ミデェール(ファイアーエムブレム)とは (ミデェールとは) [単語記事]

いいえ、エーディン様
皆、最後まで
姫様をお守りする覚悟です
命にかえても、お守りいたします

ミデェール(ファイアーエムブレム)とは、『ファイアーエムブレム聖戦の系譜』の前半（親世代）に出てくる味方キャラの一人である。

概要

キャラクターとして

緑髪が映える優男という印象のユングヴィ公国に仕える騎士。

ヴェルダン王国のガンドルフ王子率いる軍勢が、ミデェールや彼の仕えるユングヴィ公の娘エーディン達のいるユングヴィ城を攻め立てていて、最早風前の灯火。
この冒頭の会話後、ミデェールは決死の覚悟でガンドルフを迎え撃つのだが、弓騎士一人の力では蛮族の豪腕を抑えられずあえなく戦死。城は落とされエーディンがガンドルフに連れ去られていく……。

と、ここで舞台はシアルフィ城に移動し、ユングヴィ落城の報が我らがシグルドの耳に入り――
という状況から聖戦の系譜の物語が始まるのである。

いきりたつシグルドの激進によりユングヴィ城は奪還され、ミデェールも発見される。ガンドルフの殺し方が雑だったのか息を吹き返したミデェールはエーディン救出のためシグルドに同行を願い出るのである。

冒頭から弓騎士が蛮族にブン殴られて、見た目とは裏腹の野太い断末魔の声を挙げて戦死するという衝撃的なスタートなのだが、「なんで弓騎士一人で城守ってるんだ、シアルフィ辺りに援軍要請しておけばよかったんじゃね？」といったツッコミを入れたくなるし、必殺スキルを持っていないガンドルフの必殺の一撃を受けていることもどうなっているんだと。

何者かの暗躍があったのだろう、多分。

名前の由来はケルト神話のダーナ神族からと考えられ、こちらもエーディンとの逸話あり。ミディールとも表記される。

ユニットとして

ミデェールという日本語では聞きなれない音感の名前や、冒頭の流れ、後述するブリギッドとの会話が面白がられる、シリーズ恒例の緑弓兵の系統に連なる弓騎兵アーチナイト→ボウナイト。

物語的には隙の多い描写で何かとネタ扱いされるが、戦力としては「追撃」「突撃」スキルを持っていて、切り込み役として敵を削るもよし、倒し損ねた敵にとどめを刺して次の一手に備えた場所に再移動するもよしと、弓騎兵としての役割を十分にこなせる働きを見せることができる。

父親として

子供たちに、「追撃」（と「突撃」）スキル、弓を引き継げるのが特徴。

ストーリー上で推されている相手はエーディン、ブリギッド。

エーディンとのカップリングは、レスターがウルの血統で強化されたミデェールといった成長率になり弓も引き継げると、レスターの役割から考えるとほぼ最適。
ラナにも「追撃」が付き、余計な「突撃」は付いてしまうものの魔法での間接攻撃主体でそれほど問題はないので、エーディンの婿としては極めて高得点なカップリングと言える。

ブリギッドとのカップリングは、お前エーディン狙いじゃなかったのかよ！とツッコミたくなる会話で必見。
子供達には、ファバルには「追撃」は無駄になるが「突撃」は役に立ち、パティにはクラスチェンジ前から「追撃」を持たせられ、「突撃」も一応は役に立つ…と歯に物がはさまったような言い回しのカップリングとなる。
なおブリギッドの子供たちへの装備の引継ぎは男女逆になるため、ミデェールの装備はパティ行きとなる。つまり弓は引き継がれない。
加えて、「追撃」「突撃」と同じスキル構成で、パティに剣を引き継げて、成長率も物理系では上位互換となるベオウルフが存在するため、実用性では劣ってしまう。