アーマード・コア マスター・オブ・アリーナ 単語

アーマードコアマスターオブアリーナ

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 二つのペルソナ、一つの悪夢 
 殺したい男がいる 


『アーマード・コア マスター・オブ・アリーナ』とは、フロム・ソフトウェアが製作したロボットアクションゲームシリーズ『アーマード・コア』の3作目である。

ユーザーからの略称並びにニコニコ動画タグでは[ACMOA]とされることが多い。

初代プレイステーション3部作の完結編。後にゲームアーカイブス、PS Plusで配信された。

概要

「ゲームの主人公=あなた」という体裁で語られていた前作『プロジェクトファンタズマ(ACPP)』と前々作『初代アーマード・コア(初代AC)』とは違い、本作では「一人の名も無き青年」を主人公に据え、初代ACでチョイ役のラスボスとして登場した「ナインボール」の謎、ひいては地下世界の真相の一端を紐解いていく、連続したストーリーが展開される。
シリーズ通した時系列としては、初代ACとほぼ同時期であり、本作の最終面が初代AC最終面の数日~数週間ほど前にあたる。シナリオを楽しむ上では本作から始めても問題ないが、ミッションはどれも複雑化しており、対AC戦闘回数も激増しているため、できれば前2作のどちらかを遊んで操作に慣れておくことをおススメする。

前作で初登場したアリーナ(興行エキシビジョン)を主軸とした、シリーズでも独特のストーリーテリングが最大の特徴。前2作はミッションを進めることでシナリオが進んだが、本作では下位のサブアリーナ勝利もシナリオ進行フラグに組み込まれ、上位のメインアリーナ昇格後は基本的にアリーナ挑戦によってシナリオを進めることになる。ナインボールのカリスマ性は幾多のプレイヤーに強い印象を残し、「9」という数字はACシリーズにおいて複雑な意味を暗示するものとなった。

前作までの隠しパーツは最初からショップで通常販売されており、パーツ入手済データを引き継ぐ必要は無くなった。一方で本作単体では強化人間になることはできず、強化済データの引継ぎが必要になる。
ACPPで追加されたぶっ壊れ性能の武装が弱体化され、更なる新パーツも追加されたことで、全体として対戦バランスは改善された。その一方で、ゲームの仕様・バグが修正されたことによって新たな問題点も発生しており、コアな対戦派プレイヤーは「ACPPイエローレギュ派」と「本作派」に分かれがち。

本作はディスク2枚組となっているが、メインストーリーは1枚目で完結している。2枚目は公式大会の優勝者の使用機体や、ゲーム雑誌攻略スタッフが製作した機体、各脚部カテゴリー毎の専用リーグ、果ては社長含むフロムスタッフ直々に設計した機体と戦える「アリーナディスク」となっており、ミッションに特化した『2 アナザーエイジ』と並んでシリーズ屈指のボリュームを誇っている。

販売バージョン

  • 1999年2月4日 - 初版
  • 1999年12月2日 - 廉価版「PlayStation the Best」
  • 2002年1月1日 - 廉価版「PS one Books」
  • 2007年11月28日 - PlayStation3ゲームアーカイブス配信。PlayStationVitaでもプレイ可能(PSPは不可)
  • 2025年3月18日 - PlayStation Plus クラシックスカタログ配信 & 買い切り配信

初版とthe Best版はPlayStation2で遊ぶとフリーズなどの不具合が発生することがある。

PS Plus版は簡易的なリマスター画質になっている。PS三部作間でのデータ引継ぎは出来ないが、後に本作単独で強化人間設定のON・OFFができるようにアップデートされた。

ストーリー

 地下世界有数の規模を誇る複合都市 「アイザック・シティ」において、 
 2つの巨大な企業が市の支配権を返る戦いを繰り返していた頃、 
 テロリストによる大規模な事件が発生。 
 一般の住人を巻き添えにし、事は最悪な状況を迎えることとなった。 
 飛び交う銃弾の中を逃げまどった一人の青年が騒乱の後に見たものは、 
 いつの間にかはぐれてしまった家族の無惨な死体であった。 

 「レイヴン」「赤と黒の機体」「⑨のマーク」 

 テロリストもろとも後の家族を射殺したという憎むべき相手に関して、 
 彼が知り得たのはそれだけしかなかった。 
 数ヶ月後、青年はネットワーク上である一人の存在を知る。 
 その人物は元レイヴンであり、今はそのレイヴンを 
 志す者へのマネージメントを行っていた。 

 家族を殺したレイヴンを探し出し殺す。 
 そのため、自らもまたレイヴンとなることを決意した。 
 ここにまた、数奇な運命の元に一人のレイヴンが誕生した。 

主要登場人物

主人公

シリーズで初めて、そして『アーマード・コア4』まで唯一、明確な設定を与えられた主人公。性別だけじゃんとか言ってはいけない。

本作は彼の復讐譚であるが、その為にプレイヤーの意志を無視して敵を追い求める方向でシナリオが展開していく。この点をわかりやすいと評価するか没入感が薄れると感じるかはプレイヤー次第。

ラナ・ニールセン (声優:渡辺久美子)

だがこれだけは言っておく。ナインボールの前に立つ者は確実に排除される。
お前にそれだけの覚悟があるのなら いつか奴に会えるようにしてやれるだろう。

主人公をACを駆る専門職(レイヴン)に仕立て上げたプロデューサー。
主人公とは面識はなく、メールや、通信での声のやり取りでのみその存在を知ることができる。
厳格で辛口、沈着冷静な女性であり、オペレーターとして主人公をサポートする。
とあるMADのおかげで『非常にいじられやすいキャラクター』が内輪ネタとして存在。

ハスラー・ワン (声優:檜山修之)

私を追っているらしいな・・・
誰であろうと 私を超えることなど不可能だ

レイヴンとしてのランクを不動の一位として守り続ける男。主人公の初陣の際に邂逅し、意味深な言葉を残して去る。
赤と黒のツートンカラーで仕上げられた装甲重視型中量二脚『ナインボール』を愛機とする。

エラン・キュービス (声優:松本 保典)

あなたは彼に少なからず因縁があるそうじゃないですか。
何か分かったらお教えしましょう。

主人公のアリーナにおけるスポンサーとして名乗りを上げたプログテック社に籍を置く技術者。
ある事実を知ったことが原因でナインボールに殺されかけたところを主人公に救われて以来、とある事情で居なくなったラナに代わってゲーム後半のサポートをしてくれる。

こぼれ話

フロム・ソフトウェア社長「神 直利」氏はタンク脚部愛好家であり、彼がアリーナディスクへ投稿した『総監督マシーン改』は“タンク脚部に重装甲重火器”というロマン溢れるガチタンであったことから、「タンク好きの鑑」として神社長がプレーヤー間に知られるきっかけを作ったのもこの作品。(これと類似設計の機体がアーマード・コアfAでリメイクされた)
各アーマード・コア動画で (´神`)ガチターン という顔文字が現れたらこの社長が元ネタである。

ちなみに、彼は初代~プロジェクト・ファンタズマまでは総指揮、以降は監修(スーパーバイザー)としてアーマード・コアの全作品のスタッフロールに顔を出す。まさしく「社長にも愛されたゲームシリーズ」である。

関連動画

代表的なプレイ動画

ラナの内輪ネタはこのMADの19:12以降の作品が元凶

関連項目

  • アーマードコア
  • レイヴン
  • レイヴンズ・ネスト
  • ナインボール
  • AC部 - メンバーの安達亨のAC「ビッグ・ザ・将軍」(及びレイヴン「徳川一星」)が本作に収録されている
アーマード・コアシリーズ
PlayStation 初代AC | プロジェクトファンタズマ | マスター・オブ・アリーナ
PS2 2系 AC2 | 2 アナザーエイジ
3系 AC3 | 3 サイレントライン
N系 ネクサス | ナインブレイカー | (フォーミュラフロント) | ラストレイヴン
PS3
X360
4系 AC4 | フォーアンサー
V系 ACV | ヴァーディクトデイ
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