ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて 単語


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ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めてとは、スクウェア・エニックスより2017年7月29日に発売のRPGである。

概要

ドラゴンクエストシリーズ
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
基本情報
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 プレイステーション4
ニンテンドー3DS
Nintendo Switch
開発元 スクウェア・エニックス
オルカ(PS4版)
トイロジック(3DS版)
発売元 スクウェア・エニックス
発売日 【PS4・3DS】
2017年7月29日(土)
【NS】
発売日不明
価格 8980円+税(PS4版)
5980円+税(3DS版)
ゲームソフトテンプレート

ドラゴンクエストシリーズ第11作目。

本作は、オンラインゲームだった前作『DQ10』から一転、再びスタンドアローンの一人用RPGとなる。プラットフォームは、前作から引き続き「据え置きハードと携帯ハードでのマルチ発売」制を採用しており、プレイステーション4(以下PS4)、ニンテンドー3DS(以下3DS)、およびNintendo Switchがラインナップされている。ただし『DQ10』は当初Wii版のみが発売され、後からの他ハード移植でマルチ展開を取ったため、最初からマルチプラットフォームを採用するのはDQシリーズ本編では初めてとなる。

開発は、こちらも前作に続きスクウェア・エニックスの内製となるが、PS4版ではオルカ、3DS版ではトイロジックが開発協力に加わっている。

PS4版と3DS版では展開されるストーリーやキャラクター、主要なシステムこそ同一ではあるものの、グラフィックはPS4と3DSで全く違うものを使っており、さらに独自要素がゲーム全域に影響を与えているためか戦闘のバランスやアイテムの位置等細部の調整もかなりの違いがあり、例えていうならドラクエの原作を3DSとPS4向けにそれぞれリメイクしたほどの差異がある。
なお、Nintendo Switch版の詳細については、後発であることは発表されているが現状不明である。

ドラゴンクエスト30周年を意識して、過ぎ去りし時を求めてというタイトルになった。
過去作のパロディ・オマージュが非常に多いため、興味が湧いた人は過ぎ去りし作品を求めてはいかがだろうか。

ストーリー

どこからか拾われ、おだやかな「イシの村」で育った主人公。
16歳になり成人の儀式を終えた主人公は、そこで自分が世界を救う使命を負った「勇者」の生まれ変わりであることを知る。
勇者とは何なのか、使命とは何なのかを知るため、故郷から旅立つ。

「世界最大の大国、デルカダールの王のもとへ行けば全てが解る」という母の言葉をもとに、主人公は王のもとを訪れる。
しかし、王は語り出した内容はまさかのものだった。「勇者とは、悪魔の子である」というのだ。

王の言葉に反応し、駆けつける兵士、そして突き付けられる剣。
一転して追われる身となった主人公は、冒険の旅に出る。「勇者」とは何なのかを知るために・・・

ゲームシステム(共通)

スキルパネル

今作のスキル成長システム
さまざまなスキルが書かれた6角形のパネルが敷き詰められており(種類や配置はキャラによって異なる)、パネルを選んでLvUPの際に貰えるスキルポイントを消費してスキルを習得する。初めは中央のパネルに隣接する数個だけだけしか選べないが、1つのスキルを習得する毎に隣接するパネルのスキルが習得可能になり、習得可能なスキルが徐々に増えていく。
尚、序盤ではカミュのスキルパネルの両端が封印されているが全キャラがこれに相当するものを持っており、各々の条件を満たすことで解禁される。

スキルポイントは物語中盤から振り直しが可能となる。これを利用することで一部のキャラは中央のパネルを無視したスキル振りを行うことができる。

ゾーン

戦闘時に条件を満たすと「ゾーン」に突入し、しばらくの間能力がアップする。

この他ゾーンに突入すると特殊な技「れんけい」が可能となる。
れんけいは、発動者である1人がゾーン状態で協力者が行動可能な状態でパーティ内にいれば出せるものと、使用者全員がゾーン状態でなければならないものの2種類があり、いずれも使用後はゾーン消費者のゾーンが解除される。
れんけいは過去に存在した伝説的奥義から全速力でネタに走ったものまで様々で、猛攻撃、大幅なステータスアップ、レアドロップ確定などいずれも強力無比。

キャンプ

これまでのセーブポイントと言えば村や町にある教会だけだったが、今作ではフィールド上にも女神像が存在し(たき火のある場所が目印)そこでキャンプしてセーブや回復が可能となっている。女神像があるから魔物がよりつかず、それ故にキャンプができるというわけである

その他にも、旅の商人からアイテムを買って補充したり、ふしぎな鍛冶(後述)を行うこともできる。

ふしぎな鍛冶

魔物の素材やら鉱石やらを素材に装備を作り出すシステム。

鍛冶を行うには「作る装備のレシピ」と「素材」が必要。
作成の際は加熱した素材を適切な値になるまで叩くというDQ10の鍛冶とほぼ同様のミニゲームが行われ、良い成績を出せば装備に+がつき通常よりも少し高い性能の装備になる。攻撃や守備は精々3割程度の強化だがMPの自動回復量や状態異常耐性など一部の特殊効果は2倍3倍の差が出るものもある。
鍛冶とは言いつつ本来鍛造可能でない金属を鍛造したり4000℃を超える温度に加熱する程度はまだ序の口、木製品や革製品、果ては書物までどんなものでも同様の手順で作る・打ち直すことができる。大変不思議である。

鍛冶に成功する度に「うちなおしの宝珠」と言うものが手に入り、これを装備ごとに決まった個数使用することで一回作った装備や買ってきた装備でもミニゲームをやり直すことができ、成功すればよりよい装備に作り直すことができる。失敗してもうちなおしの宝珠が無駄になるだけで装備が劣化したり材料が失われたりすることはない。
宝珠は特定箇所で購入することもできる。

その他

  • 2以来の「ふっかつのじゅもん」が実装されている。これによりPS4⇔3DSの互換がある程度利く(完全再現は不可)が、特定の時期を過ぎると特定時期からしか始めることができない。
    尚、1・2のものをそのまま入力するとその呪文のデータの主人公と同じ名前(「ねす『ゃ』1」等拗音化することもある)でストーリーが始まるが、この時初期レベル・所持金・所持品が変化する。りゅうおうから賜った復活の呪文を入れても全裸になることはないのでそこは安心。もちろん「もょもと」も健在(流石にLv48ではないが)。
    1のものを入れると「おうじょのあい」と「しのくびかざり」を、2のものを入れると「ふくびきけん」を所持していることがある。観賞用だがいずれもこの呪文で始めることでしか入手できない。
  • 特定のモンスターを倒すとモンスターに乗ることもできる。
  • 「せんれき」で討伐モンスターリストや収集アイテムリストを見ることができる。
    本作では通常ドロップを「ぬすむ」ことが容易で、さらにれんけい技によってレアドロップの入手も比較的容易である。にもかかわらずとんでもないものを落とすモンスターが多数いるので要チェック。
  • 傾向として、ステータス異常攻撃を得意とするモンスターが多い一方、完全耐性を得られるアクセサリーはない(同じものを2つ装備すれば得られる)。その一方、敵のほうもボスであってもステータス異常や能力ダウンが有効な場合が多い。

各バージョンの特徴

PS4版

PS4の性能とunreal engine 4の表現力を使用したグラフィックが最大の特徴。
リアルスケールのフィールド上をキャラクターが動くタイプの、『DQ8』『DQ10』の正統進化と言える形となっている。PS4の性能で表現された美しい世界を駆け巡る。また、ジャンプで障害物を飛び越えることもできる。

また、戦闘では9以前の事前コマンド入力方式でなく、キャラクターのターンが来た時にコマンド入力ができる形式になっている。

ボウガン

ボウガンで射撃し、離れた敵をおびきよせられる。また各地のフィールドに隠された的を探し出して射貫く「ボウガンアドベンチャー」というミニゲームもプレイできる。

マジックスロット(マジスロ)

カジノで通常のスロットに加え、パチスロならぬマジスロで遊ぶことが可能。

オートセーブ

通常の冒険の書とは別枠でオートセーブのデータが存在。エリアの移動時など特定のタイミングで更新されるようになっており、不測の事態が起きてもオートセーブの時点から再開することができる。

仲間について

移動時に表示されるのは常に主人公のみであり、これはバトルメンバーに主人公がいない場合でも変わらない。

仲間との会話に関しては、DQ8同様に「なかま」コマンドを選ぶと仲間達のグラフィックが表示され、一人一人に話しかける形式。話している相手の様々なアクションを見られる。

快適なプレイ環境のための諸々
  • エリア移動でデータ読み込み中には「まめちしき」が表示される。内容はプレイガイドや各キャラクターの紹介など様々。
  • オプションボタンに「オートラン」機能を搭載。主人公の正面方向に進み続けてくれる。
  • 焚き火の跡を調べることで、ルーラの行き先として各キャンプ地点が登録される。また屋内や洞窟などでもルーラが可能で、おなじみの「天井に頭をぶつけた!」が起こらない
  • 馬や一部モンスターに乗った際、R2ボタンでダッシュができる。ダッシュ中はモンスターを跳ね飛ばして戦闘を回避できるが、大型のモンスターだとぶつかって戦闘になってしまう。
  • メニューを表示してすぐに□ボタンを押すことで「ほぼまんたん」を即座に実行できる。

3DS版

2Dモードと3Dモードの2つのモードを自由に切り替えることができる。
 3Dモードでは『3DS版DQ7』『DQMJ』のようなデフォルメしたキャラクターによる3Dモード。
 2DモードはSFC前期を思い出させる2Dドットによるモードである。
「もしも、DQがSFCのそのままの方向性で進化しつづけていたら?」という別の意味で正統進化と言える形となっている。
 ごく序盤のみ2つの画面を同期させて同時に進行するが、物語の進行によってどちらにするか選択することになり下画面は地図になる。

この差はただの見た目だけにとどまらず、エンカウント方式がシンボル(3Dモード)かランダム(2Dモード)かと言う差異があり、2Dモードでのみ進入できる「かくれスポット」のような場所も存在する。

仲間について

移動時もバトルメンバー全員が表示されるが、並び順に関係なく常に主人公が先頭に表示される。バトルメンバーに主人公がいない場合は、5人が表示されることに。仲間との会話は「はなす」コマンドで行う形式。バトルメンバーに編成されていない仲間の話も聞ける。

プレイアビリティ

3DSの特性上ロード時間がほぼゼロのため、快適にプレイ可能。
オートセーブはないが「中断の書」がセーブデータとは別で一つ存在し、いつでも中断できる。

時渡りの迷宮

DS時代から溜めに溜めた素材と30年のネタを解き放った、3DS版限定の大サービス。
時の行く末を見守り、勇者たちの記録である「冒険の書」を守っているヨッチ族から頼まれる、過去のドラクエに係わる冒険。大きく分けて2つの要素から成り立っている。

一つは、時渡りの迷宮をヨッチ族にクリアさせて「冒険の合言葉」を手に入れるというもので、やること自体は3DSの内蔵ソフト「すれちがい伝説」に比較的近い。
ヨッチ族は本編のフィールド上にランダムで登場するのでそれで集めることができ、あつめたヨッチ族のうち気に入った一体を「おでかけヨッチ」としてをすれちがい通信で配布することができる。

そして、「冒険の合言葉」を手に入れると「冒険の書」の中の過去の作品の世界にちょっとだけ行くことができる。過去作品のグラフィックや音楽は原作や過去のリメイク作品を再現してあり、シリーズファンの人も、レトロゲーム自体に縁がない最近の人にも歴史が感じられるつくりとなっている。
その過去作品の世界では、該当作品の本編外の時間軸で「ちょっとした問題」が起こっておりそれを解決するというクエストで遊ぶことができる。
歴代の登場人物や11の仲間たちの様々な反応が見られるほか、一部にはそれなりの大きさのダンジョンがあるものや強敵が出現するものなどもあり、かなり盛りだくさんの内容となっている。

登場人物

パーティーキャラクター

その他

  • エマ
  • デルカダール王(モーゼフ・デルカダール3世)
  • ホメロス
  • サマディー王
  • ファーリス王子
  • ジエーゴ
  • シャール
  • マヤ
  • ネルセン

モンスター

  • アラクラトロ
  • リーズレット
  • フールフール
  • 魔竜ネドラ
  • 六軍王(魔王の部下)
  • ウルノーガ(本作品の魔王)
  • 邪神ニズゼルファ(本作品の真ボス)
  • 踊る30000G@まりょくのたね(3DSでは15000G)(クリア後ネタバレ注意)

地理

  • イシの村
  • デルカダール
  • ホムラの里
  • サマディー
  • ダーハルーネ
  • グロッタ
  • ソルティコ
  • プチャラオ村
  • クレイモラン
  • 天空魔城(本作品のラストダンジョン)

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関連項目

  • ドラゴンクエスト
  • ドラゴンクエスト関連用語の一覧
ナンバリング作品
I - II - III - IV - V - VI - VII - VIII - IX - X - XI

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