ネビル・シュート(Nevil Shute Norway、1899年1月17日 - 1960年1月12日)とは、イギリス出身の航空機エンジニア、小説家である。代表作は『渚にて』。パンジャンドラムの名付け親としても有名である。
概要
本名はネビル・シュート・ノーウェイ(Nevil Shute Norway)。ネビル・シュートはペンネームである。
1899年、イギリスはロンドンに生まれる。第一次大戦に従軍し、オクスフォード大学を卒業。デ・ハビランド社でエンジニア兼パイロット、ヴィッカース社で飛行船開発に従事するキャリアを経て、1931年に航空機製造会社のエアスピード社を創設する。同社の航空機には、試作長距離偵察機AS.39フリートシャドワー、兵員輸送グライダーAS.51ホルサ、軽旅客機・輸送機AS.6エンボイなどがある。エンボイはひなづる型旅客輸送機として三菱がライセンス生産したことがある。1938年にエアスピード社を退職。第二次世界大戦が勃発するとイギリス軍の兵器開発部局に配属され、かの偉大なる自走式陸上爆雷の開発に携わりパンジャンドラムと命名する。
小説家としては1923年に処女作『Stephen Morris』を完成させ(出版は1961年)、1926年に『Marazan』が初めて出版される。第二次世界大戦勃発前の1938年に『試練:コービット一家に何が起きたのか』を、戦中1942年に『パイド・パイパー自由への越境』を発表した。戦後1950年にオーストラリアへ移住。1957年には、核戦争が勃発したためオーストラリアに残された人々が緩やかに終末の日を迎える作品『渚にて』を発表。作中で人類最後の自動車レースが開催される場面があり、趣味としてジャガーXK140でレースに参加していた作者の経験が反映されていると思われる。1960年にメルボルンで没する。
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