スマートファルコンとは、JRAの競走馬である。 →競走馬の一覧
主な勝ち鞍:2010・2011年JBCクラシック(JpnI)連覇、2010・2011年東京大賞典(JpnI/GI)連覇、2011年帝王賞(JpnI)、2012年川崎記念(JpnI)、など重賞19勝
| この記事では実在の競走馬について記述しています。 この馬を元にした『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するキャラクターについては 「スマートファルコン(ウマ娘)」を参照してください。 |
父:ゴールドアリュール
母:ケイシュウハーブ 母父:*ミシシッピアン 半兄:ワールドクリーク(父:マジックミラー)
母のケイシュウハーブは自身・近親とも競走成績が振るわず、超マイナーな種牡馬と配合されるとか一時は繁殖失格の烙印を押されかけたが、ワールドクリークが東京大賞典を制し、ドバイワールドカップに出走(6着)したことによりその繁殖能力が見直される。
配合する種牡馬の質も向上し、その中でゴールドアリュールと配合され、生まれたのがスマートファルコンである。
デビューしたのは2007年の10月。父と兄がダートで活躍したことから最初はダートを走っていたが、芝のOPで勝ち星をあげたためクラシックを目指すことに。しかし、重賞では通用せず皐月賞では最下位という惨敗。これを期に小崎憲厩舎へと転厩し、地方ダート路線へ再転向。
再転向初戦となるジャパンダートダービーではクラシック最下位仲間のサクセスブロッケンの2着と惜敗。続いて古馬相手の初勝利、ゴールドアリュール産駒初の重賞制覇を経てJBCスプリントに出走するが、また2着と惜敗する。それ以降地方各地を転戦し、G2・G3合わせて9勝を挙げる。地方のG2大将として君臨しながら、肝心のG1には出走しないという姿勢ゆえにファンからは「スマートファルコンは地方でドサ回りしているぞ」と評され、1年半ぶり出走したG1帝王賞において6着と完敗したことからそうした評価がさらに定着しつつあった。
しかし2010年の9月に、主戦騎手だった岩田騎手が骨折したため、武豊騎手ヘ乗りかわりとなった。これがスマートファルコンの転機となる。
初戦の日本テレビ盃では地方競馬の雄フリオーソの3着に敗れる(2着はトランセンド)。この影響で、続くJBCクラシックで4番人気まで人気を落とすが、「逃げ」をかましてフリオーソ相手に7馬身差の圧勝。
続く浦和記念でも、「逃げ」の脚質で6馬身差。 眠っていた潜在能力が、武豊によって引き出された。
兄弟制覇かつ親仔制覇という記録のかかった東京大賞典では、雪辱を期すフリオーソとの対決。しかし、1.3/4馬身で快勝し、レコードタイムも叩き出した。
この活躍を受け、NARグランプリダートグレード競争特別賞に選出される。
(中央・地方を問わずその年のダート路線で最も活躍した馬に与えられる賞である。)
2011年に入り、ドバイへの遠征が計画されるが、疲れが抜きれないとしてこれを回避。初戦のダイオライト記念で8馬身差で圧勝。6月に行われた帝王賞では、この頃のダート界最強の一角であったエスポワールシチーとの対決となり、どのような結果になるか盛り上がっていた。しかし結果は、2着のエスポワールシチーに9馬身差をつける圧勝。
この突然の覚醒に、「なぜスマートファルコンは、ついこの前まで地方ドサ回りしてたんだ?」と不思議がるファンも続出した。武豊と出会ってから、ハイペースで脚色衰えず楽勝するレースを続けるようになり、「ダートのサイレンススズカ」と呼ぶファンも現れ始める。そして2011年の帝王賞後に、武豊本人の口からもそう言わしめた。ただ、サイレンススズカは途中で故障し予後不良となっているので、そこまで被ってほしくないという心境がある。
秋からは去年同様日本テレビ盃から始動し、4馬身差で勝利。続くJBCクラシックではドバイワールドカップ2着馬トランセンドと約1年ぶりに対決。完全なマッチレースとなる中、1馬身差まで詰め寄られたものの勝利。日本ダート界最強の座に君臨することになった。その後、ジャパンカップダートにおけるトランセンドとの再戦が競馬ファンの間で望まれたが、疲労を理由にこれを回避。連覇がかかる東京大賞典ではワンダーアキュートにあわやという所まで追いつめられるが、3.5センチのハナ差でこれを凌ぎ史上2頭目の連覇、そして年間無敗を達成。
上記の成績から2年連続でNARグランプリダートグレード競争特別賞に選出された。
明けて2012年、衰えも囁かれたが初戦の川崎記念ではロケットスタートからいつもの形に持ち込み、ヴァーミリアンのレコードを2秒縮めるタイムで圧勝。
陣営はドバイワールドカップ挑戦をついに観念したか表明。ドバイへ旅立った。
アメリカンな勝ち方をしてきたため、かなりの期待を集めたが…まさかの出遅れ後方待機で惨敗というもうなんとも残念としか言いようがない結果に終わってしまった。
ゲートに突進して頭突きしてしまって下がった瞬間にゲートが開いたとか、ソーユーシンクに寄られたとかあったらしいが
ともかく、惨敗という結果だけが残ってしまった。残念。
他の有力馬もいいとこなしだったのが唯一の慰めではある。
帰国後、とんと話題を聞かなかったが秋競馬の始まるころ、なんと引退というニュースが飛び込んできた。
ドバイでの消耗が予想以上だったのであろう、ついに脚を痛めてしまい、年齢を勘案して引退となったようである。
結局、中央で走ったのは2008年夏の小倉以降一度もなかったが、地方で見せた凄まじい快速っぷりは見逃せなかったのかなんと社台スタリオンステーションで種牡馬入りが決定した。カネヒキリがすっごい顔で見てるぞ。
願わくば、一度ブリーダーズカップクラシックなんかで駆ける姿を見たかったものである。その夢は、これから生まれる彼の血を引く仔に期待していいかもしれない。
| ゴールドアリュール 1999 栗毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
| Cosmah | |||
| Wishing Well | Understanding | ||
| Mountain Flower | |||
| *ニキーヤ 1993 鹿毛 |
Nureyev | Northern Dancer | |
| special | |||
| Reluctant Guest | Hostage | ||
| Vaguely Royal | |||
| ケイシュウハーブ 1988 芦毛 FNo.9-c |
*ミシシッピアン 1971 鹿毛 |
Vaguely Noble | *ヴィエナ |
| Noble Lassie | |||
| Gazala | Dark Star | ||
| Belle Angevine | |||
| キョウエイシラユキ 1980 芦毛 |
*クラウンドプリンス | Raise a Native | |
| Gay Hostess | |||
| *アリアーン | *シルバーシャーク | ||
| Nucciolina |
クロス:Vaguely Noble 3×5
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最終更新:2025/12/13(土) 18:00
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