久しぶりだな。覚えているか? 私だよ、ルシフェルだ。
早速だが、今日はみんなに伝えたいことがあって来た。といっても話は簡単だ。「すべてを語るときが来た」ということだ。
正直、私はどうでもよかったんだが、神がちゃんと説明しろとうるさいんでね・・・。
うん? 何だって?
セタとは何か? セムヤザの夢とは? メタトロンが誰かだって?まあ、そんなに焦るな、時間はたっぷりある。
それよりもまずは、語り継がれることの許されなかった偽典の物語、それをすべて私が語る時が来た、ということだけをまずは知っておいてくれ。
「さあ、行こう。イーノック」
「最後の旅の始まりだ・・・」
出典:エルシャダイ原作小説 公式サイト
より
概要
かつて2011年4月28日に発売、ニコニコ動画でも発売に先駆けて大ブームを巻き起こし1つの伝説を残したゲーム『エルシャダイ』。その翌年の2012年4月27日に、同作を基にした小説版が発売となった。
ゲーム中で語りきれなかった設定や作中の描写・説明だけでは不明瞭な部分、及びゲームでやり残した(と思わしき)ストーリー展開、そしてゲーム版ストーリーの後日談(後述の、タワー解放後のエピソード)に至るまで一通りの内容が補完されている。そのため、ストーリーも全543ページというかなり壮大な内容となっており、ゲームを未プレーの人にもゲーム版をプレーした人にも充分読み応えのあるものに仕上がっている。
(『そもそも最初からこの内容でゲームを製作してくれればよかったのに』という意見も多いようだが、これだけのストーリーをゲーム内へ全て収めるにはさらなる開発期間や資金が必要になった事だろう・・・)
ストーリーもゲーム版と同様で、ルシフェルが語り手の役回りを担当しているので物語は基本的にルシフェルの視点でストーリーが語られるという形で展開する。何よりイーノックもゲームと違って普通に喋る。
さらにはゲーム版に登場しない(入り切らなかった?)ストーリーの目玉として、タワー解放後の後日談『ルシフェルの堕天』というエピソードが追加されている。それに伴い、プロローグではある理由から神を裏切り堕天使となったルシフェルが冥界の王・ベリアルと手を結ぶために彼の元へ赴くという驚きの展開で幕を開けるのである。文字通りの最初からクライマックス。
2014年にはイーノックとルシフェルの出会いを描いたコミック作品「El Shaddai ceta」が発売。全3巻。
また2015年からは原作小説の設定を元にしたコミック版作品「エルシャダイ グリゴリ7」が執筆・販売中。(こちらは電子コミック作品なので、読むにはkindleやiBooksなどが必要。kindle版「エルシャダイ グリゴリ7」はこちらから。)
ゲーム版だけでは語りきれなかった竹安佐和記の壮大な世界をぜひ、改めて見届けて頂きたい。
話をしよう。あれは今から三十六万・・・ いや、一万四千年前だったか・・・
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