アクセル(ヨーヨー)単語

• 概要
• ストリング取り付け方式による分類
• ボディ取り付け方式による分類
• 材質による分類
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ヨーヨー ＞ ヨーヨーの構造 ＞ アクセル(ヨーヨー)

アクセルまたはアクスル(Axle)とは、軸のことである。

ここでは、ヨーヨーのパーツについて解説する。

概要

ボディとボディを繋ぎ、ストリングをかける部分。
木や金属でできていることが多い。

現在のヨーヨーはベアリングを使用することがほとんどのため、軸そのものにこだわるプレイヤーはあまり多くなかった。
しかし近年は、ハイエンド機種で重量バランスを担う重要なパーツだと認識され始めている。軸が軽量化できれば相対的に慣性モーメントが増え、回転力の向上につながるからである。

設計段階においては、投げ出しとキャッチの際に大きなねじりモーメントがかかるため、おろそかにできない部分である。金属ボディの場合は軸そのものがねじ切れないように、プラスチックボディの場合はボディ接続部が割れないようなものを選択し、ボディ接続部の形状にも気を配る必要がある。

ストリング取り付け方式による分類

ベアリングを取り付けるか否かで、大きく2種類に分類される。
ベアリングを取り付けず、ストリングを直に軸に引っかける構造のものを「固定軸」という。
軸の周りにベアリングを配置し、ベアリングの周りにストリングをかける構造のものを「トランスアクセル」と呼ぶ。

固定軸およびスリップベアリング式の場合、軸表面の材質が摩擦力に直接影響するため重要である。

• 固定軸(フィクストアクセル)
• 可動軸(トランスアクセル)

ボディ取り付け方式による分類

ボディにどのように取り付けられているかで分類することができる。

ネジの場合市販品で代用できることもあるが、ミリサイズとインチサイズが混在しているため注意。

ボディ一体型

ボディと完全に一体化した成形法。

素材の塊をヨーヨーの形に削り出し、中心部を残した状態で溝を彫る。
残った部分が軸となる。

世界最古の競技ヨーヨー「フローレスヨーヨー」がこの方式を採用している。
これは、手作業で作っていたために圧入方式が使えるほど精度を出せなかったためと思われる。

ハイエンド機では「リャマ・DTi」や「リャマ・超硬合金チタンダー」が採用。
ボディの両方にアクセルを半分ずつ造形し、一方に雄ネジ、もう一方に雌ネジを切ると組み合わせたときに1本のアクセルとなる。
この構造により中心部を空洞化させることができ、軽量化に貢献している。

圧入

軸をボディに圧入させる方式。
ほとんどの木製軸ヨーヨーはこの方式で作られている。
金属軸では固定軸機種が採用している。

この方式のヨーヨーは手で分解できない。
軸をボディから引き抜くことができるが、繰り返すうちにガバガバになって密着しなくなってしまう。

ネジ切り

金属棒の両端に雄ネジを切る方式。
スリップベアリング搭載機種の大部分がこの方式である。

イモネジ

頭のないボルトを使用する方式。現在の競技ヨーヨーは大部分がこの方式である。

取り外す場合はどちらかの端にある六角レンチの穴で行う。

ボルトナット

ネジ切り/イモネジタイプは、雌ネジであるナット部分が本体に埋め込まれているか、本体に雌ネジが切ってあるが、そうではなく、市販のボルトナットでボディとベアリングを挟み込む方式。

多くのダンカン機種と、多くのオフストリング機種がこの方式を採用している。
分解するときにナットが取れることがあるため、なくさないように注意。

また、ボディのボルト穴やナットを受ける部分が弱く、使い方によってはひび割れることがある。

材質による分類

様々な材質があり、ボディ性能と(固定軸の場合は)摩擦、重量バランスに影響する。

木

古典的な機種に採用される。
摩擦力が高く、レスポンスシステムとしての役割も果たす。

プラスチック

上げ下げだけのモデルにはよく使われるが、強度が低いため競技ヨーヨーではほとんど使われない。

ポリ乳酸など、金属ナットでは本体の強度が持たないボディの機種にポリカーボネートネジが使われたことがある。

金属

ほとんどのヨーヨーにはこれが使われる。

材質によって強度や重量バランスに違いがある。
強度と価格面からステンレスがほとんどだが、軽さと強度を求めてチタンに換装するプレイヤーも多い。

• ステンレス
• チタン

関連動画

関連項目

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