(左:日本国旗 右:日本の地形)
概要
基礎データ | |
---|---|
正式名称 | 日本国(法的根拠なし) |
国旗 | 日章旗(日の丸) |
国歌 | 君が代 |
国語 | 日本語(慣例上) |
首都 | 東京(事実上) |
面積 | 377,970km²世界第61位[1] |
人口 | 126,786千人(世界第11位)[2] |
通貨 | 円(JPY, ¥) |
名目GDP | 4,971,929百万USドル (世界第3位:2018年データ)[3] |
時間帯 | 日本標準時(JST:UTC +9) |
日本の国としてのかたち(民族意識、国家意識)は、皇統の持続を核とする一本の大河の如き歴史を4世紀以前から持っている。
日本は君主国家として現存最古の歴史を受け継いでいると言える。
ただもちろん、そこには分岐した流れをもつ琉球人や、アイヌ系や帰化人、各種のマージナルな部落民の様々な歴史も流入し、受け継がれ、政治体制も何度も変化していることは、重視すべきである。古くから日本は朝鮮を経由したり琉球を経由したりしなかったりして中国 王朝やもっと西側の文化を、吸収している。そしてそれを日本テイストにして消化し、独自の文化を作りだしてきた。
その「独自のものに進化させる」プロセスは今も日本の大企業、中小企業、伝統工業に受け継がれている。日本ヤバい。
現在の日本においては、技術的・経済的な国際優位に恵まれて国民は平和で治安の良い豊かな生活を享受している。
しかし近年は格差の拡大、長引く不況、少子高齢化と社保費問題等かなりアレな課題を多数抱えており、アカデミック系の人達の言い分においては「課題先進国」である。
また、ネットユーザーの間では毎日のように終わったり始まったりしている国である。
よく沈没したり、真っ二つになったり、怪獣に襲われたり、宇宙人に侵略されたりもするが、意外に大丈夫な国。
特に、宇宙人や悪の組織が地球征服を目指す際、世界は広いというのに態々日本を第一目標に選び、作戦行動を開始する事が多い。酷い場合は日本に作戦本部を置いたりもするから、日本の地下がどうなっているのかは現在でも不明である。たまに「アメリカやロシアへの牽制」とか「実は日本に重大な秘密がある!」とかそれっぽい理由を付けて攻めて来る連中もいる。だが、不思議にもそれらの目論見は、あらかじめ秘密裏に結成されている少人数の対抗組織の活躍によりいつも大失敗に終わるのである。 これに関しては日本の自演との批判が各国から相次いでいる。
国名
うんと古い時代に中国から「倭」という字を宛てられ、自分達でも「大倭(やまと)」などと名乗っていたが、7世紀終わり頃から朝廷(皇族)は「日本(ひのもと、ニッポン/ニホン、日出ずる処)」という国号を対外的に名乗るようになった。
元々良いイメージの無い「倭」の字は、「和を以て尊しと為す」の「和」に置き換えられ、現在でも「和風」「和のこころ」等日本風を表すのに使われている。
あと、しばしば「ニッポンとニホンのどっちが正しい呼び方なの?」というFAQもある。これについては、珍説家の山口謠司は江戸っ子がせっかちだから短くニホンと呼び始めたなどと言っているがそんなことはない。歴史的には拗音の表記が確立していなかった奈良・平安時代から(現代の発音とは違うが)両者が並立していた痕跡があり、それが1000年以上続いているという状況を鑑みれば、どちらも正しいといえる。政府の見解でも法的に統一する意思は今のところは無く、日本銀行が紙幣で Nippon としているのは、NHKの「国号としてはニッポンを使う」という方針に倣ったものに過ぎないのである。というわけでどうぞお好きな方でお呼び下さい。
国際的には、ある時期ある地域の中国語で、日本(若しくは日本国)を「ジーベン」か「ジッペングー」か分からないが兎に角音読みしたのが西欧に「ジパング」と伝わり、現在各国でJapanやJaponと呼ばれるに至っていると考えられている。
英語における呼称は大日本帝国を意味するEmpire of Japan, Great Japan, Empire of Great Japan, Great Japanese Empire等が近代にはまじえて用いられていたが、現在はJapan(日本国)。通称に対するlong form nameが無い数少ない国のひとつである。「~王国」でも「~共和国」でも「~連邦」でもない。India(インド)、Spain(スペイン)と同じく正式な英文表記では世界一短い国名である。
そもそも国の政体は敢えて分類するなら立憲君主制だが、いや共和制だという説やら色々あり、そういう属性用語が付加出来ない感じ。国の政体が分らないなんてスゴすぎる。抱いて。
英称JAPANの略表記としてはかつてはJAPが用いられていたが、この語は蔑称として用いられる為、現在はJPNないしJPを公式な短縮形として多く用いている。
国土
日本の面積は、日本政府が主張する範囲では約37万8千k㎡である。北方領土(ロシア連邦)、竹島(大韓民国)、尖閣諸島(中華人民共和国、中華民国)の帰属を巡って領土問題が存在し、日本の施政権が及ぶ地域とこの面積は一致していない。
中華人民共和国(世界4位)、ロシア連邦(世界1位)等ドデカイ国が近隣に存在することや、都市部を中心に地価が高いこと、人口密度が諸外国と比べて高いこと(2005年現在で1000万人以上を抱える国では世界4位、台湾入れれば5位。2012年には9位まで後退した)、国土の約7割が山岳地帯で有効に使える土地が狭いこと等から、国民からは「狭い日本」等としばしば自嘲的に揶揄されることがある。
しかし、単純に総面積で言えば国連加盟国が193カ国、2013年現在で日本が承認している国が194カ国(日本入れて195カ国)ある中で上から60番目であり、上位1/3に入る等決して狭い方とはいえない。
ヨーロッパで言えば、フランスやスペインなどよりは狭いものの、ドイツやイタリア、英国等よりも広いのが日本である。
また日本は「島国」と呼ばれるように四方を海に囲まれており、領海、排他的経済水域(EEZ)はかなり大きい。領海と排他的経済水域を合わせると世界で6番目、それに領土も合わせた総面積でも世界で9番目になる。
2つの環礁しか存在せず、島の面積で言えば10㎡にも満たない日本最南端の沖ノ鳥島を日本政府や東京都が必死に守ろうとしているのも、 それが存在することで日本本土と同レベルの排他的経済水域が手に入る為である。
尤も、領海や排他的経済水域に関しても領土同様、国際問題となっている所があったりするので、確定したものとはなっていない。
国法
日本の最高法規(憲法)は、1947年に施行されたGHQの作成した草案を元とした民定憲法の日本国憲法である。
ただ、この憲法の前に制定されていた大日本帝国憲法こそが現在の日本でも効力を有しており、日本国憲法は無効であるという意見も存在する。
しかし日本人の殆ど、というか天皇・皇室も政府もこの憲法が憲法として有効であるという前提で国家を70年以上動かしており、この憲法に基づいて刑法や民法、商法等が定められ、国政が執り行われている。
この憲法は制定以来、一度も何故か改正されていない。
また、外国人が羨む日本の珍しい法律に、仮想多夫多妻制基本法がある。意中の相手がいたら「○○は俺の嫁」と宣言すればその場で婚姻が成立する特殊な制度である。アニメ・ゲームのキャラクター等仮想の人物や同性、そもそも人間ではないもの(例:戦艦長門)とも結婚可能と非常に先進的である。しかしそんな自由な日本を規制により全て破壊しようとする人物、団体が現れ活動が活発化しており問題となっている。
(もちろん嘘)
国歌
1999年制定の国旗国歌法でようやく公式に日本国歌となった「君が代」は世界一短い国歌として知られる。
詞は『古今和歌集』に採録されている約1000年前の読み人知らずの短歌(「さざれ石の」の部分は字余り)。
フランスのように「敵をぶっ殺せ」といった物騒な歌詞の国歌も少なくない中で、戦闘的な表現のない平和的な詩であると言えるだろう。
メロディーは明治になってつけられたもので、初めはイギリスの軍楽隊隊長による西洋音楽的なものがつけられていたが(所謂初代君が代)、あまりにも評判が悪かったため宮内省式部職によって雅楽的な旋律がつけられることとなった。それに軍楽教師として来日していたドイツ人によって和声付けされ現在の様式となっている。
実は「君が代」には文部省が作った小学唱歌用もあり、そっちは賛美歌にのせたもので、別の人の歌を組み合わせたことで歌詞が長くされていたり2番があったりもしたが、今日では忘れさられている。また、それ以外のバージョンもある模様(関連動画参照)。
明治時代に、立憲国歌として列強に認められる為にも急遽国歌を作らなければならなくなり、歌詞として相応しい詩を様々な歌集から厳選して決定したという説がある。ものすごい量の中から選んだのだろう。
日本国第92代内閣総理大臣であるローゼン閣下の携帯電話の着メロでもある。
国民気質
- 愛国心は結構あっても、それをあまり口に出さない超謙虚な人が多い(特に東京では)。口では「日本なんて…///」と言いながらしかし「〇〇日本代表」になったとたんその活躍に一喜一憂するツンデレ気質。
- 基本的に、政治センス、議論の技能、マネーセンス、権利意識が無い。その代わり、技術開発や食事や遊びや海外物の翻訳や無駄系知識や誰得動画の作成・投稿においては、質量ともにそうそう他国の追随を許さないオタク気質の国であり、日本は世界中のオタク達にとっての宝の山と化している模様。若干買いかぶられて居る気もするがそうでもなかったりする。
- 特に二次元界隈においては皇族から貞子、神すら何でも「萌え」の対象にしてしまう妄想力を有する。性的表現に関してもタブーや規制にギリギリまで挑戦したがるチャレンジャー揃いである。これは何も最近の話ではなく、大昔の大衆向けエロ同人漫画が残っていたりする。
- 政治について会話しようとするとまずまともな代物にならないが、ラーメン、寿司、カレーの話題となると延々と続けることができる。海外に対しては滅多な事では怒らないが食い物に関しては徹底抗戦しており、マグロ禁輸等を粉砕している。現在ではクジラ漁について色々と揉めている。
- 宗教に関しては比較的おおらかだったが、カルト宗教団体がテロ事件を起こした影響で、新興宗教は白い目で見られることが多い。以前から仏教系やキリスト教系宗教団体による謗法払い、霊感商法、集団結婚式、輸血禁止の教義等が問題視されていたが、今日ほどではなかった。しかし1995年のオウム真理教による地下鉄サリン事件が決定打となり、それ以降過去に問題を起こしていない新興宗教であっても、偏見の目で見られることが多くなった。
- 他の国のものを取り入れ、それを自分達流に改良するのが昔から得意。文字(漢字を輸入して魔改造)、食品(ラーメンやカレーは元のものとはもはや別物)、宗教(古来の神道と外来の仏教をちゃんぽん、神仏習合)等。火薬式の銃が初めて伝わってから40年足らずのうちにその技術が全国で洗練されて量産され、世界一の生産国になったことには海外の軍事オタクも舌を巻く。最近でいえば、狭くて急峻な国土に適合した鉄道システムや軽自動車、ガラパゴス的進化を遂げている携帯電話がある。
- 兎に角祭りが好きなので、世界中のイベントをバリバリ取り入れて金儲けが行われている。ただし、中身の意味をよく解ってない事が多く、殆どの国民はバレンタインデーやハロウィーンの本来の意味を知らない。 知って居ることを自慢してしまうくらい。
- ヒトラー先輩には文化支持的ではあるが文化創造的ではないなんて言われてしまったが、勿論今の日本はそんなことはなく、多くのものを発明している。トイレと風呂への拘りは間違いなく断然世界一。ウォシュレットは誇っていい。
- 潔癖症で食べ物の安全に煩く、卵を生で食べられるのは日本ぐらいのものである。クジラ・マグロ等食い物に関する国際問題に関しては、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、世界のどこの国が相手であろうと容赦はしないことで有名。
- 放射能恐怖症。医療関係は聖域。このあたりの気質はわりと昔からヨーロッパを先取りしていると思われる。
- 太平洋戦争の敗戦とアメリカの洗脳の影響で、軍事に関するものにアレルギー反応を示す。
- しかし過去にはソ連、現在は中華人民共和国・朝鮮民主主義人民共和国と対峙しており、反共精神は強い。
ただし国民には共産主義陣営の影響を受け、中には安保闘争等で左翼過激派に伍するものも発生した。そんな中でも昔の自民党は社会民主主義的政策を進めた為、ソ連大統領のゴルバチョフは「世界一成功した社会主義国家」と述べた。(厳密に言えばソ連の社会主義と北欧の社会民主主義は独裁制の有無で異なる) - 大災害や戦争の時等、有事に際しては半ば恐ろしい団結力を発揮する。普段はそうでもない。
国教
多くの国民は、世にも奇妙なことに神道と各種仏教(神仏習合)と無宗教(無信仰ではない)とを兼ねている。
キリスト教やイスラム教等唯一神信仰者もいるもののその比率は他の主要国に比べれば著しく低く、日本人が神頼みする時の神というのは、基本的に全国あちこちの神社が祀りあげている無数の神様であったり、漠然とした単なるすごい存在(ネ申)であったりする。ニコニコ動画においても毎分毎秒のように、どこかで神が降臨されている。
また、八百万(やおよろず)の神々という考え方が存在し、山や田、トイレ、台所、米粒はたまた道端の石ころに至る全てのものに神が宿ると考えられている(多神教)。
5世紀ごろ仏教が日本に伝わる。当初は神道とのいざこざが発生するが、江戸幕府滅亡までは比較的持ちつ持たれつの関係を保つ。
明治時代以降は「国家神道」を殆どの国民は信仰していた。これは明治政府が「皇室神道(天皇や縁のある天照大神等を中心に祭る)」と「神社神道(素朴な神道)」を合体させた神道である。これにより天照大神と伊勢神宮が日本での最高格、天皇は現人神と位置づけられる。
ただし神社非宗教論に基づき名目上は、国教ではない。(しかし国の宗教に近い側面はあった)同時に仏教が神道の純潔化の為に分離され、極端な解釈者により仏閣・仏像が破壊された(廃仏毀釈)。
戦後、GHQの神道指令により国家神道が廃止される。昭和天皇が人間宣言を行い、現在の日本国憲法制定に伴い宗教団体法が廃止された。現在も天照大神・伊勢神宮が神社本庁の最高格に変わりないが、これよりガチガチに囲まれた国家神道の概念は日本国民から薄まっていく。
しかしGHQは国家神道を廃止しても、神道自体の廃止はせず、神道的な行事は受け継がれている。ただ神道の内容は新憲法上における信仰の自由に反する為、戦前の様には教えられなくなった。現在、神道の歴史や教義、神事の意味を知りたい場合は殆どの学校で自主的学習以外に方法はない。この為、神道の意義を全く知らない国民もいる。
神道の文化(針供養や神輿、禊等の祭祀)だけでなく、仏教文化(お寺への参拝等)、中国大陸から伝来した道教文化(七草、七夕、桃/端午の節句等)等も現在に至るまで継続している。
その後の宗教法人法の制定により、神道以外も布教可能となる。欧米からのキリスト教や創価学会、大本教、天理教等の新興宗教が広く布教された。キリスト教の影響を受け、今日ではバレンタインデーやクリスマス、ハロウィーンを、戦後生まれの大多数の国民が祝う。当然非キリスト教徒の方が多い。(非キリスト教徒は宗教的には祝っておらず、単に楽しむだけかもしれない)
結果この国は、12月24/25日にチキン(もしくはターキー)やクリスマスケーキを食した後、僅か約1週間後におせち料理を味わう国となった。
さらに上皇陛下のお誕生日は12月23日であり、翌日にメリークリスマスとなる。天皇陛下をお祝いする国民は1ヶ月間に3回行事があることになる。七草、鏡開きを入れれば5回で、年中行事で最も過密した期間となる。
国技
日本は世界一国技が多い国である(自称)が、中でもSumou、Yakiu、Internetが三大国偽技とされ、他にも数々の人気競技がある。
Sumouは大の男が裸でぶつかり合う派手なボディコンタクトと娯楽性を生かした最先端の格闘技(元は神事であるが)としてモンゴルや東欧やモンゴルやモンゴル等々世界中の大注目を集めている。
Yakiuは元々アメリカから伝えられた球技であるが読売新聞・朝日新聞・NHKのゴリ押しが功を奏する等して現在世界一の競技者数を誇る。
Internetにおいては単一言語しか使えない日本人による日本語インターネットが国際的な英語インターネットに対する一大カウンターカルチャーとしての地位を占めており、エリート層からNEETまで多くの国民が日頃のストレスを晴らす為、恵まれた表現の自由の下でアジアや共産圏の某独裁者から日本政界や芸能・スポーツ界や暴力団等様々な業界の重鎮までを平気で冗談のおかずにしたり叩きまくったりしている。この競技は、無理やり他の競技に例えるならプロレスに近いものといえるかもしれない。
国史(基礎編)
- 氷河期終焉以降10000年近くに及ぶ縄文時代においては、熱帯ばりに豊かな自然(木の実、魚貝、河川)を背景に、数十万人の元祖日本人(南洋系の血が濃い?)の人々が暮らしていた。世界で最も早い時期に土器を発明した。
- 神話では、紀元前660年2月11日、神武天皇が即位したとする。皇室の始まりである。
- 紀元前から、九州北部を中心に西日本に朝鮮系・シベリア系の人達が断続的に流入し、混血が進む。米作が伝えられ、人口が増加。
- 2世紀末から3世紀初、史実における皇室の始まり。近畿地方に発して小国を淘汰し、中国と交流し大古墳を建設するレベルの統治者となる。
- 4世紀~5世紀には九州から南東北まで、だいたい天皇家を中心とする朝廷の支配下に収まる。
- 6世紀~7世紀には朝廷のエリートは皆漢字を使いこなすようになり、寺や仏像を作るのに夢中になる。聖徳太子とか。いくつか大きい内乱を乗り越える。
- 8世紀、中国の唐王朝に倣って法体系、地方支配&徴税体制がかなり整備される。京都が開発され、千年の都としての歴史を歩み始める(794~1867年)。
- 9世紀~11世紀、かな文字が生み出され、京都では世界で最初に女流文学が花開く。『源氏物語』はイケメンが周囲の貴族の女性を攻略しまくった挙句、幼女をぶんどって理想の嫁に仕立て上げるという作品である。すごい。また、財政難や唐の衰退もあってあまり外洋船を出さなくなり、完全日本オリジナルのもの(畳、扇子等)が色々発明される。すごい。
- 12世紀以降、武家が力を持つようになり、徐々に朝廷に変わって実質的な全国の土地支配をおこなう。平氏→源氏→北条氏→足利氏。北条時宗の時にモンゴル帝国軍を撃退。日本らしい文化が次々に生まれる。戦争文学の古典的傑作『平家物語』とか、ふたなりを描いた絵巻(国宝)とか、閻魔大王×八尾地蔵の衆道的関係を描いた狂言『八尾』とか。やおいと一文字違いの妄想のハジケ具合がいとをかし。すごい。
- 16世紀、農業生産力や作物市場が急速に向上していく。そんな中で内乱の影響もあり、各地の大名が好き勝手に領地経営をはじめて日本分裂。京都の足利家が息して居ない。各地で下剋上も起こりカオスに。最終的に名古屋出身のカリスマ織田信長が中央日本を統一。当時は男色(ゲイ)は非常に漢らしいものとされており、戦国時代の武将の多くは、若い男や美少年を夜な夜なアッー!して処理していたばかりか「衆道」として体系化していた。やばい。
- 信長の死後は、手下だった当時珍しい女好きだがロリコンの豊臣秀吉が信長の息子達を恐喝しつつ圧倒的兵力を背景に巧いこと全国統一する。しかし朝廷さんの方とも蜜月で安定するかと思いきや、日本統一のほとぼりの冷めぬうちに朝鮮半島に攻め入るという暴挙に出て、しかも巧いこといかずに逝ってしまう。その後5年の内に凄まじくブラックな駆け引きが行われた結果、江戸に本拠を置く徳川家が天皇から将軍の地位と全国の統治権を与えられてメシウマーになる。
- 17世紀~19世紀、江戸時代。徳川家を頂点に、武士身分が全国の藩を治めるシステムの下、ド田舎まで新田開発が進んで人口は激増。鎖国体制故学術・科学技術面では欧米の発展についていけない部分もあるものの地道に大国化。でも数学(関孝和とか)、測量(伊能忠敬とか)、大衆文化(歌舞伎とか浮世絵版画とか)等世界最先端だった分野も地味にある。
- 江戸時代は変態紳士の質においても日本が世界最先端を突っ走った。春画とか葛飾北斎の触手ポルノ(相手は蛸)も有名だが、エロ本と同人誌を足して2で割ったものが流通したりする。色々な作品で擬人化技法も盛んなばかりか、水滸伝を基に性別を逆転した『傾城水滸伝』なんて、アイレムの「どきどきすいこでん」よりも約200年早い思いつきである。作者は『南総里見八犬伝』で知らぬ者無しの曲亭馬琴(滝沢馬琴)。つまり、最近の武将や英雄の女性化論議は200年遅い。
- 1850年代、アメリカ等の圧力で不平等条約の元貿易等が自由化してヤバ気になってきたところ、60年代には西郷・大久保・木戸等の革命勢力が若き明治天皇を味方につけて徳川体制をぶっ潰し、主にアメリカとドイツ(プロイセン)とイギリスから色々と学びつつ急ピッチで近代国家を建設する。身分制度を無くすところから始まり、教育、徴税システム、軍備、金融資本、工業、ジャーナリズム等数十年内に凄まじいモダナイズが進行。1904年にはロシア帝国とドンパチやって勝つ(判定勝ち)ところまで行き、戦艦三笠の東郷大将は大英雄となる。明治維新からここまで僅か40年足らずである。
- 台湾の帰属権を勝ち取り(1895)、朝鮮半島を併合し(1910)、一次大戦の戦後条約でミクロネシアの統治を委任される(1922)等、日本の権益は拡大。しかし20世紀の民主主義の世界潮流に乗りつつも乗り切れず、昭和恐慌を経て陸軍がクーデターを繰り返して力を強め、外交上の失敗もあって中国・アメリカとの泥沼の戦争に突き進んでしまう。
- 大戦の頃の陸軍及び軍部トップは天皇陛下万歳!帝国万歳!かドイツさんラブ♥だいしゅきのどちらかであったりするので、ドイツが参戦する以上参戦は当然、アメリカが手を出すなら潰すのは当然、というムードであった。当然だが流されやすい国民はこれに熱狂した。
- この十五年戦争により周辺諸国へ多くの傷も与えた一方、日本国民も誇り高く戦ったりするが、多くが戦時徴用されて多数の犠牲を出し、各都市が直接空爆され、最終的には1945年8月6日と9日に広島・長崎が原子爆弾の投下を受け20万人以上が犠牲となる地獄絵図を見る。遂に天皇と政府はアメリカ等連合国の降伏条件を受け入れ、憲法・領土・軍備等を手放し、約7年の占領を受けることを選択する。この時有史以来初めて日本列島は日本人による主権を失ったのであった。
- サンフランシスコ講和条約(1951)により一応の独立、国連加盟(1956)と国際社会への復帰を果たすとともに、主にアメリカの経済支援を受けつつ民主主義国および資本主義国として体制を一新し、グローバル化する世界の中、再び経済発展・技術立国を遂げて行く。
- そして現在へ…。いま見上げる空は平和であるが、やっぱり日本は毎日終わったり始まったりしt今日も日本は平和です。
関連動画
日本について語るスレの絵集(一部)
関連項目
脚注
- *“世界の国土面積 国別ランキング・推移”.グローバルノート.(2018年10月15日)2019年7月16日閲覧
- *“世界の人口 国別ランキング・推移(世銀) ”.グローバルノート.(2018年7月5日更新)2019年7月16日閲覧
- *“世界の名目GDP 国別ランキング・推移(IMF)”.グローバルノート.2019年7月16日閲覧
親記事
子記事
兄弟記事
- 277
- 0pt
- ページ番号: 116878
- リビジョン番号: 3279606
- 編集内容についての説明/コメント: