@TOSあるいは@tosとは、Twitterにおいて自らのツイートをタイムラインに流さないために使われる送信先である。
概要
Twitterでは原則、全てのツイートがフォロワーのタイムラインに流される。しかし、このツイートはタイムラインに流したくない、連投するのでタイムラインを荒らして迷惑をかけたくない、ネタバレなのでみんなに見えないようにツイートしたい、などといったこともあるだろう。
そこでTwitterの仕様をうまく活用する。Twitterのタイムラインは基本的にフォローしている人のツイートをすべて表示するが、リプライやメンション[1]では発信者と送信先を両方フォローしている場合に限ってタイムラインに表示されるという仕様がある。
つまり、送信先が絶対に存在しないアカウントであれば誰のタイムラインにも表示されない。と仕様を逆手に取ったのがTOSツイートの原理である。
TOSが選ばれた理由
この壁打ち、独り言的用法にTOSが選ばれたのは、@tosあるいは@TOSが永遠に存在し得ないアカウントであると考えられていたという理由がある。
Twitterでは「https://twitter.com/nico_nico_pedia
」のように、https://twitter.com/ユーザー名というURLでユーザーを指定している。ところがhttps://twitter.com/tos
(小文字)がterms of service、すなわちTwitter利用規約へのリンクとなっており、@TOSというアカウントは存在できず、将来に渡って予約済みのユーザー名になっていると認識されていた。
また、既に存在していたhttps://twitter.com/TOS
(大文字)も長らく「凍結済みアカウント」と表示されていた。Twitterのユーザー名は大文字と小文字を区別しないので、@NICO_NICO_PEDIA
と@nico_nico_pedia
が同値であるように@tosと@TOSはどちらにしても存在できない。
...と、考えられていた。
ところが
2022年2月16日、突如として@TOS(大文字)の凍結が解除され、誰でもフォローできる状態になる。つまり、(大文字の)@TOSは存在し得ないアカウントではなかったのだ。
凍結が解除された理由は全く不明だが、この凍結解除によりTOSツイートをよく使っていたTwitterユーザーは混乱に陥った。
@TOSの中の人が活動しているかどうかは分からないが、中にはTOSツイートを引き続き使うことで「TOSさんに迷惑がかかるから」という理由から、@TOSをブロックすることで回避しようという人も見受けられた。しかし、TOSツイートの本来の意味はフォロワーのタイムラインに流さないことなので、フォロワーが誰か一人でも@TOSをフォローしていたら自分がTOSをブロックしたところで全く意味がない。
@TOSの代わり
@TOSを自分のフォロワーがフォローしていたら、いくらTOSツイートをしても丸見えになってしまう。そこで、新たにTOSに変わるメンション先が開拓されている。
真っ先に候補に挙げられたのは@0や@1などの数字、@zzzや@nullなどの短い語。他にもTOS同様にTwitter上の他ページにつながるとして、@jobsや@followers、@followingなども挙げられた。
しかしいずれにしても@TOSが復活してしまった以上、これらのアカウントが復活する可能性が全くないとは言い切れない。そこで、明確な理由をもって凍結された@realDonaldTrump(ドナルド・トランプ前大統領のアカウント)を使えばいいのではと半ばブラックジョーク的に言う人もいた。他に候補に上がったもの比べて長いのが難点だけど。
関連リンク
関連項目
脚注
- 3
- 0pt

