三重弁とは、
広義と狭義で伊勢弁と入れ子状になっている。
1の概要
三重県で話される全ての方言。伊勢弁（北勢方言、南勢方言）、伊賀弁、志摩弁、熊野弁などを含んだ概念。伊勢弁、伊賀弁、志摩弁は近畿方言の東部群に属し連続的かつ共通性があるが、熊野弁は紀州弁の一種でどちらかというと、近畿方言の西群である。また、三重県南部山中では奥吉野方言が一部使われているともみられ、ここに至ると最早近畿方言なのか（東日本方言の残存の可能性や近畿方言とは古くに分かれた方言群のなのか）学術的にも議論が分かれてくる。
また、上記とは別に、伊勢弁、伊賀弁、志摩弁を総称して三重弁とする用法もある。こちらは近畿方言の東群としてまとまりがあり、また人口の上ではこれらの話者で殆ど三重人口の大半となる事から実用的にも便利で使われる。
2の概要
伊勢弁の内、更に北部の方言。三重というのが、伊勢国の北部にあった三重郡に由来するため。もともと、安濃津藩領で締められていた南勢、伊賀地方に対し、小藩が乱立していたことや、明治維新後も名古屋に近くその影響を受けたため、少し南勢の方言と異なるようである。
関連項目
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