ありがとうフラッシュとは、KOKIA「ありがとう...」の曲に載せて流される動画。
概要
元々の起源は定かではないが、一説には2ch閉鎖騒動時に作られたFlashであるという。
ネットゲーム界では、未だアナログモデムが標準でありながら月額課金オンラインゲームとして大成した「ファンタシースターオンライン(PSO)」にまつわるFlashムービーが初出である。
このモチーフが有名になったのはpya!にも掲載されている「ありがとうって言いそびれた奴いる?」スレの転載Flashや、ラグナロクオンライン(RO)にまつわる動画である。特にROの影響が大きいので、以下にその顛末を記す。
2002年ごろにβテストを開催した「ラグナロクオンライン(RO)」は、そのキャラへの人気の高さとは裏腹に運営会社が非常に劣悪なサービスしか提供せず、規約で禁止されている筈のBOTが大手を振って闊歩し、BOTの影響によりサーバーが不安定になり、まともなゲームプレイが事実上不可能になっていた。特に同年9月頃から始められたβ2テストは劣悪を極め、Dupeし放題かつその後のお咎めなしという「Chaosショック」や、GMが特定ギルドに便宜を図っているということでクビにされた「Shion事件」、12月からの過負荷による断続的サービス不能状態「クリスマスパッチ(問題)」などが9月からの3ヵ月間で起こり、もはや正式サービス終了まで疑われるような異常状態が頻発していた。
結果、ユーザー間では「愛していたけど諦める」というような事態が発生していた。特にROはネットゲーム黎明期から人気を博していたゲームであったため、ユーザー人口が非常に多いことも拍車をかけていた。
そんな中、あるFlash職人の手によって、2chにレスされた引退時の思い出メッセージや「○○をしてくれた××さんありがとう」というような宣言を、KOKIAの「ありがとう・・・」に乗せて掲載するFlashが公開された。
同Flashは曲のせつなさと、「愛しているが故に諦めざるをえない」という状況をして多くの人間の共感を呼び、このFlashをして当時のMMORPG界にてそういった引退メッセージに同曲を添えてFlash動画にすることが流行した。
(特にUOは日本初のMMORPGということもあって様々な思いが寄せられている。)
その内容は同曲歌詞の
もしも もう一度 会えるなら
たった 一言 伝えたい
を、
「今までプレイしてきたゲームそのものへ、『ありがとう』」という意味にとらえるか、
「昔の(ゲーム内で)お世話になった人たちへ、『ありがとう』」という意味でとらえるかで違っている。
また、動画内容は単に「引退した人たちの言葉を引用する」というだけであるので、現在でもサービスを行っていたり、一度終了したものの何らかの理由により復帰したオンラインゲームもあるので注意が必要である。
(ただし引退理由が新しいシステムの導入による不適合であった場合、このFlashにおける引退メッセージと現行サービス内容が、現在では乖離している可能性も十分あることにも留意しなければならない。)
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