概要
|
3 連 単 |
軸1頭ながし |
||||
|
3 |
▶ |
2 |
4 |
6 |
|
|
8 |
11 |
12 |
|||
|
13 |
☆ | ☆ | |||
連勝式の投票券で、1~2選手は候補が固定されているが、残り2~3選手の候補が絞れない場合、1~2選手を固定した投票券をまとめ買いする方法が「ながし」である。
このとき、固定する選手を「軸」といい、固定しない選手を「ヒモ」という。
固定する選手の数は、n連勝式の場合n-1選手まで選ぶことができ、「軸n選手ながし[1]」という。また、相手の数がmの場合「軸n選手m点ながし」といい、軸以外のすべての選手をまとめ買いする場合を「全ながし」という。
連勝単式の場合、軸にしたn選手は、それぞれ上からn着に固定される。例えば、軸が[13]と[14]の2選手ながしの場合、13番は1着、14番は2着に固定されるということである。順番違いを考慮に入れたい場合は、後述の「マルチ」を利用する必要がある。
「ながし」は、競輪/ボートレース/オートレースおよび競馬の枠番連勝式の場合は全ながしで買う場合が多いが、競馬の馬番連勝式ではヒモが最大17点になってしまうため、買い目を絞ることもある。
「ながし」は数学的には「フォーメーション」と同等とみなせるため、基本的な特徴も同じである。買い目を絞りやすいが、縦目(ヒモに選んだ選手だけで決着してしまうハズレパターン)になるリスクがある。ボックスやフォーメーションと比較の上、自分に合った買い方を選択するようにしたい。
マルチ
ながしのマークカードには、「マルチ」という欄がある場合がある。
連勝単式の投票券で「マルチ」の欄をマークすると、順番違いをすべて投票したことになる。
計算方法
n連勝式のレースにおいては、軸がn-1選手の場合と、n-2以下の場合で計算方法が異なる。
※拡連複(ワイド)は、2連複と計算方法が同じなので本記事では同列に扱います。
軸[n-1]選手ながし
2連勝式では軸1選手、3連勝式では軸2選手の場合。なお、2連勝式では軸は1選手しかあり得ないので通常「軸1選手」は省略する。
考え得るパターンはヒモの数ぶんしかないので、ヒモの数がそのまま買い目の点数になる。
例1-1:軸[3]、ヒモ[1,2,5,7]の2連複ながし
買い目のパターンは[3-1][3-2][3-5][3-7]の4通り。
例1-2:軸[4]の枠複全ながし(競馬の場合)
競馬において枠番は1-8の8通りなので、買い目も8点となる(4枠に複数頭いる場合に限る)。
軸[n-2]選手ながし
3連勝式において軸1選手の場合。
考え得るパターンは、ヒモの中から2選手選ぶ場合の数に等しい。
例2-1:軸[6]、ヒモ[3,7,9,12,15]の3連複ながし
ヒモは5選手、複式なので順番違いは考慮せず、5C2=10通りとなる。
例2-2:軸[13]、ヒモ[1,3,4,5,13,15]の3連単ながし
まずヒモの13番は軸と同じ番号なので、マークミスとして除外する。
残るは5選手、単式なので順番違いを考慮し、5P2=20通りとなる。
マルチ
マルチは、順番違いもまとめて数える。
n連勝単式のマルチは、n連勝複式を購入した場合の数にn!倍する。すなわち、2連勝式なら2倍、3連勝式なら6倍である(枠番連勝式の場合は少し例外)。
例1-1-1:軸[3]、ヒモ[1,2,5,7]の2連単マルチ
上述の通り、2連複ながしは4通り。順番違いは2通りだけなので、4×2=8通りとなる。
例1-2-1:軸[4]の枠単全ながし(一部地方競馬の場合)
上述の通り、枠複ながしは8通りで、2倍すると8×2=16通りであるが、[4-4]が重複しているので取り除き、15通りとなる。
例2-1-1:軸[6]、ヒモ[3,7,9,12,15]の3連単マルチ
上述の通り、3連複ながしは10通り。3連単の順番違いは3!=6通りあるので、10×6=60通りとなる。
例3:軸[3]、ヒモ[1,7,9,10,12,15,18]の3連単ながしおよびマルチ
3連単軸1選手ながしにおいて、マルチである場合とない場合の違いに注意。
上記のマルチなしは6P2=30通りとなるが、マルチありの場合にこれを6倍して180通りとしてはならない。
マルチなしの時点で[3-1-7]と[3-7-1]などのヒモ同士の順番違いを数えているので、これを6倍したら重複になってしまう。
正しくは、上記の3連複ながしの買い目を6倍するのである。すなわち、6C2=15を6倍して90通りが正解である。
フォーメーションで代用する方法
上述の通り、ながしは数学的にはフォーメーションと同値なので、フォーメーションのマークカードで事実上ながしと同じ投票券を買うことができる。
多くの場合、ながしを買いたいならながしのマークカードで買った方が楽なのであるが、ながしのマークカードを持ってくるのが面倒くさい場合や、フォーメーションとどちらにしようか迷っている場合などに有効である。
ただし、フォーメーションのマークカードには「マルチ」がないことに注意。3連単の軸1選手マルチをフォーメーションで買おうとするとややこしいことになるので、素直にながしのマークカードを持ってきた方がよい。
例4-1:軸[3]、ヒモ[1,8,9,10,11]の2連複ながし
[3]・[1,8,9,10,11]のフォーメーションと同等である。
例4-2:軸[6,9]、ヒモ[3,5,8,10,11]の3連単ながし
[6]▶[9]▶[3,5,8,10,11]のフォーメーションと同等である。
例4-3:軸[2]、ヒモ[10,11,12]の3連複ながし
[2]・[10,11,12]・[10,11,12]のフォーメーションと同等である。
関連動画
関連静画
関連リンク
- マークカード点数早見表
競馬用だが、他の公営競技でも同じである。
関連項目
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 0
- 0pt

