バルムンクとは、任天堂のゲームソフト「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」に登場する武具のひとつである。
ゲーム「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」に登場する伝説の武器『神器』のひとつ。
攻撃力30 重さ3 射程1 装備ボーナス:素早さ+20、技+10
剣聖オードの直系子孫のみが扱える剣とされ、ゲーム中でも最強の剣のひとつに数えられる。
ゲーム中ではソードマスターのシャナンのみが扱うことができ、彼の登場とほぼ同時にバルムンクも手に入るため、シャナンの基礎能力と強力な流星剣のスキルと相まって無双、あるいは地雷戦法も可能になる。
最大の特徴は素早さ+20のボーナスを装備者に与える点である。また、その軽さも見逃すことはできない。もともと聖戦の系譜というゲーム自体が「避ける」ことが強さにつながるゲームである。軽い上に素早さを上昇させ、回避率を大幅に上げてくれるこの剣はただでさえ優秀なソードマスターのシャナンの回避率をさらに上昇させ、敵の攻撃がかすりもしない状態にしてくれるのである。
さらに、もうひとつの装備ボーナスである技の上昇もシャナンの発動すればほぼすべての敵を倒しきることが可能な「流星剣」の発動率を上昇させてくれるため、もともとの高い攻撃力と合わせて「相手の攻撃は当たらない、反撃すればほぼ確実に相手を倒す」というユニットが出来上がる。
戦闘では非常に優秀な反面、バルムンクはいくつかの問題点を抱えている。
第一に、コストパフォーマンスが非常に悪い。このゲームに登場する神器はすべて共通であるが、一度使うごとに1000Gの修理代が発生する。耐久度は50あるので50回の連続使用が可能ということになるが、一人のユニットが持てる資金の最大値が5万Gのため、一度使い切ってしまうと全財産を投じて修理せざるを得なくなってしまう。後述するが、この神器は利用頻度が非常に高くなる傾向があるため、どうしても修理代がかさむ傾向になる。利用する際には修理代を稼ぐ手段を用意しておいたほうがよいだろう。
だが、それ以上に深刻な問題が存在している。いや、むしろこちらの問題があるからこそ修理代がかさむという問題が二次的に発生しているといっても過言ではないかもしれない。
その問題点とは、使い手のシャナンを超える存在がいる可能性があることである。
シャナンを単体で見る分には十分に強ユニットである。ソードマスターという職種が持つステータス限界、追撃・連続という職種スキル、流星剣という個人スキル、剣という優遇されている武器というバルムンクがなくとも前線を支えられるだけの能力は備えている。
しかし、バルムンクを装備していない素の状態を比較してみると彼以上の剣士が存在している。そのユニットとはシャナンのいとこである双子の剣士、特に妹のラクチェである。彼女を育てるとシャナンと同じソードマスターという職種に加え、高い成長率と下級職での登場によるレベルアップの機会の多さ、そして(シャナンのスキル+α)というスキルを持つ、いわばシャナンの上位互換といえる存在になる。十分に育てた彼女とシャナンに同じ武器を持たせて戦わせた場合、ラクチェのほうがよい成績を残すはずである。
そのため、シャナンが彼女に唯一勝る点が「バルムンクを装備できる」ということだけになってしまう。ラクチェが市販されている武器で勝てる相手に、シャナンはバルムンクでないと勝てないという事態が発生する可能性も存在する。
こうなってしまうと、むしろバルムンクこそがシャナンの本体といえるのではないだろうか。必然、シャナンが激戦地に立つ場合はバルムンクが手放せなくなり、修理代がかさむことになるのである。
ところでさらに追い討ちをかけるようではあるが、ゲームの進め方によってはシャナン専用の武器であるバルムンクを使いこなせるユニットが他にも存在するという事態も発生する。そのユニットとは、またしてもいとこの双子剣士である。
このゲームでは通常は同一世代で神器を扱えるほどに先祖の聖戦士の血が濃い者たち、いわゆる「聖戦士直系」と呼ばれる人物は1名しか存在しない。シャナンも直系のひとりであり、だからこそバルムンクを独占的に使いこなせる。
しかし、シャナンの叔母にして双子剣士の母親であるアイラが、実は親戚であったホリンと結ばれると、親戚同士で交わったために剣聖オードの血が直系並に濃くなり、双子剣士たちは設定上バルムンクを装備できるようになる。この状態のラクチェはゲーム中でも最強の剣士に成長するため、これにバルムンクが加わればまさに手がつけられない状態になる。そうなった場合、シャナンはきっと「私が一番うまくバルムンクを使いこなせるんだ…」と叫ぶことになるだろう。
もっとも、ゲームの仕様上バルムンクはシャナンから別のユニットに渡すことができないため、バルムンクを装備したラクチェは二次創作などでしか存在しない。シャナンもほっと胸をなでおろしたことだろう。
ここにきて傷口に塩を塗りこむような事実がある。それは他の神器であるフォルセティの魔道書である。
フォルセティもバルムンクと立ち位置が似ており、能力の補正値が同等である。フォルセティの場合、直間両用であり射程の面で使い勝手がよいが、それを反映してかバルムンクより若干重い(重量5)。
これならばバルムンクの方が重量分だけ回避性能で優れるが、やはり使い手の問題が付きまとう。フォルセティの場合、前半ユニットのレヴィンのカップリングにより異なってくるが最も強力なユニットになるセティに継承させた場合、速さが全ユニット最高の30に軽々達してしまうのである。一方シャナンは期待値で27しかいかず、限界まで届かないことも多い。
さらにフォルセティは親世代から継承するため前半で☆をたくさんつけていた場合、後半での必殺補正を底上げしやすくなる。神器の必殺攻撃の前にはほぼすべての敵が一撃で倒れてしまう。必殺の通用しない見切り持ち相手ではもちろん流星剣も無用である。そう、フォルセティにはバルムンクの流星剣にも勝るとも劣らない攻撃性能があったのである。
だがここでシャナンにはうれしい知らせがあったのだ。
聖戦の系譜では様々な会話イベントが用意されており、その多くはパラメーターの上昇やアイテムの入手などのありがたい効果もある。今回注目したいのは恋人ができた場合の会話イベントである。
終章でシャナンに恋人がいた場合、会話することで能力の底上げが行われる。対象である女性はラクチェ(ラドネイ)かパティ(デイジー)である。ここで注目したいのはパティである。パティと会話すると速さが+3される。これが何を意味するかというと、速さの限界値と期待値の差である。30-27=3で見事に一致するではないか。
このイベントにより辛うじてシャナンは最速ユニットの座を取り返すことに成功したといえる。なに、戦場のど真ん中でお弁当広げる?いいじゃないかシャナン。補強ポイントを見抜いてくれる立派な嫁がいるんだからそのくらい多めに見てやれよ。
「ファイアーエムブレム 覚醒」にも同名の剣が登場する。
ユグドラル大陸の神器バルムンクが長い時を経たものなのかは定かではないが、説明文は「古の剣聖の神剣」となっている。
終盤に聖戦の十二魔将を思い起こさせるステージがあり、ソードマスター・ノインが装備している。このノインを倒すとドロップアイテムとしてゲットできる。
性能は威力13命中90耐久25・速さ+5(銀の剣で11・85・30)となっている。
DLC「無限の神器」で宝箱の中からランダムで入手することも出来るが、e-SHOPが終了したため新規のDLC購入はできなくなっている。
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掲示板
39 ななしのよっしん
2022/05/02(月) 01:36:24 ID: PiCXcoX091
弱くはないけど、比較対象が悪い。見切りの有無の差と速さの期待値の差でバルムンク抜きだとアイラと双子(特にラクチェ)に勝てない。特に双子は父親次第じゃ幸運も高くなるしな。
それを差し引いても子世代じゃ普通に強いんだよな。バルムンク抜きでも魔法と槍をあまり相手しなけりゃ良いだけだし。
40 ななしのよっしん
2022/05/02(月) 06:22:49 ID: Yq5u6KXKQ4
シャナンが微妙に感じるの
他の神器持ちの相手が総じてツラいからだと思う
耐久を回避に依存してる人だし
技補正の強いトールハンマー、相性不利のグングニルは言わずもがな
皇帝親子も指揮官補正付いてるし硬いし
聖戦最不遇の斧持ちのブリアンをカモれるから何?って話だし
雑魚専というには強すぎるし、エースというには頼りない
そんな塩梅
神器版ジェイガンとでも言うべきか
最速だとフォルアーサーになるが
41 ななしのよっしん
2024/04/13(土) 18:57:23 ID: qJtQQmtdI3
シャナンは伸びない訳ではないし弱いって訳じゃない
でも性能は10点満点中8点だから満点が出せない、10点のフォルセティやフォルアーサーやラクチェなどに勝てんのは当然
ジェイガンというよりメリクルが専用になったアストリアに近い
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最終更新:2024/11/15(金) 04:00
最終更新:2024/11/15(金) 04:00
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