必要はない。
また、後に登場した低い打点で2回攻撃する勇者の剣を持った別バージョンは、初期装備で3回攻撃する流星剣の特性上受けが非常に悪かったことにも触れておく。

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関連項目

  • ファイアーエムブレム 聖戦の系譜
  • シャナン
  • 剣士(ファイアーエムブレム)
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