国際保護馬名(International list of protected names)とは、国際競馬統括機関連盟(IFHA)によって登録されている馬名であり、競馬においてサラブレッドへの命名が禁止されている。
馬名の命名についてのルールはこちら → 珍名馬
サラブレッドの始祖ともいえる三大始祖は18世紀に登場しており、そこから300年以上に亘り、世界各地で様々な名前を持つ馬がレースに出走している。当然ながら、過去に使われた馬名が現代で使われるケースは珍しくない。
しかしそれが名馬だった場合、馬名がどの馬か区別がつきにくくなる可能性が高い。もし、世界的名種牡馬ノーザンダンサーの子孫にノーザンダンサーという名前がいたとして、その馬も種牡馬として活躍した場合血統的にややこしい事態になりかねない。
IFHAは国際的に保護すべき馬名をリスト化、アルファベットで登録・管理することで、国・地域を問わず国際保護馬名を使用出来ないようにしている。
なお、対象はあくまでサラブレッドであるため、サラブレッド以外の品種に対して国際保護馬名を使用することが問題ない。実際、繋驚速歩(トロット)でディープインパクトの名前が使われている。
現在の国際保護馬名の登録基準は以下の通りである。
本項ではリストに則って馬名をアルファベットで表記する。
また、2005年以前の競走馬においても以下の例に該当する馬がリストに登録されている。
ここまで一例を挙げたのだが、リストに登録されている名前は2021年版の時点で3000頭以上存在する。一方で、登録されている日本馬の多くはジャパンカップ・日本ダービー(1973~1990年)の勝ち馬であり、本記事で割愛している日本馬は対象レース勝ち馬や繁殖牝馬のみである。
一見少ないように思えるが、日本がパートⅠ国入りしたのは2007年。それ以前はパートⅡ国であったため、日本のレースが国際的に認められる水準に達するのに長い年月を要したことの現れである。
また、日本はGⅠのレース数が25(JpnⅠ競走を除く)なのに対し、欧州は60以上、オーストラリアは70以上、アメリカは100以上のG1が開催されている(欧州は各国の間で遠征が頻繁に行わており、1つの地域としてカウントしている)。
一方で種牡馬として国際保護馬名に登録されるには15頭必要なので、日本馬が種牡馬として登録されるには、他の国・地域以上に厳しいハードルを乗り越える必要がある。
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最終更新:2025/12/13(土) 18:00
最終更新:2025/12/13(土) 17:00
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