艮とは、以下のことを表す。
- 艮(ゴン) - 八卦の一つ。☶。山を表す。方位は北東を表す。また六十四卦の一つ。上下とも艮(☶☶)。艮為山
- 艮(うしとら) - 北東の方角。八卦の艮が北東を表すことから、十二支の方位でいう丑と寅の中間なのでうしとらと読み、丑寅とも書く。陰陽道だと鬼門
- 艮神社 - 広島県の神社
- 王艮(1483年 - 1541年) - 明代の学者
漢字として
艮
- Unicode
- U+826E
- JIS X 0213
- 1-26-17
- 部首
- 艮部
- 画数
- 6画
- 意味
- 止まる、もとる、限る、悩む、堅いという意味がある。〔説文解字〕の本字は𥃩で、〔説文・巻八〕に「很(もと)るなり」とある。㫐とは別の字。
- 字形
- 目と匕の会意。匕は人の側身形。
- その解釈には諸説あり、〔説文〕は匕+目で睨み合って譲らないさまという。ほかに目は邪眼であり匕はその力を恐れて退く進入者で、退く意味が生まれたとするやや厨二病な説(白川静)、匕は匙で目で突き刺すように見るという説などがある。
- 〔説文〕は「易に曰く𥃩は其れ限ると」と易を引用し、𥃩が匕+目で艮であるとし、それと対比して眞が𠤎+目であることを紹介している。
- 音訓
- 音読みはコン(漢音、呉音)、ゴン(慣用音)、訓読みは、もとる、なやむ、うしとら。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 艮は部首、艮部を作る。ただ良、艱ぐらいしか字がなく、しかも良は艮とは無関係。
- 声符
- 艮を声符とする漢字に垠、很、狠、限、恨、根、珢、眼、𡯣、痕、艱、銀、鞎などがある。
- 語彙
- 艮維・艮頭
異体字
- 𥃩は、〔説文〕の本字。
- 㫔は、〔篇韻〕にある異体字。
互換文字
関連項目
- 1
- 0pt