坤とは、易の八卦の一つ。また六十四卦の一つ(坤為地)。
概要
純陰の卦である。☷。地、女、陰を表し、方位は南西を表す。純陽の卦である乾とは対を成す。
南西が、十二支の方位で未、申の間にあたることからひつじさるとも読む。
漢字として
- 意味
- 八卦の一つ。
- 〔説文解字〕には「地なり。易の卦なり」とある。
- 字源
- 〔説文〕は土+申で、「土位は申に在り」と、十二支によって解説する。もっぱら易で使われる字でもともとの意味や字形の由来は不明。
- 音訓
- 音読みはコン、訓読みは、つち、ひつじさる。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 坤角・坤元・坤軸・坤道・坤輿
異体字
- 𡿦は、漢の碑や〔広雅〕にある古文だが、もと別義。巛とは別の字。
- 𡿭は、〔海篇〕にある異体字。
- 𠔜は、〔集韻〕や〔説文〕の注にある古文。
- 𡘩は、〔康煕字典〕に「𠔜の譌」とある字。
- 𠔧は、〔字彙補〕にある異体字。〔帰蔵易〕に見られるという。
- 堃は、〔字彙〕にある異体字。JIS X 0212補助漢字。
関連項目
六十四卦
坤 | 剝 | 比 | 観 | 豫 | 晋 | 萃 | 否 |
謙 | 艮 | 蹇 | 漸 | 小過 | 旅 | 咸 | 遯 |
師 | 蒙 | 坎 | 渙 | 解 | 未済 | 困 | 訟 |
升 | 蠱 | 井 | 巽 | 恒 | 鼎 | 大過 | 姤 |
復 | 頤 | 屯 | 益 | 震 | 噬嗑 | 隨 | 無妄 |
明夷 | 賁 | 既済 | 家人 | 豊 | 離 | 革 | 同人 |
臨 | 損 | 節 | 中孚 | 帰妹 | 睽 | 兌 | 履 |
泰 | 大畜 | 需 | 小畜 | 大壮 | 大有 | 夬 | 乾 |
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