美容師とは、美容を業とする者、つまり美容業務に携わる美容師免許者である。
美容師法第6条では美容師免許(国家資格)を取得しなければ美容師免許を必要とする職業に従事することは違法と定められている。事実、染毛剤やパーマ液など薬剤を扱うことや、人の皮膚や毛髪に直接触れるなど、技術面だけではなく、公衆衛生学・皮膚科学など専門的な知識が不可欠なので美容師免許を持っていることは非常に重要なことと言える。そんな美容師の中でも高度な美容技術の実績がある美容師は美容家と呼ばれ、後進や市井の人への指導を行うなど、より美しく生きるためのヒントを与える存在となっている。
日本では江戸時代に髪結床が存在したが明治になって散髪脱刀令(断髪令)が発令、近代理容業が誕生した。対象になって東京府初の理美容に関する専門学校である『東京婦人美髪美容学校』が開校。この頃から遠藤波津子や山本久栄、山野千枝子、初代メイ牛山は日本の美容シーンの基礎を確立する立役者となった。その後も女髪結たちが学校を設立するなどして「賤業からの脱却」という地位向上を目指した結果、1957年、理容師法から美容師法が独立。2015年7月17日、厚生労働省から新たな通知が出され、性別に関係なく理容師のコールドパーマネントウェーブと美容師のカッティングが認められた。なお、日本の刑務所では模範囚であれば美容師の教育を受けることができる。
保健所が認可していない美容所や美容師が美容行為を行った場合、行政指導や罰金等が発生する。これについては、あるテレビ番組の出演者によってテレビ局に多くの批判を受けることになった。それはフジテレビ721『Cawaii.Com』の1コーナーだったシザーズリーグでのことだった。この時に出演したカリスマ美容師の一人が無免許で美容行為を行っていたことが判明したのだ。これにより無免許でも技術があれば詐称できかねないことが露呈した。
だが、違法行為は違法行為。あなたが万が一、無免許者に美容行為を受けた場合は被害者となるので保健所へ問い合わせ、通報することができる。実際に美容師免許を持っているのであれば本人が免許取得者であることや卒業した美容師養成施設名を公言したり経歴に明記している。勿論、美容師や美容所は国に届け出る必要があるため、保健所に問い合わせればそこが正しく認可された場所かどうかや美容師免許持ちかどうか確認することができる。
SNSや動画配信サイトが普及してからは美容師免許を習得していないにも関わらず美容家を自称する例も増えているので、発信者が自身がインフルエンサーとしての立場なのか、美容所として無認可の場所で、ヘアメイクサービスやメイク教室を開いて、人の顔にメイクを施すための集客目的で発信しているのか留意する必要がある。
現在は美容師免許を習得している理容師もいることもあり、お住いの地域によっては美容サロンとしての一面も持ち合わせた理容室もチラホラと見かける人もいるだろう。だが、理容師と美容師にはきちんとした違いがある。
理容師は頭髪の刈込、顔そり等の方法により容姿を整えることまでを仕事としている。この定義は理容師法第1条の2第2項にて定められている。対して美容師はパーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により容姿を美しくすることと美容師法で定められており、昔はパーマ等に付随する場合のみヘアカットができなかった。2015年に厚生労働省から規制を緩和する旨の通知がなされたので、より具体的な違いについては可能な限り、最新の経済法に詳しい資料を確認されたし。
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最終更新:2024/11/08(金) 02:00
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