破壊竜ガンドラとは、
- 高橋和希の漫画『遊☆戯☆王』およびそのアニメ作品(遊☆戯☆王デュエルモンスターズ)に登場するモンスター。本項では漫画の続編にあたる劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』に登場する《破滅竜ガンドラX》についても解説する。
- 1を基にした遊戯王OCGのカード。本項では「ガンドラ」の名を持つカードについても解説する。
1の概要
漫画・アニメ版
遊戯vsバクラ戦で初登場。
召喚したターンでしかフィールドで生きられない代わりに、LPを半分払いフィールドのモンスターを全て取り除く効果を持ち、バクラのモンスターを根こそぎ除外した。
同時に、遊戯がもう1人の自分との決別を示したカードでもある。
また、遊戯vs闇遊戯戦でも使用され、闇遊戯の《ブラック・マジシャン》を除外しようとする。しかし、闇遊戯の《聖なるバリア-ミラーフォース-》(アニメでは《ブラック・イリュージョン》)で防がれてしまう。
ちなみにミラフォで防がれた理由は、ガンドラの効果が原作では「魔法攻撃」に該当するからである。アニメでは《ブラック・マジシャン》を破壊から守るカードに変更されている。
劇場版
遊戯vs海馬戦で《破滅竜ガンドラX》が登場。
自身を除くフィールドの全てのモンスターを破壊する効果、破壊時に最も攻撃力の高いモンスターの攻撃力分ダメージを与える効果を持つ。この効果で攻撃力4000の《ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン》を破壊し海馬に大ダメージを与えた。しかし、ディープアイズの持つ効果(自身が破壊された時、相手フィールドの全モンスター破壊)によって破壊されてしまう。
2の概要
《破壊竜ガンドラ/Gandora the Dragon of Destruction》
効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
このカードは特殊召喚できない。
(1):LPを半分払って発動できる。
このカード以外のフィールドのカードを全て破壊し除外する。
このカードの攻撃力は、この効果で破壊したカードの数×300アップする。
(2):このカードを召喚・反転召喚したターンのエンドフェイズに発動する。
このカードを墓地へ送る。
2005年8月25日発売「ザ・ヴァリュアブル・ブック8」付属カードとして登場。
特殊召喚不可の制約は原作で生贄による召喚(アドバンス召喚)しかされていないためか。
(1)の効果は概ね原作通り。但し、単なる除外効果ではなく「破壊して除外」するため、《スターダスト・ドラゴン》のように破壊する効果を無効にするカードでも防がれてしまう。一方で、破壊する効果であるためその枚数に応じて自身の火力を上昇させることが可能。
この効果は場に自身以外のカードが存在することが前提だが、回数制限はない。《無限泡影》で効果を無効化されていたり、破壊耐性を持つカードが場に存在すれば何度でも発動でき、自身のLPを1まで削り落とすことが可能。
(2)の効果はエンドフェイズ時に墓地に送られる効果で原作通り。但し、ターンを跨ぐ一時的に除外などで制約を無視することは可能。
《破滅竜ガンドラX/Gandora-X the Dragon of Demolition》
効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
(1):このカードが手札からの召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
このカード以外のフィールドのモンスターを全て破壊し、
破壊したモンスターの内、元々の攻撃力が一番高いモンスターのその数値分のダメージを相手に与える。
このカードの攻撃力は、この効果で相手に与えたダメージと同じ数値になる。
(2):自分エンドフェイズに発動する。
自分のLPを半分にする。
※2023年12月以前のテキスト
《破滅竜ガンドラX/Gandora-X the Dragon of Demolition》
効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
(1):このカードが手札からの召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
このカード以外のフィールドのモンスターを全て破壊し、
破壊したモンスターの内、攻撃力が一番高いモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
このカードの攻撃力は、この効果で相手に与えたダメージと同じ数値になる。
(2):自分エンドフェイズに発動する。
自分のLPを半分にする。
2016年4月23日~4月29日に劇場版の特典カードとして配布された。
ガンドラと異なり特殊召喚が可能。
(1)の効果は作中と同様。
(2)の効果は制約効果でLPを半分にするため、ガンドラのように意図的に自身のLPを削ることは出来ない。
このカードが登場したことで、攻撃力を8000以上に上げた自身のモンスターをガンドラXで破壊させる「ガンドラワンキル」が大会で横行。結果、2019年7月1日に禁止カードに指定された。
ちなみにTCG版はOCG版(旧テキスト)と裁定が異なり、「元々の攻撃力が一番一番高いモンスターのその数値分のダメージを相手に与える」効果となっている。2023年11月現在、全モンスターで最も高い(元々の)攻撃力は5000。ガンドラXのコンボだけではワンキルは不可能のためTCG版では無制限である。どうしてこうなった。
また、マスターデュエルでも禁止カードに指定されているが、アップデートでしれっとTCG版のテキストに置き換えられている。
2023年12月17日に公式よりガンドラXの新テキストが発表。TCGの裁定に合わせた上で2024年1月よりリミットレギュレーション改訂で無制限になることも発表された。
《破壊竜ガンドラ-ギガ・レイズ/Gigarays Gandora the Dragon of Destruction》
特殊召喚・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
このカードは通常召喚できない。
このカード以外の自分の手札・フィールドのモンスター2体を墓地へ送った場合に特殊召喚できる。
(1):このカードの攻撃力は除外されているカードの数×300アップする。
(2):1ターンに1度、LPを半分払って発動できる。
自分の墓地の「ガンドラ」モンスターの種類によって以下を適用する。
●1種類:このカード以外のフィールドのカードを全て破壊する。
●2種類:このカード以外のフィールドのカードを全て除外する。
●3種類以上:このカード以外のお互いのフィールド・墓地のカードを全て除外する
元のガンドラとは異なり通常召喚ではなく特殊召喚するモンスター。
召喚条件は「自分の手札・フィールドのモンスター2体を墓地へ送る」と重めだが、疑似的なアドバンス召喚と考えれば妥当なところか。
(2)の効果でフィールドのカードを一掃することが可能……なのだが、この効果は自分の墓地の「ガンドラ」モンスターの種類を参照している。発売当時は元のガンドラ・ガンドラXとこのカードがあれば3種類以上の効果が使用出来たのだが、ガンドラXの禁止で、長い間3種類以上の効果が封じられていたが、ガンドラXの無制限で再び使えるようになった。
互いのフィールド・墓地のカードを21枚以上除外出来れば攻撃力が8000を超えワンショットキルが可能となる。
《破壊竜ガンドラG》
効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「光の黄金櫃」が存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードの攻撃力は、除外状態のカードの数×300アップする。
(3):LPを半分払って発動できる。
フィールドの他のカードを全て破壊し除外する。
その後、デッキから「光の黄金櫃」のカード名が記されたレベル7以下のモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターのレベルは、この効果で破壊したカードの数だけ上がる。
2024年1月17日発売予定「LEGACY OF DESTRUCTION」のパッケージイラストを飾るカード。
武藤遊戯のモンスター達が「光の黄金櫃」を軸としたリメイクテーマとして登場。ガンドラGはそのエースモンスターにあたる。
(1)の効果は手札から特殊召喚する効果であり、永続魔法《光の黄金櫃》には同カード名が記載されたカードをサーチする効果があるため、《光の黄金櫃》でガンドラGをサーチ、続けてガンドラGの効果で自身を特殊召喚することが可能。
(2)の効果は元のガンドラの火力上昇効果を常時適用させたもの。
(3)の効果は、前半が元のガンドラのモンスター破壊効果を魔法・罠カードにも適用したもの。前述の《光の黄金櫃》はモンスター効果では破壊されないため、ガンドラGの効果で破壊・除外はされずに場に残る。
後半は、《光の黄金櫃》のカード名が記されたレベル7以下のモンスター1体を特殊召喚し、特殊召喚したモンスターのレベルは破壊したカードの数だけ上昇する。展開重視なら《トリコロール・ガチェット》、レベル上昇のメリットを活かすなら《サイレント・マジシャン・ゼロ》や《サイレント・ソードマン・ゼロ》が候補となる。
注意点は2つ。1つ目は「除外・リクルート・レベル上昇」までがセットの効果であるため、デッキにリクルート先のモンスターが存在しなければ発動することは出来ない。出張採用する場合は他のモンスターも採用する必要がある。
2つ目は効果で1枚も破壊・除外出来なかった場合、その後のリクルート効果も行うことが出来ない点にある。従って、先攻で《光の黄金櫃》から始動する場合、ガンドラGではなく展開用のカードをサーチする必要がある。
ゲーム作品において
デュエルリンクスでは武藤遊戯のエースカードとして《破壊竜ガンドラ》が1枚貰える。また、《破壊竜ガンドラ-ギガ・レイズ》も実装されている。
《破壊竜ガンドラX》は未実装であるが、武藤遊戯のスキル「闘う決意」でデュエル開始時にデッキ外からガンドラXを墓地に置くことが可能。なお、リンクスのガンドラXはTCG版同様元々の攻撃力を参照しており、更にリンクスはLP4000がルールのため、バーン効果は半分となっている。従って、ガンドラワンキルは容易ではない。
マスターデュエルでもガンドラとギガ・レイズは使用可能だが、ガンドラXは禁止である。但し、アップデートでTCG版と同じテキストになっている。
関連項目
- 2
- 0pt