ふくおかフィナンシャルグループとは、福岡県福岡市中央区大手門1-8-3に本部・本社を構える金融機関の連合組織、およびそれを取りまとめる持株会社である。
略称はふくおかFG、FFG。
概要
2006年、福岡銀行・熊本ファミリー銀行(現:熊本銀行)の2銀行が経営統合するのに伴い準備組織が設立され、同年10月の取締役会、12月の株主総会で両者とも経営統合の承認が行われた。
2007年3月、金融庁から持株会社化を認めるお達しが出て、晴れて同年4月にグループが設立。2銀行の株式全てが持株会社に移転した。
同年10月には親和銀行の全株式を受け入れ、グループに合流させた。
そして2019年4月、十八銀行を完全子会社化し、グループに合流させた。
これにより、現在では預金量は4銀行を全て足すと約20兆9000億円にも達する銀行グループへと化し、地方銀行の中でトップの資産額に躍り出た。
(現在第2位は「コンコルディア・フィナンシャルグループ」 ※1、第3位は「めぶきフィナンシャルグループ」 ※2)。
※1 横浜銀行・東日本銀行連合
※2 足利銀行・常陽銀行連合
なお、グループ設立後も各銀行のブランドは当面の間残り続ける模様。
メンバー紹介
- 福岡銀行
本店所在地:福岡県福岡市中央区大手門1-8-3
1877年、第十七国立銀行として設立。1945年に十七銀行・福岡貯蓄銀行・筑邦銀行・嘉穂銀行の4銀行が合併し福岡銀行となった。
発足当時から地方銀行の中では規模が大きく、九州エリア内ではかなり名の知れた銀行である。
九州エリアは全県に、九州エリア外では山口県・広島県・大阪府・愛知県・東京都に支店を構えている。 - 熊本銀行
本店所在地:熊本県熊本市中央区水前寺6-29-20
1929年に設立された商業無尽業者の熊本無尽、1933年に設立された肥後無尽の2業者が熊本銀行のルーツ。
1951年に施行された相互銀行法に伴い熊本無尽は「熊本相互銀行」に、肥後無尽は「肥後相互銀行」となった。
1989年、普通銀行に転換し、「熊本銀行」「肥後ファミリー銀行」となり、1992年、両銀行が対等合併を実施。「熊本ファミリー銀行」となった。
2013年、銀行名を「熊本銀行」に戻した。
熊本県・福岡県・鹿児島県内にのみ店舗を構えている。かつては東京都・長崎県・大分県内にも支店を構えていたが2008年までに閉店・撤退している。 - 十八親和銀行
本店所在地:長崎県長崎市銅座町1-11
2020年10月、十八銀行と親和銀行が合併し誕生。
十八銀行は1877年、第十八国立銀行として設立。今でも当時の数字を残す数少ない「ナンバー銀行」のひとつとして知られる。
親和銀行は1897年、第九十九国立銀行として設立。1907年に佐世保銀行と名を変え、1939年に佐世保商業銀行と合併し親和銀行となった。
2001年に同じく佐世保市内に本店を構えていた「九州銀行」を吸収合併。
親和銀行の名は、第37代総理大臣を務めたことのある「米内光政」氏が命名したと言われている。
2016年、十八銀行がふくおかFGに入ることが協議され合意に至る。
そして2019年4月にふくおかフィナンシャルグループによって完全子会社化されグループ入りを果たす。
本来であれば2018年内に親和銀行と合併する予定であったが、金融庁や公正取引委員会等と対立が続いてしまい、結局2020年度まで合併が遅れこむ見通しとなってしまった。
というのも、長崎県内の地方金融機関は親和銀行・十八銀行の2銀行で牛耳られていることから、この2銀行がひっついてしまうと、おのずと独占状態になるため。そのため公正取引委員会が独占禁止法に引っかかるのではないか?と疑問を呈した。 - みんなの銀行
本店所在地:福岡県福岡市中央区西中洲6-27
2021年5月頃サービス開始予定のネット専業銀行。楽天銀行やジャパンネット銀行(→後のPayPay銀行)等と異なり、キャッシュカードすら一切発行しないのが特徴。
ATM相互利用協定
福岡銀行・熊本銀行・十八親和銀行の3銀行の間ではATM利用手数料・利用可能時間帯は「自行」と同じ扱いとなる。
関連動画
関連項目
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