2008年クラシック世代とは、2005年に生まれ、2008年にクラシック競走を走った(3歳を迎えた)競走馬の世代のことである。
ダート戦線で8歳まで第一戦で活躍を続けGⅠ/JpnⅠを9勝したエスポワールシチーと、地方ドサ回りから武豊との出会いで覚醒し2011年に年間無敗、通算重賞19勝などの記録を残した逃げ馬スマートファルコンのダート馬2頭を代表とする世代。どちらもゴールドアリュールの初年度産駒であり、ゴールドアリュールは以降もダート界のレジェンドを多数輩出する大種牡馬となる。
ダート戦線でこの2頭に次ぐのが、いろいろな意味で有名なサクセスブロッケン!!!!!!。他に代表2頭と同じくゴールドアリュール産駒でマイルCS南部杯にて単勝元返しのエスポを破ったオーロマイスター、未勝利で地方転出からの出戻りでJBCスプリントを制したサマーウインドもこの世代で、国内ダートGⅠ/JpnⅠを合計で21勝している。ダート古馬GⅠ級19勝は2005年クラシック世代と並んで最多タイ。
ダート史に残るレジェンドを複数擁するダート組に比べると、芝組はいささかどころでなく層が薄い。代表はNHKマイルカップと日本ダービーの変則二冠馬ディープスカイ。
1歳下の2007年クラシック世代が幅広く活躍した煽りを受け、芝の古馬GⅠを勝ったのが宝塚記念を勝ったアーネストリー、マイルCSを勝ったエーシンフォワード、3歳でエリザベス女王杯をポルトフィーノの2着勝ち翌年は歴史的迷レースを演出したリトルアマポーラの3頭だけと寂しい結果に終わった。
ほか、牡馬は同父のディープスカイとともに親子4代クラシック制覇の皐月賞馬キャプテントゥーレ、デビューから半年で菊花賞を制したオウケンブルースリ、3歳以降は全くダメだったが種牡馬としてマルターズアポジーを出した朝日杯馬ゴスホークケンがいる。
この世代の牝馬戦線は牝馬三冠全てで1~3番人気が1頭も馬券に絡まないという大荒れに次ぐ大荒れで、レジネッタの勝った桜花賞は3連単700万馬券が飛び出し、トールポピーの勝ったオークスは斜行で騎手が騎乗停止になったにもかかわらず降着にならなかったことで議論を呼び、ブラックエンブレムの勝った秋華賞ではJRA重賞史上初の3連単1000万馬券が飛び出した。そしてエリザベス女王杯ではポルトフィーノが武豊というとんでもない落とし物をしたまま1位入線して伝説となった。
障害競走では2010年の中山GJを8番人気で勝ったメルシーモンサンと、同年の中山大障害を10番人気で勝ったバシケーンがいる。史上3頭目の海外馬による中山GJ制覇を果たしたアイルランドのブラックステアマウンテンもこの世代。
他にGⅠ馬以外では、芝の牡馬では破滅的な超ハイペース逃げでファンを沸かせGⅠでも2度のレコードを演出したシルポート、札幌記念でブエナビスタを破り父アグネスデジタルと同様に芝ダート両重賞を勝ったヤマニンキングリー、天皇賞(春)での奇襲大捲りも印象深い阪神大笑点の立役者(?)ナムラクレセント、カレンチャンの半兄で夭折したスプリングソング。牝馬では桜花賞・オークスにて人気薄で2着に突っ込み秋華賞は人気を背負って馬券外となって超大荒れ牝馬三冠を演出したエフティマイア、秋華賞出走を巡って批判を浴びながら3着に激走して批判を黙らせたプロヴィナージュ、牝馬ながら2400mの混合重賞2勝を挙げるなど中長距離の重賞戦線で活躍した京都巧者メイショウベルーガなどがいる。
ダートではアメリカGⅡピーターパンSを勝ちBCクラシックに挑んだカジノドライヴ、交流重賞の常連として息の長い活躍をしたシビルウォー、白毛馬初の重賞馬でメイケイエールの祖母でもあるユキチャンなど。障害競走では2011年中山GJ最終障害の悲劇で知られるメジロラフィキがいた。
繁殖牝馬ではキタサンブラックの母シュガーハート、オジュウチョウサンの母シャドウシルエットなどがこの世代。
地方競馬では、廃止寸前の高知競馬場を救った高知総大将グランシュヴァリエがいる。
| 競走名 | 2007年(2歳) | 2008年(3歳) |
|---|---|---|
| 朝日杯フューチュリティステークス | ゴスホークケン | |
| 阪神ジュベナイルフィリーズ | トールポピー | |
| 皐月賞 | キャプテントゥーレ | |
| 東京優駿(日本ダービー) | ディープスカイ | |
| 菊花賞 | オウケンブルースリ | |
| 桜花賞 | レジネッタ | |
| 優駿牝馬(オークス) | トールポピー | |
| 秋華賞 | ブラックエンブレム | |
| NHKマイルカップ | ディープスカイ |
| 競走名 | 2008年(3歳) | 2009年(4歳) | 2010年(5歳) | 2011年(6歳) | 2012年(7歳) |
|---|---|---|---|---|---|
| フェブラリーステークス | サクセスブロッケン | エスポワールシチー | |||
| 高松宮記念 | |||||
| 天皇賞(春) | |||||
| ヴィクトリアマイル | |||||
| 安田記念 | |||||
| 宝塚記念 | アーネストリー | ||||
| スプリンターズステークス | |||||
| 天皇賞(秋) | |||||
| エリザベス女王杯 | リトルアマポーラ | ||||
| マイルチャンピオンシップ | エーシンフォワード | ||||
| ジャパンカップ | |||||
| ジャパンカップダート | エスポワールシチー | ||||
| 有馬記念 |
| 競走名 | 2008年 (3歳) |
2009年 (4歳) |
2010年 (5歳) |
2011年 (6歳) |
2012年 (7歳) |
2013年 (8歳) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 中山グランドジャンプ | メルシーモンサン | Blackstairmountain[愛] | ||||
| 中山大障害 | バシケーン |
| 競走名 | 2007年(2歳) | 2008年(3歳) |
|---|---|---|
| 全日本2歳優駿 | イイデケンシン | |
| ジャパンダートダービー | サクセスブロッケン |
| 競走名 | 2008年(3歳) | 2009年(4歳) | 2010年(5歳) | 2011年(6歳) | 2012年(7歳) | 2013年(8歳) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 川崎記念 | スマートファルコン | |||||
| かしわ記念 | エスポワールシチー | エスポワールシチー | エスポワールシチー | |||
| 帝王賞 | スマートファルコン | |||||
| マイルCS南部杯 | エスポワールシチー | オーロマイスター | エスポワールシチー | エスポワールシチー | ||
| JBCレディスクラシック (2011年~) |
||||||
| JBCスプリント | サマーウインド | エスポワールシチー | ||||
| JBCクラシック | スマートファルコン | スマートファルコン | ||||
| 東京大賞典 | サクセスブロッケン | スマートファルコン | スマートファルコン |
| 前世代 | 当世代 | 後世代 |
|---|---|---|
| 2007年クラシック世代 | 2008年クラシック世代 | 2009年クラシック世代 |
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掲示板
13 ななしのよっしん
2022/12/23(金) 02:01:01 ID: Pz8ZFhgk3S
サクセスブロッケン死亡で忘れていたが
ナムラクレセントが先月、ユビキタスが今月上旬に死んでたりする
14 ななしのよっしん
2023/03/18(土) 20:13:02 ID: VAwQpl0liX
桜花賞のレジネッタも一発で終わっちゃったけど、鞍上の小牧騎手の号泣した逸話は、高松宮記念のナランフレグ×丸田騎手に匹敵するエピソードだと思う。
15 ななしのよっしん
2024/11/09(土) 06:08:11 ID: Pz8ZFhgk3S
海外血統好きな栄進堂がアメリカのセリで買い、オープン級から一度降級しながらも復権し、当時のレコードでMCSを勝ち、
いつしかニューヨーク州産馬でファニーサイドに次ぐ賞金2位(2018年時点)となり、日米で種牡馬をやって故郷に錦を飾ったエーシンフォワードの味わい深さ結構好き
生産牧場の所有に戻って既に功労馬入りしてるのでので日本には戻らんが
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最終更新:2025/12/06(土) 08:00
最終更新:2025/12/06(土) 08:00
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