スラップ(英:slap)とは、擬音「ピシャ」などを意味する英単語である。主に以下の意味などで使われる。
この記事では2に付いて解説する。
概要
を主に組み合わせて演奏する手法である。低音弦をサムピング、高音弦をプルで演奏するプレイヤーが多いが、どの弦をどちらの奏法で演奏するかはプレイヤーしだいである。親指でも弦を引っ張り上げて演奏する“サムピングアップ”という奏法もある。
また、構えにも2種類あり、
のように手を横に向ける構えと、
のように手を下に向ける構えとあり、これもどちらの奏法を使うかはプレイヤーしだいである。
日本でのみチョッパーと呼ばれることもある。これは日本に広くスラップが広まるきっかけとなった曲名からとっており、和製英語であるため、日本以外では通じない。
ニコニコ動画の「弾いてみた」系ベーシストではパピヨン誠、ティッシュ氏、ンヌゥ、OKなどがスラップを得意としている。
歴史
もともとファンクで多く使われていたテクニックだったが、見た目が派手になることもあり、その後さまざまなジャンルで使われるようになる。
初めてスラップをしたのはラリー・グラハムであるという説があるが、異論も多くあり、実際のところはよくわからない。
また、ラリー・グラハムは「スラップ」という呼び方をせず「サムピング&プラッキング」と呼んでいたようである。
日本で初めてスラップをしたのはいかりや長介という説があるが、いかりや長介のはあくまでアタックの強い親指弾きであり、スラップとは違う奏法である。なお、いかりやチョッパー説は近田春夫が広めたデマであると本人が語っている。
日本で初めてスラップをしたプレイヤーも実際のところはっきりしていない。
日本ではティン・パン・アレーの「チョッパーズ・ブギ」(演奏は後藤次利)という曲でスラップが広まった。しかし当時この奏法にスラップといった名前がなかったため、この曲名をとって「チョッパー」と呼ばれるようになる。教則本によってはスラップとチョッパーは違う奏法と書いてあるものもあるが、その定義はあいまいである。
世界のスラッパー
- ラリー・グラハム(スライ・アンド・ザ・ファミリーストーン)
- マーカス・ミラー
- ヴィクター・ウッテン
- スタンリー・クラーク
- ジョン・テイラー(デュラン・デュラン)
- フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)
- マーク・キング(LEVEL42)
- フィールディー(KORN)
- ロバート・トゥルジロ
- 後藤次利
- 鳴瀬喜博
- 江川ほーじん(元爆風スランプ)
- 青木智仁
- 日野"JINO"賢二(日野皓正の息子)
関連動画
弾いてみた / 音楽
スラップ講座
関連商品
関連項目
- 4
- 0pt