北海道道106号稚内天塩線

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北海道道106号稚内天塩線（ほっかいどうどう106ごう わっかないてしおせん、以下道道106号）とは、北海道稚内市から北海道天塩郡天塩町までを結ぶ北海道道（主要地方道）である。

概要

主要地方道
北海道道106号稚内天塩線
基本情報
総距離	約68.1km
起点	北海道稚内市中央三丁目
主な 経由地	北海道天塩郡豊富町 北海道天塩郡幌延町
終点	北海道天塩郡天塩町字川口
道路テンプレート

1976年、道道909号として路線認定。当初はダートであったが後に舗装化。1994年に整理番号が909から106に変更となる。

同じく稚内市と天塩町を結ぶ国道40号・国道232号のバイパス的な存在だが、この2路線とは異なりほとんどの区間が日本海沿いに敷設されている。

特筆すべきは何と言っても沿線の風景であり、西に日本海、東にサロベツ原野を臨みながら走るこの路線は、両端の稚内市街地と天塩町市街地、そして道中の抜海（ばっかい）漁港や稚咲内（わかさかない）漁港、オトンルイ風力発電所の周辺を除くと人工物がほとんど存在しない。あっても標識やガードケーブルやデリネーターくらいという、現実離れした光景がひたすら続く。原野には高い樹木がほぼ皆無で見通しは非常に良い上、日本海側に目を向ければ天候次第で海の向こうに利尻富士の威容も見られ、特に夕刻の風景の美しさは格別である。

道道106号はまた、国道231号、国道232号などと共に（広義の）日本海オロロンラインの一部とされている。道道106号自体はオロロン鳥の生息域から離れており、そのため狭義の日本海オロロンラインには含まれないのだが、その景観の雄大さから、（広義の）日本海オロロンラインのなかでも最も人気のある区間として知られている。ニコニコ動画にも車載動画が多く投稿されており、その人気の高さが窺える。

路線の概況

全線で2車線が確保されており、交通量も基本的に少ないことから冬場以外は快適に走れる路線である。冬場はお察しください。

稚内市内（31.6km）

JR稚内駅前で国道40号から分岐し、JR南稚内駅付近までは国道40号の西側を並走するように市街地を走る。市街地の中は40km/h制限、駐車禁止。
稚内市大黒の突き当りで進路を南西に変え、しばらく進んで市街地を抜けると、50km/h制限、駐車禁止解除になる。この周辺は一部車線のはみ出しが禁止されているので注意。
さらに先の稚内市西浜で道道254号と合流し、日本海沿岸に到達、ここから50km/h制限が解除される。
そのまま日本海沿岸を道なりに進むと、ゴマフアザラシの越冬地として知られる抜海漁港付近に小さな集落があり、ここで路線は南に折れる。抜海漁港付近は40km/h制限、駐車禁止。ここから豊富町の稚咲内漁港付近まで、人工物のほとんど存在しない区間が続く。

豊富町内（17.5km）

稚咲内には両端の市街地以外では唯一の信号交差点があり、この前後は50km/h制限になっている。これを過ぎると程なくして再び人工物のほとんど存在しない区間になる。

幌延町内（13.3km）

幌延町に入ると道の脇にスノーポールが立ちはじめ、さらに進むとパーキングシェルターの手前あたりで電柱も現れる。途中オトンルイ風力発電所の巨大な風車を東に臨み、やがて天塩河口大橋で天塩川を越える。天塩河口大橋の前後は50km/h制限がある。

天塩町内（5.6km）

天塩町市街地に入ると40～50km/h制限、駐車禁止。天塩町海岸通四丁目で東に折れ、500mほどで国道232号と合流、終点となる。

接続する主な道路

起点からの 距離	路線名	市町村
0km（起点）	国道40号（国道232号）	稚内市
0.2km	北海道道254号抜海港線
7.0km ～15.5km	北海道道254号抜海港線 （重複区間）
14.0km	北海道道510号抜海兜沼停車場線
20.9km	北海道道811号勇知上勇知線
42.8km	北海道道444号稚咲内豊富停車場線	豊富町
53.7km	北海道道972号浜里下沼線	幌延町
67.4km ～67.6km	北海道道484号天塩港線 （重複区間）	天塩町
68.1km （終点）	国道232号 北海道道551号円山天塩停車場線

周辺の施設等

▲オトンルイ風力発電所

• JR宗谷本線　稚内駅（稚内市）
• 道の駅わっかない（稚内市）
• 稚内市役所（稚内市）
• JR宗谷本線　南稚内駅（稚内市）
• 抜海漁港（稚内市）
• こうほねの家（稚内市）
• 夕来展望所（稚内市）
• 稚咲内漁港（豊富町）
• 浜里パーキングシェルター（幌延町）
• 北緯45度通過点モニュメント（幌延町）
• オトンルイ風力発電所（幌延町）
• 天塩河口大橋（幌延町・天塩町）
• 天塩港（天塩町）
• 道の駅てしお（天塩町）

色々挙げてみたが、前述の通り両端の稚内市街地と天塩町市街地、そしてわずかな集落以外は基本ほぼ無人の原野である。ガソリンスタンドもコンビニもないので、道道106号走破を目指す場合は事前に補給と休憩を済ませておくのを推奨。

関連動画

関連項目

• 北海道
• 道北
• 留萌 / 宗谷
• 都道府県道
• オロロンライン
• エサヌカ線（猿払村道。道北では本路線と並び著名な道路である）
• 利尻山
• オトンルイ風力発電所
• 何も無い
• 道路関連項目一覧