三馬鹿(機動戦士ガンダムSEED)とは、サンライズ制作アニメ「機動戦士ガンダムSEED」に登場する、
の三名の総称(愛称)である。
由来は多分、敵役でありながらもどこか憎めない愛すべき馬鹿だから。
他に常夏、常夏三兄弟などとも呼ばれる。
こっちの由来は少々複雑で、オーブのM1アストレイパイロット三人娘(アサギ、ジュリ、マユラ)をキャラデザやクロトの中の人つながりからスクライドの「常夏三姉妹(名前に『夏』が入った三姉妹)」に重ねて呼んでいたところを、なぜか彼らも巻き込まれて「常夏三兄弟」などと呼ばれるようになった。
肝心の「常夏三姉妹」はその呼ばれ方をされることが減って「オーブ三人娘」あたりで定着したが、ある意味風評被害であったはずの三兄弟の方は今でも「常夏」という愛称が一部で残っている。
遺伝子操作によって卓越した各種能力を備えるコーディネーターに対抗すべく、地球連合軍が作り出した強化人間(ブーステッドマン)。コーディネーターでなければ操作が非常に難しいとされるMSを、ナチュラルでありながら自在に操ることができる。
その実力は確かなもので、種割れしたコーディネーターと対等に渡り合える数少ないナチュラルとして戦場で大いに猛威を振るった。後期GATシリーズの機体で一世代次の最新鋭機(フリーダム、ジャスティス)と互角に渡り合い、ザフトの一般機では止める事すら出来ないなど、物語終盤の強敵として大いに存在感を示した。
だが、超人的な能力の代償として、薬物投与や洗脳の副作用である「人間的な感情や判断力の欠如」が見受けられ、また特殊な覚醒剤(γグリフェプタン)を定期的に服用しなければ激しい禁断症状に襲われることとなる。この「薬切れ」こそが強化人間最大の弱点であり、戦況に関わらず撤退を強いられる要因となっている。
作中では「生体CPU」と呼ばれ、かなり露骨にMSのパーツ扱いをされている。
享楽的かつ嗜虐的に戦いに没頭する戦闘狂でありながら、視聴者からは割と好かれている。
それは、戦闘で成果を出せないことへの制裁として薬物の供給を頻繁に止められ苦悶にのたうち回る様や、「殺されるより殺すほうがマシ」「やらなきゃやられる、そんだけだろうが!」という諦念と思しき発言などから、彼らもまた連合の駒として消耗される「戦争の被害者」であり、その現実を受け入れる手段として戦闘行為を前向きに捉えているとも解釈できる姿が、ただの悪役と一線を画しているからかもしれない。
彼らが戦闘に赴く際のBGM「悪の三兵器(作曲:佐橋俊彦)」は、軽快でありながらどこか刺々しい旋律が印象的な、種ファンの間でも人気が高い名曲である。
なお、SDガンダム GGENERATION DSでは彼らを仲間にすることができるが、その場合のエンディングでは、戦後は強化人間の保護に従事することが言及される。
三馬鹿のリーダー格。
中の人の特撮番組出演経験と、本作での共通点(どちらも緑色の砲撃特化)から「ゾルダ」と呼ばれることもある。
OP映像でかなり凶悪な面構えを見せているが、本編中はわりと知性的な表情を保っている。
乗機は火力支援・指揮官機の特性に秀でた「GAT-X131 カラミティ」。
非戦闘時はジュブナイル小説を嗜む文学青年だが、MSに乗ると「オラオラオラァ!」「うぜえええええええ!」などと喚き散らして手当たり次第に砲撃をばら撒くチンピラとなる。
オーブ解放作戦においてジャスティスが敵増援として現れると「なんだありゃ? HU☆E☆TE☆RU!」と大喜びしたり、「オメーもうぜえ!」と僚機に攻撃を仕掛けたりとやりたい放題である。
だがこんな彼でも三馬鹿の中では比較的安定した精神の持ち主であり、些少なりとも仲間の状態に気を配ったり血気にはやるシャニを諌めたりと、最年長らしく振舞っていた。
第二次ヤキン・ドゥーエ会戦においてミーティアユニットを装備したフリーダム・ジャスティスの二機と交戦するという無理ゲーを強いられる。最期はフリーダムの巨大ビームサーベルを避けたところを、背後から襲ってきたジャスティスによりカラミティを真っ二つにされ戦死した。
機動戦士ガンダムSEED DESTINYの主人公であるシン・アスカの家族(両親および妹)は、彼のカラミティとキラ・ヤマトの駆るフリーダムとの交戦に巻き込まれて命を落とした。
おとなしそうで優しげな顔つきとは裏腹に、三馬鹿の中でもっとも短気で凶暴な性格。
乗機は大気圏内での運用を想定した可変MS、「GAT-X370 レイダー」。
より正確に言うと、「レイダーそのものではなく、設計を一部簡略化した先行試作機」を乗機にしている。
普段は携帯ゲームに黙々と興じる少年だが、戦闘になると雄弁で辛辣な言動を取る。
事あるごとに仲間を馬鹿呼ばわりし、敵に対しては「滅殺!」「撃滅!」などと呪詛を浴びせるキレた十代。
だが意外と面倒見のいい一面もあり、飛行能力を持たないカラミティの送迎は彼の駆るレイダーの役目。
喧嘩をしている時でも「勝手に乗るな!」と言いつつも振り落としたりせずに母艦まで送り届けている。
三馬鹿の中では一番に長生きしているが、ぶっちゃけ誤差範囲内。
同僚が相次いで戦場に散り、母艦が轟沈されたことに加え、覚醒剤の禁断症状を呈したことで完全に錯乱。
無軌道に攻撃を仕掛けていたところを、バスターから兵装を奪い取ったデュエルにより引導を渡される。
最後のセリフは「僕は……僕はねぇっ!」というもの。
後に続く言葉は「自由が欲しかったんだ……」とされている。
(ただし、スペシャル・エディション版では顛末が大きく異なっており、錯乱する前にバスターによって撃墜されている)
三馬鹿の中でもぶっちぎりの異常性を示し、強化レベルもstage4と最高値を示している。(オルガはstage2、クロトはstage3)
髪質(巻き毛気味のくせっ毛)と髪の色(淡い緑)から、微妙にキャラがかぶってるニコル・アマルフィになぞらえて「黒ニコル」と呼ばれることもある。
乗機もC.E.で一二を争うゲテモノ機体、突撃強襲用の「GAT-X252 フォビドゥン」。
(ちなみにニコルのブリッツも突撃強襲用であり、フォビドゥンはその同系機である)
抑揚が著しく欠けた棒読み口調が最大の特徴。(中の人が棒読みなのではなく、演出上の必要から)
平時はデスメタルを聞きながら白目を剥いているかアイマスクを付けて眠っているかのほぼ二択である。
戦闘では「うらああああああ(棒)」と言いながら鎌を振り回す戦場の死神。
ビームを歪曲する防御装置に加え、軌道を偏向させる(曲がる)ビーム兵器を使うなど、トリッキーな戦法が主体。
敵のビームを防いだときは「ハンッ」と嘲笑する悪癖がある。
第二次ヤキン・ドゥーエ会戦における連合・ザフト・三隻同盟の大混戦のさなか、カガリの乗るストライクルージュに攻撃を仕掛けたところ、その援護に回ったイザークのデュエルと接敵する。
正面から浴びせたビームが直撃したかに思えたが、装甲をパージして突撃したデュエルのビームサーベルにコックピットを貫かれて死亡。三馬鹿の中で最初の戦死者となった。
『SDガンダム外伝』シリーズの1作「救世騎士伝承」には三馬鹿のそれぞれのガンダムをモチーフにしたキャラが登場するのだが、彼らの集合イラストの描かれたカードは「サンバ・カ・ガンダム」と題されている。
ついに三馬鹿の名が公式化したのである。
掲示板
243 ななしのよっしん
2024/05/10(金) 08:18:55 ID: rzI2j4RSWk
>>238
合目的な行動とかをできる状態じゃなくなるから計画に基づいての反乱とかは破綻させられるよね、みたいな発想の気はする
エクステンデッドだけでの潜入作戦を実行できるなんて対応能力まで持たせた奴に反乱されたら大変だけども
少々強くても錯乱させて引き際を見失わせれば遠方から砲爆撃で周辺ごと吹き飛ばすとかでも対応できるだろうし
あれはあれで使いようはあったと思う
設定されてる語句に関しては技術が発展途上の感が凄いけど……
244 ななしのよっしん
2024/05/17(金) 23:42:47 ID: G50njNQOum
新生三馬鹿は
愛に目覚めた男
駄犬
アスラン
と愛すべき馬鹿みたいなニュアンスがあると思う
245 ななしのよっしん
2024/05/17(金) 23:45:53 ID: 6DS0uiR05e
ブラックナイツの4馬鹿はあんまり目立ってなかったよな森崎くらいで
急上昇ワード改
最終更新:2024/06/06(木) 03:00
最終更新:2024/06/06(木) 03:00
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