| おしまおおの 渡島大野駅 |
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| Oshima-ōno | ||
| ななえ Nanae |
にやま Niyama |
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渡島大野駅(おしまおおのえき)とは、北海道北斗市市渡にある、JR函館本線の駅である。駅番号はH70。
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切欠けホーム1面1線、単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線を有する無人駅。駅舎側の単式ホームの1番線が大沼・森・長万部方面、島式ホームの2・3番線が函館方面となっている。なお、切欠けホームの0番線は2015年3月時点では未使用である。
このほか、側線が3番線の外側にあり、現在貨物列車の待避線(?)として現役である。
あたりには田畑が広がるが、後述の新幹線工事のため、少しずつではあるが開発が進められている。「渡島大野駅」と名乗ってはいるが、旧・大野町の中心部からかなり離れているためアクセスは悪い。
1902年に旧本郷村から「本郷駅」として開業。ただし、線路自体は本郷村の反対運動があったことから、旧市渡村に設置された(後に本郷村と市渡村は1900年に合併して大野村となる)。開業当初から駅員配置駅であった。1942年に村名にあわせて「渡島大野駅」に改称。その後、1986年に簡易委託駅となった後に、1992年に無人駅となった。
そんな駅である渡島大野駅だが、北海道新幹線が2016年3月に開通した際はこの駅が新函館北斗駅となる予定である。
渡島大野駅だが、新函館北斗駅に改称される予定であるため、函館駅と近いかといわれると、実は17.9km(営業キロ数)離れているので決して近いとはいえない。そもそも現在の駅名や住所を見ればわかる通り、当駅があるのは函館市ではなく、北斗市(旧・大野町)である。北海道新幹線が函館で止まるならここに新幹線の駅を設置する必要は無かっただろうが、ここからさらに札幌を目指す上で、青函トンネルから札幌方面へ自然に方向を変えてかつ一番函館に近いのがここ、ということである(それでも当初は大沼駅付近に設置する計画だったらしい)。
仮称は「新函館駅」だったのだが、北斗市にあるにも関わらず、駅名の仮称が「新函館」となっていたため、いろいろと揉めていた。その辺は後述。
2013年3月に公開された図によると、新幹線は2面3線(当面の間は2面2線)、在来線は2面4線(新たに切り欠きホームを設置)となる予定。連絡改札は新幹線1番線と在来線0・1番線の間、および駅舎上に設置される。この構造により、新幹線1番線から在来線0番線に停車する函館方面のアクセス列車「はこだてライナー」(電車)と在来線1番線に停車する札幌方面の列車(「スーパー北斗・北斗」)に同一ホームで乗り継ぐことができる(この手法は九州新幹線暫定開業時の新八代駅で行われていた)。このほか、南北自由通路が設置される予定で、北口には新たに駅までのアクセス道路が整備される予定。
なお、新駅舎については2015年3月29日に在来線ホームを新駅舎寄りに切り替えたため、暫定供用を開始した。新駅舎自体は同年9月3日に完成する予定である。
この新駅舎完成により、跨線橋は取り壊される予定だが、旧駅舎の「渡島大野駅」駅銘板と煉瓦造りの作業小屋は保存される予定。
新駅南側は、北斗市によって整備が行われる予定で、駅前広場、公園、住宅地、商業地などが整備される予定。このうち、商業地にはレンタカー3社が共同でレンタカーを運営する予定。また、青森県八戸市で駅弁製造を行っている吉田屋が当初弁当工場を建設する意向を示していたが、後に駅構内の観光交流センターに駅弁と飲料を扱うカフェスタイル店舗を出店することになった。
新函館北斗開業に伴い、五稜郭~新函館北斗間(函館~五稜郭間は津軽海峡線開業時に電化済み)は電化され、現状、函館駅までの各駅停車での所要時間25分が17分まで短縮される模様。17分もかかると思う人もいるかもしれないが、函館空港から函館駅に行くバスも大体20分ぐらいかかってるので、他地域からのアクセスとしては妥当な時間である(函館新外環状道路が2020年度に全線開通予定だが、函館ICの場所は桔梗駅付近なので、函館駅に向かうバスの時間はそこまで短縮しないと思われる)。そもそも、北海道新幹線開業によって、新青森駅での乗り換え省略と新青森駅以北のスピードアップと言うメリットが発生するので、全体的に見れば函館へのアクセス時間は大幅に短縮するのは明らかである。
なお、17分で運行するアクセス列車「はこだてライナー」は733系・3両編成となる予定。北海道新幹線が10両であることを見ると、一見乗りきれないように見えるが、新函館駅まで来た客は函館方面に乗り換える客以外に、特急に乗り換えて札幌方面に行く客と、大沼への観光客がいることが考えられるので、アクセス列車が3両なのは妥当だと思われる。
当駅の北海道新幹線開業後の新駅名の仮称は「新函館駅」となっていた。しかし、当駅が存在するのは函館市ではなく、北斗市であり、駅名と矛盾が生じていた。もともと、仮称がつけられた時は亀田郡大野町であったため、この仮称で問題無かったのだろうが、合併により市になったため、この駅の存在は無視できないものとなったわけである(函館市の玄関口ではあるが、北斗市の玄関口ともなるため。北斗市に有名な観光地がないとか言っちゃいけない)。
北斗市となった後、北斗市の当時の市長が、市議会で「駅名を北斗駅にすべきだ」と発言し、函館市側が抗議。さすがに北斗市の知名度が低いためか、2012年6月15日に、北斗市議会が駅名を「北斗函館駅」とするよう要望する議案を可決。これに対して、2013年3月25日、函館市議会が「新函館駅」とするように要望する議案を可決。完全に対立する状態となった。
妥協案として、2012年に北海道商工会議所連合会の会頭が「函館北斗駅」と駅名案を出したが、事態は変わらなかった。2013年10月29日には函館商工会議所の会頭が「新函館北斗駅」なる駅名案を出したところ、北海道側も調整に乗り出す考えを示し、函館市・北斗市と協議したいとした。その後、ようやく11月25日になって、函館市と北斗市が協議を行うことを決めた。なお、駅名案に関して函館市と北斗市が公式に協議したことは一度も無かった。12月16日には協議が行われたが、それぞれの意見を確認する程度に終わり、協議は2014年4月に持ち越されたが、やはり平行線に終わり、結局地元で案を一本化するのは不可能と言う結論になった。
新駅名は開業1年前(=2015年3月頃)までに北斗市および函館市から意見を聞いて決めるとしており、JR北海道としては2014年6月頃(遅くても夏)に駅名を決定させたい方針であった。また、地元の意見も尊重する方針であったため、北海道に調整を求めるなどしていた。しかし、北斗市と函館市で意見が一致しなくなった以上、最終的にJR北海道が駅名を決定させることになった。その後、JR北海道は禍根が残るのを避けるために、5月に北海道に意見を聞くことを発表し、6月に北海道では折衷案として「新函館北斗駅」案が浮上した。だが、別の駅名を推す意見もあり、6月8日のJR北海道と北海道の会談では北海道側は後日回答するとした。その後、10日に「新函館北斗駅」とすることを要望。11日に正式発表され、「新函館北斗駅」となった。
このような駅名となったのは仮称ではあるが、「新函館駅」と言う駅名が浸透していたこと、駅の所在地が北斗市にあることを考慮した形である(でも「新」はいらなかったんじゃないのとか突っ込んではいけない)。
ちなみに過去に自治体同士で異なる駅名案を出して論争となった例に燕三条駅(新潟県三条市。燕市と対立)や佐久平駅(長野県佐久市。小諸市と対立)などがある。
| 0 | (未使用) | |
|---|---|---|
| 1 | ■函館本線 | 札幌方面 |
| 2 | ■函館本線 | 函館方面 |
| 3 | ■函館本線 | 函館方面 |
| 1 | 北海道新幹線 | 新青森・仙台・東京方面 |
|---|---|---|
| 2 | 北海道新幹線 | 新青森・仙台・東京方面 |
| 3 | 北海道新幹線 | (札幌駅延伸までに整備予定) |
| 隣の駅 | 当駅 | 隣の駅 |
|---|---|---|
| 七飯駅 (H71) |
渡島大野駅 (H70) |
仁山駅 (H69) |
| 隣の駅 | 当駅 | 隣の駅 |
|---|---|---|
| 木古内駅 | 新函館北斗駅 | 新八雲駅(仮称) |
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最終更新:2025/12/06(土) 14:00
最終更新:2025/12/06(土) 14:00
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