巻き舌(まきじた)とは、舌を使う発声方法のひとつ。
概要
日本語では、ラ行の子音は通常はじき音で発音される。上品、下品さは人それぞれによって感じ方が違うようだ。
欧州の言語では r の発音が巻き舌になる場合が多い。イタリア語、スペイン語、ロシア語、ポーランド語などに挑戦したいという人は、まず巻き舌の練習を始める必要がある。逆にいえば、巻き舌が得意な人は、巻き舌を駆使する言語から挑戦したほうが良い(のかもしれない)。
巻き舌が得意だと自負する人は、チェコ語の ř にも挑戦してほしい。これは巻き舌の r とともに、ジャ行を発音するという記号で、作曲家ドヴォルジャーク(Dvořák)の一部にも使われている。
ドイツ語の歌曲で頻出する他、古英語も巻き舌を用いていたのではという説もある。ただ、現在これらの言語で巻き舌を使うと「田舎の変なおっさんみたい」という風に受け取られるらしい。
ちなみに日本語では「巻き舌」と訳されているが、実は、これは誤訳である。しかし、この名称が定着してしまったため、現在でも「巻き舌」と表記することになっている。
誤解のもとは、"roll"という単語を安直に「巻く」という意味で解釈したからである。"roll"には「素早くたたく」という別の意味であり(音楽、特にドラムをやっている方ならばドラムロールを思い浮かべてほしい)、roll Rとは舌を素早くたたいて出すRという意味であり、これこそが本来の意味なのである。
関連動画
関連項目
- 1
- 0pt