フクースナ・イ・トーチカとは、ロシアのハンバーガーチェーン店である。
いわゆるロシア版マクドナルド。名称の意味はロシア語で「おいしい。ただそれだけ」。
概要
2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を受けてマクドナルドが撤退した際、ロシアの実業家にロシア国内での事業および資産が売却されたのを元手に、2022年6月12日にスタートしたハンバーガーチェーン。[1]
居抜き物件どころか、売却されたマクドナルドの店舗にあった設備・材料・マニュアルがそのまま引き継がれているので、マクドナルド側の技術・資産・ノウハウがそのまま使われており、マクドナルドと同じものを作ることが可能。 [2] [3]
マクドナルドの商標はロシア国内で維持されていたため、新たなブランド名が検討され、上記の名称に決定した。[4]
発表されたブランドロゴは、2本のフライドポテトと1つのハンバーガーを示しており。背景(緑色)は顧客が慣れ親しんだ製品とサービスの質を象徴しているという。 [5]
問題・事件
品質問題
マクドナルドの設備を流用して再開した同店だが、バンズ(ハンバーグを挟むパン)にカビが生えていることがネット上で晒され、品質管理が疑問視される状態となり、国内ユーザーから「悲しい。それだけ」「おいしくない。それだけ」とブランド名をもじった皮肉を言われるようになっている。 [6]
商標問題
フクスーナ・イ・トーチカの名称で6月12日にスタートしたものの、1週間も経たないうちに、極東ウラジオストクでファストフード店を展開する「イエダ・イ・トーチカ」(食事。それだけ)から「自分たちが進出した際にそちらのマネだと思われてしまう」との懸念から名称変更を求められる事態となっている。[7]
また、それに加えて、ブランドロゴが海外では「モスバーガーかと思った」と言われるようにもなっている。[8]
関連リンク
関連項目
脚注
- *ロシア版マクドナルド「おいしい、それだけ」、開店初日に行ってみた - YouTube (BBC News Japan 2022/06/13)

- *「一度も目にしたことがない水準」ロシアの"元マクドナルド"、営業開始初日に12万個のハンバーガーを売る (BUSINESS INSIDER JAPAN Jun. 23, 2022, 11:00 AM)

- *ロシアのマクドナルド「格安」買収 ソ連へ逆行する模倣産業 (Yahoo!ニュース 6/20(月) 6:01配信)

- *ロシア版「マクドナルド」の新ロゴ発表 ブランド変更で再開 - BBCニュース

- *マクドナルドの事業を買収したロシア企業が新ロゴ発表=「モスバーガーに似ている…」―中国ネット (EXCITEニュース 2022年06月12日(日)08:00)

- *「パンにカビ」で残念なあだ名も ロシアのマック後継チェーンで騒動 (朝日新聞デジタル 2022年7月5日 7時00分)

- *ロシア版マクドナルドの新名称、国内で変更求める声 裁判の可能性も (朝日新聞デジタル 2022年6月15日 17時37分)

- *マクドナルドが撤退したロシアに登場した新ブランドロゴ「モスバーガーかと」 (中央日報日本語版2022.06.13 11:53)

- 1
- 0pt


