ジュール=アンリ・ポアンカレとは、フランスの数学者であり物理学者である。
概要
1854年4月29日にフランス北部の都市、ナンシーにて生まれる。
位相幾何学の分野においてトポロジー(位相)の概念を発見し、20世紀最大の難問の一つであるポアンカレ予想を提唱するなど、幾何学分野において大きな功績を残した。
また、三体問題が解析的に解くことが出来ないことを証明したり、相対性理論について先駆的な研究をしているなど、物理学分野でも功績を残している。
広い分野での活躍が目立った人物ではあったものの、その論文には不正確な箇所も多かったようで後年の数学者により曖昧な点が指摘されている。これに対しポアンカレ本人は「数学者とは不正確な図を見ながら正確な推論のできる人間のことである」と述べている。今風に言えば「こまけぇことはいいんだよ!」といったところだろうか。
とは言え、ポアンカレ予想の投げっぱなし具合は、その後多数の数学者の人生を狂わせたのだが。
余談だがこのポアンカレ先生、実は非常に不器用で直線一つまっすぐに引けない画伯だったそうである。ネタではあるが「三角形が描けないのでトポロジーを思いつけた」という説もある。フランスの高等教育は図画技能も必須のため、本来なら落第するところを他の科目がぶっちぎりのトップだったので「ま、大目に見ましょう」ということで無事首席になったそうな。どうも何から何までこんな調子の人だったようだ。
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