北条鉄道とは、兵庫県の小野市と加西市を結ぶ鉄道である。加西市・兵庫県・小野市等が出資する第三セクター方式で運営されている。列車の交換で用いる信号システムはICカードを用いた簡易的なタブレット方式である。
歴史
1915年3月3日、播州鉄道の路線として誕生。1923年12月21日、播丹鉄道に譲渡される※1。
1943年6月1日、国有化され、日本国有鉄道北条線となる※2。1981年9月18日、特定地方交通線の廃止対象に選ばれる。
1985年4月1日、第三セクターの北条鉄道として再出発を図る。
2020年9月1日、6月に完成していた法華口駅の列車交換施設が運用開始。
2022年3月16日 JR東日本から譲渡した車両「キハ40系」運用開始
※1:公式サイトでは「大正13年12月 播丹鉄道株式会社に社名変更」とあり、時期も経緯も少し違う。
※2:公式サイトにもそのように書いているが(「昭和18年6月 日本国有鉄道が買収」)、国鉄の設立は第二次世界大戦後の1949(昭和24)年6月1日であり、厳密には戦時買収に伴う省線(鉄道省)への編入である。
路線・駅一覧
北条線(本線)
※昔も法華口駅に交換施設があったが、一時期廃止され1編成の列車がただ往復するのみだったが2020年6月に再び法華口駅に列車交換施設が完成、9月から運用を開始した。これを受けて列車が増便されている。
車両
※全線非電化のため気動車である。形式名のフラワとは、加西市にある兵庫県立フラワーセンターが由来。
- フラワ1985形
北条鉄道として再出発と同時にデビュー。富士重工業製LE-CarⅡの二軸タイプである。3両が投入されたが、1号車と2号車は紀州鉄道に売却され、3号車は個人に売却され静態保存されている。2009年形式消滅。 - フラワ2000形
2000年デビュー。富士重工業製LE-DC。2001年には2号車がデビューし、2008年には三木鉄道のミキ300形104号車を3号車として購入。ちなみに3号車だけ車両サイズが若干大きい。 - キハ40形
2020年の上記列車増発と、従来の車両ではラッシュ時の乗客収容力不足が目立つため、輸送力増強の一環としてキハ40系の両運転台タイプであるキハ40形をJR東日本より購入。もとはJR五能線などを走っていたものである。250万円で購入し、1300万円かけて仕様を北条鉄道に合わせて改造した。車番は「キハ40-535」である。塗装は秋田地区で走っていた時のまま。この車両の譲渡で兵庫県を走るキハ40系で久々に原形窓のキハ40系が走ることになった。(播但線・山陰本線にもJR西日本所属のキハ40系が居るが体質改善工事施工で窓の形が変わっている。播但線は北条鉄道からそんなに離れていないので乗り比べてみるのもいいかもしれない)
関連動画
関連項目
- 0
- 0pt