ケトラーとは、日清食品のシュールなCM「UFO仮面ヤキソバン」に登場する敵役である。
演じている俳優はデーブ・スペクター。初登場は1993年。
概要
やかんと黒いマントが特徴的な悪役。たまに巨大なフォークを持っている事がある。
名前の由来はケトル+ヒトラーか。後述のゲーム版ではアメリカ帰りの男と表記されており、見た目的にもアメリカ人と思われる。ただ、そういうウワサがあるだけで明確な出身地は不明である。彼のソフビ人形が発売されており、それによると肩書きは「やかんあくま」。
体力は無いが足が速く、口が達者。大好物はUFOと若く可愛い女性で、得意技はお湯攻撃とロープ攻撃らしい。弱点は体力の無さと気が小さい事。またヤキソバンの事を死ぬほど嫌っている。
外国の食生活に飽き飽きしていた彼は、日本に来た時に食べたUFOの味に感動。やかんを独り占めして他の人がUFOを食べられないようにしようと企む。このため彼の行う悪行は、もっぱらやかん窃盗である。しかし現場をよくヤキソバンに押さえられ、ソースビームや青のりフラッシュを浴びて降参する。しかし懲りる様子は無く、またすぐに窃盗へ走る。
得意技は巨大やかんによる熱湯攻撃。お湯を操る能力を持っている彼は一般人には脅威だが、ヤキソバンには逆効果で、かえって力を与えてしまう。反撃され、負けるパターンは様式美。
新ヒロイン・ヤキソバニー編にも敵役として登場。ケトラーデラックスに名前を変え、フォークと頭上のやかんが金色に変わり、胸には勲章をじゃらじゃら引っさげている。ヤキソバンがいない隙を突き、日本中のUFOを我が物にする手段に出たが、彼の所業に義憤を抱いたヤキソバニーによって阻止されて敗北。
黒服にグラサンをかけた戦闘員数人(ゲーム「UFO仮面ヤキソバン ケトラーの黒い野望」ではスペクターと名付けられている)を部下に従え、外人仲間のよしみでオスマン・サンコンを迎えている。
普段はデーブ・スペクターとしてコメンテーターをやっている。しかしやかんを見ると衝動を抑えられず、ケトラーに変身し窃盗を働く。2002年に発売された日清カップヌードル「欧風チーズカレー」味のマスコットキャラクター・チーズ星人と共演した事がある。宇宙で活躍するだけにケトラーの交友は広い。
UFO仮面ヤキソバン 怒りの揚げ玉ボンバーでは
VHS作品「怒りの揚げ玉ボンバー」では敵役兼黒幕として登場。
行う悪行はCM版同様、やかん窃盗。戦闘員にやかんを強奪させていたが、何故か女性ばかりを狙ったせいで、お嫁さん探しに来ていたヤキソバンに何度も捕捉され阻止されている。外人仲間のよしみで仲間にしてあげたオスマン・サンコンも窃盗に失敗し、八方ふさがりだった所をケトラーの母親(演じたのはデーブの実母)から助言と策を授かる。
それは英会話教室を開き、月謝としてやかんを貰うというものだった。さらに生徒の女性に催眠をかけ、他の女性を勧誘させた(ヤキソバン曰く悪徳やかん商法)。その甲斐あって教室を埋め尽くすほどのやかんを獲得。またヤキソバンに横恋慕し、逆ギレしていたセーラーモリーンが仲間に加わり、持っていた設定資料集からヤキソバンの弱点を把握。悪徳やかん商法の催眠にかかり、手先にされていた久美子を人質にし、ヤキソバンを誘い出した。
よみうりランドでの戦いでは、ヤキソバンの弱点である水を浴びせ、一度は地面に倒れさせる活躍を見せる。ところが……。
UFO仮面ヤキソバン ケトラーの黒い野望
懸賞用のスーパーファミコン専用ソフト「ケトラーの黒い野望」でも敵役として続投。
放映された一連のCM版の後日談(?)となっており、ヤキソバンに一度野望を阻止された事になっている。基本的にデザインは一緒だが、鼻が長く伸びている。地球から離れたメン惑星まで赴き、ヤキソバンの婚約者であるマユミ姫をさらった。そして地球まで誘き出し、新たに仲間に加えたボス敵をけしかける。
CMでの設定をそのまま踏襲しており、ヤキソバンとの決戦直前のくせに番組出演のオファーを受けてテレビ局に出向いている。このため最終決戦はスタジオで行われる。
ちなみにゲームオーバー画面はケトラーとマユミ姫の結婚式である。
関連動画
関連項目
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