ニュルブルクリンク24時間レース( 24 Stunden Rennen Nürburgring )とはドイツのニュルブルクリンクで毎年開催される、ADAC (全ドイツ自動車クラブ)主催の耐久レースの事である。世界中から猛者達が集う一大イベントである。
概要
正式名称はADACチューリッヒ24時間レース・ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ ( ADAC-Zurich-24-h-Rennen Nürburgring-Nordschleife )日本ではニュルブルクリンク24時間、ニュル24耐とも。
大きな特徴としては、ワークス、ブライベーター併せて毎年200を超える数のチームが世界中から参加する。そして競技は世界最長のニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)とGPコースを連結した24hコースで決勝が行われ、観客も毎年推定で20万人を超える数を記録する事から、世界最大の草レースの異名を持つ。
ほか一つのピットを複数のチームが共用する、さらにスタートを3グループに分けるが全車スタートするに時間が掛かり、第3グループがスタートした直後に第1グループのトップが戻ってくる場面が見られる。
イベント期間中(通常は月曜~日曜)はコース周辺の牧草地やキャンプ場、レジャー施設などに毎年推定で20万人以上のF1グランプリをはるかに上まわる観客が世界中から押し寄せ文字通りお祭りとなる。
コースはドイツ、ラインラント=プファルツ州、アイフェル地方のニュルブルクにあるニュルブルクリンクで行われる。予選は一周20.832km、グリーン・ヘルの異名を持つ北コース(ノルドシュライフェ)のみで行われ、決勝は北コースとGPコースを連結した一周25.378kmの全コースで決勝が行われる。
参加資格
その北コースは世界最長で世界一過酷なサーキットとして知られ、求められるドライバー技術レベルが高い事から参加にはドライバーの技術に厳しい基準が設けられている。
初めて参加するドライバーにはまず年に10戦行われる、VLN(ニュルブルクリンク耐久)シリーズでのレースを2回以上経験するなどして北コースをレースで走った実績を持っている事。その上で本番レース直前に2日間の講習を受け参加資格を取得しなくてはならない。なお必要とするライセンスは国際C級である。
なお、本番に向けてマシン熟成等の目的から多くのチームがVLNシリーズにも参加する為、同シリーズはニュルブルクリンク24時間レースの前哨戦とも言われている。
参加車輌
毎年200チーム以上も参加している事から参加車輌も実に多彩で製造から10年以内の市販ベースの車輌で1,750cc以上の排気量と安全性があれば最新のスポーツカー・スーパーカーから、果ては環境エンジン搭載車やハイブリッドカーなどメーカー問わず世界中の多種多様なクルマが一堂に会する。2009年までは最新のGTカーと20年以上前の車が一緒に走る風景も見られた。
安全基準に沿っていれば4輪車というだけで参戦可能なため、市販前の車やら、覆面つけたままの車やら、VLN専用車なんかも参加することが可能。
2011年に改正されたレギュレーションによって製造後10年以上経過した車は参加出来なくなったが、主催者推薦枠については特例が認められており、ニュル24のアイドルとして長年親しまれている「マンタ師匠」ことしっぽ付きオペル・マンタ[1]を始めとして、毎年数台の旧車がこの枠でエントリーしている。
2019年現在、総合優勝を争うのはSP9と呼ばれるFIA-GT3規定に準拠したカテゴリの車輌である。
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関連項目
脚注
- *本来グループBのラリーカーであるオペル・マンタ400を、何を思ったかGT仕様に仕立て直して1980年代から参戦しているプライベーター。見た目こそ30年物の旧車だが、中身はシーケンシャルシフトや電子制御などゴリッゴリに近代化されており、ラップタイムは同階級の最新マシンであるトヨタ86やスバルBRZにも引けを取らない強豪である。トラブルフリーであれば充分に上位を争う実力があり、実際に2015年には2000cc未満NAクラス優勝という快挙を成し遂げた。トレードマークは、何故かルーフアンテナの先端でフリフリとはためく大きな狐のしっぽ。
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