『アーマード・コアVI ファイアーズ・オブ・ルビコン』とは、2023年8月25日に発売されたカスタマイズメカアクションゲーム。
「身体は闘争を求める→アーマードコアの新作が出る」ネタを散々擦られてきたアーマード・コアシリーズ、10年ぶりの完全新作である。
| ゲーム情報 | |
|---|---|
| ジャンル | アクション |
| 開発元 | FromSoftware Inc. |
| 販売元 | |
| 機種 | |
| 発売日 | 2023年8月25日 |
| 価格 (税別) |
通常版:7,900円 ¥ 8,690 (STD/Steam) ¥ 9,680 (DX/Steam) |
| 対象年齢 | CERO:C (15歳以上対象) |
| その他 | -- |
| ゲームソフトテンプレート | |
開発はフロム・ソフトウェアとバンダイナムコエンターテインメント。対応プラットフォームはPlayStation 5・PlayStation 4・Xbox Series X|S・Xbox One・PC(Steam)。
自分好みのメカを組み立て、広大なステージを三次元立体機動で自由に駆け巡り、様々な勢力からの依頼を遂行していくシリーズのお約束はそのままに、従来作よりも更に進化したシナリオ演出や、ソウルボーンシリーズを彷彿とさせる歯ごたえのある強敵、大幅に向上したユーザビリティなど、フロムとバンダイがこれまで手掛けてきた様々なタイトルのエッセンスを取り入れた「新生アーマード・コア」である。
2017年頃から検討が始められ、2018年頃からプロトタイプの開発に着手し、2022年12月9日に正式発表に至る。「身体は闘争を求める」ネタが散々擦られた末の新作ということもあり、発売後はSNS上で大きな盛り上がりを見せた。メガヒットを飛ばした『エルデンリング』に続く作品ということもあり、ACシリーズを知らない新しい世代のファンからの注目度も高かった。
満を持して発売された本作は、完成度の高いアクション・パラメータ数の減少と奥深さを両立したカスタマイズ・魅力的なシナリオなどが高く評価され、2023年度The Game Awardsで「BestActionGame賞」を受賞。24年8月には全世界累計出荷本数が、歴代シリーズの合計本数を超える300万本に達した。その後も数々のグッズ販売や、アクションフィギュア化・新たなプラモデル化・TRPG化など、従来のACシリーズ以上のシリーズ展開が行われている。
「ルビコン」とは古代ローマの将軍ユリウス・カエサルが超えた川に由来し、「一線を超える」や「禁忌」、「後戻りできない場所」などの意味を持つ。ちなみに宝石の「ルビー」とも同語源であり、赤いコーラル(PVでも舞っている赤い粒子)の産地であることにもかけているのだろう。
通常版(Standard)とデラックス版(Deluxe)がある。デラックス版は「ゲーム本編」と「デジタルアートブック&サウンドトラック」のセット仕様で、本編内容は通常版と全く同じ。
| 最低環境 | 推奨環境 | |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 | Windows 10 Windows 11 |
| プロセッサー | Intel Core i7-4790K Intel Core i5-8400 AMD Ryzen 7 1800X AMD Ryzen 5 2600 |
Intel Core i7-7700 Intel Core i5-10400 AMD Ryzen 7 2700X AMD Ryzen 5 3600 |
| メモリー | 12GB RAM | 12GB RAM |
| グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1650, 4 GB AMD Radeon RX 480, 4 GB |
NVIDIA GeForce GTX 1060, 6GB AMD Radeon RX 590, 8GB Intel Arc A750, 8GB |
| ストレージ | 60GB 利用可能 | 60GB 利用可能 |
| DirectX | Version 12 | Version 12 |
| サウンド | Windows Compatible Audio Device | Windows Compatible Audio Device |
| その他 | --- | --- |
辺境の惑星・ルビコンでは、「コーラル」と呼ばれる物質が湧出していた。
新次元の資源として、人類文明を飛躍的に発展させることが期待されたコーラルだったが、ある時その破滅的なエネルギーが暴走し、惑星と周囲の星々を焼き払う大災害を引き起こした。破壊され汚染された周辺宙域は外界から隔離され、ルビコンは封鎖惑星となった。大災害を生き残った僅かなルビコンの人々は、残骸から物資をかき集め、か細い生を繋いでいた。
それから、半世紀。全て燃え尽きたはずのコーラルは、未だルビコンに燻っていた。
だが、厳重に秘匿されていたその情報は外部に漏れ、それを知った星外の企業体は新たな利権獲得のため、惑星封鎖を掻い潜って侵略を開始する。故郷の完全な復興を求めるルビコンの人々は、星外企業と惑星封鎖を打破するべく武装蜂起し、紛争は激化していった。そして、利権紛争に乗じようとする、命知らずの独立傭兵たちも、続々とルビコン密航を試みていた。その内の一人である、ある傭兵がルビコン上空に到達したところから、物語は始まる。
ストーリーを大まかに要約すると「主人公の傭兵とその雇い主の老人が様々な勢力の依頼を請け負いながらコーラル集積地点を探し求めるSFロードムービー」になる。
アーマード・コアシリーズ、というかフロム・ソフトウェア作品全般に共通するイメージとして「ストーリーの大筋はなんとなくわかるが、どういう理由でそのような大筋になったのか分からない」というものがあるが、本作は珍しく「明確な大筋」と「判りやすい展開の理由」が用意され、誰でもストーリーにのめりこむことが出来る。一方で展開の理由は全てが明示されるわけではなく、いい意味でプレイヤーの独自解釈に委ねられた部分も用意されており、フロム脳なACユーザーにもしっかり対応している。
このゲームの主人公。つまり「あなた」である。
脳を焼かれた旧世代型強化人間で、普通の生活が送れるような状態ではないことが示唆されている。PVでは最早、ACの操縦用部品に近い扱いを受けている。
ハンドラー・ウォルターに買われ、「独立傭兵レイヴン」の名義を不正入手したあなたは、再手術を受けて自らの人生を買い戻すため、コーラル獲得を目指す戦いに身を投じていく。
C4-621の使役者である男性。年季の入った、枯れた雰囲気の声が特徴。621を始めとする独立傭兵のハンドラー(調教師)で、コーラルを獲得して一攫千金を狙っている。
冷徹で手段を択ばないが、621を酷使しつつもその人間性には敬意を払い、さりげない気遣いを見せる老アウトロー。
個別記事を参照 → ハンドラー・ウォルター
C4-621がルビコン3で出会う謎の声。恐らく女性。本作のヒロイン。
621にしか聞こえない、脳内部への「交信」で語り掛けてくる。一人のルビコニアンとしてコーラル利権紛争の行く末を案じており、初めて交信に成功した621に協力し、行動を共にするようになる。
個別記事を参照 → エア(ACⅥ)
ベイラム・インダストリーを宗主とする、ルビコン星系外から進駐してきた星外企業体の一つ。コーラルに関する利権を巡ってアーキバスグループと争っている。ベイラム社の尖兵となっている同盟企業に大豊核心工業集団が、ベイラム社直属のAC部隊として「レッドガン」が存在する。
物量による制圧を得意とするが、惑星封鎖機構に妨害され大規模な戦力を持ち込めないルビコン3では思うように勢力を拡大できていない。また、上層部の作戦立案能力にもいささか難がある。わかりやすい「ガサツで乱暴なロクデナシ」的ポジションの企業。
製造ACパーツは角ばった「質実剛健」デザインなものが多い。武装は実弾兵器が主。
アーキバス・コーポレーションを盟主とする、ルビコン星系外から進駐してきた星外企業体の一つ。コーラルに関する利権を巡ってベイラムグループと争っている。アーキバス社の尖兵となっている傘下企業にシュナイダー社が、アーキバス社直属の強化人間部隊として「ヴェスパー」が存在する。
先進技術開発ではベイラムに先んじており、企業軍の練度も高いが、反面人的資源が不足している。そのため独立傭兵を積極的に捨て駒にしたり、「再教育センター」と呼ばれる捕虜収容所を設けたりと、手段を択ばない。「狡猾で非道なロクデナシ」ポジションの企業。
製造ACパーツは流線形のデザインが多い。武装はエネルギー兵器が主。
「アイビスの火」を生き残った「灰被ぶり」達の末裔となる、ルビコン3の土着民たちによって組織された武装勢力。ルビコン各地の要衝を占拠し、コーラルを奪おうとする企業の活動に抵抗している。
単純な勢力規模は決して侮れないが、兵器の質・量では星外企業に及ぶべくもなく、苦戦を強いられている。構成員の士気も鷹揚だが、根性論に傾倒している者も多く、上層部は危機感を抱いている。
軍需企業としてBAWS社とエルカノ社が存在する。BAWSはベイラムやアーキバスにも見境なく兵器を販売しており、ゲーム中に登場する雑魚敵はベイラムもアーキバスも解放戦線も、基本BAWS製である。
「ドーザー」と呼ばれる流れ者の不法居住者たちも、各地で勢力を築いている(ぶっちゃけ、ほぼヤクザ)。その中でも「RaD」は高い技術力を持ち、BAWSやエルカノとも協力してACパーツの独自生産を行っている。
ルビコン星系を封鎖、外惑星との交流を遮断する機関。政府機関なのかNGO的な存在なのかは不明。ルビコン3の衛星軌道をほぼ掌握しているが、本編開始前に封鎖の一部が突破され、企業軍の進駐を許す。
企業に退避勧告を出してはいるが、それはコーラル監視体制の維持が目的であり、ルビコンの復興支援をしているわけではない。そのため企業・土着勢力双方から目の敵にされているが、強大な軍事力を有するが故に表立った敵対行動は受けておらず、封鎖機構自体も積極的な狩り出しは行っていない。
本作は過去のACシリーズから操作方法とゲームデザインが一変し、フロム・ソフトウェア作品としてはかなり優しめの操作性になっている。よって「AC過去作遊びたいけど遊べない、遊んだことない」「フロムゲーはやったことない」という人でも無理なく遊ぶことが出来る。
一方で過去ACから全くの別物になった、というとそんなことは無く、過去ACで学んだ戦術セオリーが生かせる機会も多い(予測照準やミサイルの回避方法、遮蔽物の利用、機体構築のコツなど)。
シナリオ進行形式は『アーマード・コア プロジェクトファンタズマ』と『アーマード・コア フォーアンサー』をミックスしたような感じ。ゲームは全5章(チャプター)に区切られ、チャプター内で選択できるミッションを全て終えると次のチャプターに移行する形式となっている。進行はほぼ一本道だが、一回の周回では同時に選択できないミッションや、2週目以降から選択できるミッションも登場する。
チャプター4までにクリアしてきたミッションに応じて、チャプター5でルート分岐が決定されるマルチエンディング方式であり、全ミッションとエンディングを確認するには最低3周回が必要。ただしソウルシリーズとは異なり、周回数を問わずミッション難易度は一定。
システムの詳細については下記のまとめを参照してほしい。
- バンダイナムコのコレクションプラモデルシリーズ
- バンダイナムコTAMASHII NATIONSのアクションフィギュアシリーズ
- 『ダークソウル』『エルデンリング』TRPGを手掛けた加藤ヒロノリ(グループSNE)作のテーブルトークRPG
■トレイラー時の反応
| ARMORED CORE | ||
| PlayStation | 初代AC | プロジェクトファンタズマ | マスターオブアリーナ | |
| PS2 | 2系 | AC2 | 2 アナザーエイジ |
|---|---|---|
| 3系 | AC3 | 3 サイレントライン | |
| N系 | ネクサス | ナインブレイカー | フォーミュラフロント | ラストレイヴン | |
| PS3 X360 |
4系 | AC4 | フォーアンサー |
| V系 | ACV | ヴァーディクトデイ | |
| 第8/9世代機/Steam | Ⅵ ファイアーズ・オブ・ルビコン | |
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掲示板
12163 ななしのよっしん
2025/11/27(木) 22:14:21 ID: giLN4YCWsy
アーマードコア的にボス戦中に裏切ったほうが盛り上がる つまりシティトライアル方式でだな?
12164 ななしのよっしん
2025/11/27(木) 22:52:43 ID: UFpK6YyHhN
12165 ななしのよっしん
2025/11/28(金) 13:42:32 ID: i1M+MPgmTy
ミッション制ですぐやり直せる気楽さと小細工を弄する相手を踏み越えていく愉悦ありきの騙して悪いがだし、自分が裏切る側の時はパーツ等の相応のものが手に入るか誤射等のペナルティも兼ねてるかが基本なんで
ボス戦入ってから故意に背中刺してマッチング台無しに出来るのは別にAC的にも盛り上がらないと思う。それやるなら真レイヴン初回やリリース√ラスボスみたいに待ち構えてる敵を一蹴した上でボスになってくれ
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/06(土) 00:00
最終更新:2025/12/06(土) 00:00
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