衛生管理者

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衛生管理者とは、労働衛生に関する日本の国家資格である。

概要

労働者の健康や職場の安全を守るために設定された国家資格。

健康診断の推進や、精神疾患（うつ病など）の早期発見・予防なども仕事内容に含まれる。

50人以上の従業員を有する職場では、最低でも1人以上の衛生管理者が必要であるとされる。（ちなみに従業員数が増えれば増えるほど必要な衛生管理者の人数も増える）

なお食品衛生管理者などは全く別の資格である。

区分

• 第一種衛生管理者…主に危険な作業が多い工業、農業、医療などが対象となる。ただし第二種の職種の範囲を含む。
• 第二種衛生管理者…危険な作業が少ないサービス業、商業向け。

衛生管理者試験

労働衛生、労働生理（生物学）、法令の3科目が出題される。

ただし、第二種衛生管理者試験では有害業務に関する内容は除外される。逆に既に第二種の資格を持っている人が第一種衛生管理者試験を受験する場合、有害業務に関する問題だけを解けば良い。

総合得点が6割以上、かつ全ての科目で4割以上の得点率だった場合に合格となり、衛生管理者の資格がもらえる。

受験資格として「労働衛生に関する実務経験」があり、学歴によって必要な実務経験の年数が異なる。4大卒・短大卒・高専卒の場合は1年以上、高卒または専門学校卒の場合は3年以上、中卒の場合は10年以上の実務経験が必要となる。

関連資格

船舶に乗り組む衛生管理者

長時間陸上から離れて生活しなければならない船員向けの衛生管理者資格。

予防接種や血圧測定、止血などの一部の医療行為が認められていることが通常の衛生管理者資格と異なる。

食品衛生管理者

主に食品を加工する工場などで、資格保有者が最低でも1人以上必要となる国家資格。

食品衛生責任者

飲食店などを開業する際に資格保有者が最低でも1人以上必要となる、都道府県の認定資格（公的資格）。スーパーマーケット等で食べ物を売る際にも資格保有者が必要である。

通常は講習を受けて取ることになるが、栄養士や調理師などの指定の国家資格を持っている人は講習を受けなくても取ることが可能となっている。

関連項目

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• 労働災害
• ブラック企業
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• 社会保険労務士（社労士）