兌とは、易における八卦の一つ。☱。方角としては西を表し、沢や少女を表す。また六十四卦の一つ(兌為沢)。䷹。
漢字として
兌
- Unicode
- U+514C
- JIS X 0213
- 1-49-28
- 部首
- 儿部
- 画数
- 7画
- 意味
- 悦楽、我を失う、換えるという意味がある。また易の卦の一つ。〔説文解字〕には「說(よろこ)ぶなり」とある。
- 字源
- 諸説ある。
- 〔説文〕や段玉裁は㕣(エン)声の形声としている。徐鉉は〔小徐本〕で、八+口+儿の会意で、気の分散するさまを表すとしている。白川静は、八+兄の会意で、兄は祝器である口を抱く巫祝で、八は気が彷佛とするさまであり、兌はエクスタシーにある状態を表すとしている。そこから悦び、脱、という意味があるという。
- 音訓
- 音読みはダ、エツ、タイ、エイ、訓読みは、よろこぶ、かえる。名のりに、さわなどがある。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。
- 声符
- 兌を声符とする漢字には、娧、悦、捝、涗、敓、棁、脫(脱)、痥、稅(税)、裞、說(説)、䬽、銳(鋭)、駾、などがある。
- 語彙
- 兌換
異体字
関連項目
六十四卦
坤 | 剝 | 比 | 観 | 豫 | 晋 | 萃 | 否 |
謙 | 艮 | 蹇 | 漸 | 小過 | 旅 | 咸 | 遯 |
師 | 蒙 | 坎 | 渙 | 解 | 未済 | 困 | 訟 |
升 | 蠱 | 井 | 巽 | 恒 | 鼎 | 大過 | 姤 |
復 | 頤 | 屯 | 益 | 震 | 噬嗑 | 隨 | 無妄 |
明夷 | 賁 | 既済 | 家人 | 豊 | 離 | 革 | 同人 |
臨 | 損 | 節 | 中孚 | 帰妹 | 睽 | 兌 | 履 |
泰 | 大畜 | 需 | 小畜 | 大壮 | 大有 | 夬 | 乾 |
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