方丈記とは、鴨長明の随筆作品である。鎌倉時代前期(1212年)に完成。
概要
「徒然草」「枕草子」と合わせて日本三大随筆(エッセイ)と称される。
内容は、仏教的無常観を基調に、いくつかの実例を挙げて人生の無常を述べる。大火事や地震などの災害や遷都などを実例として取り上げ、「この世の中は川のように流れ続けるものであって、ひと時も同じものは何も無い。はかない」という考えを記述している。
そして、こんな世の中に見切りをつけ、京都の日野山に方丈庵(三畳半のスモールハウス)を構え、隠居する様子を記している。
この作品には、作者本人が実際に行った50代からの隠遁生活と、その時点までの人生の感想(人生観)が詳しく記述されている。(彼の人生の詳細は→ニコニコ大百科・鴨長明)
方丈記での「無常」は、「変わらないもの何も無いという仏教的思考」もしくは「人の心の変わりやすい」「命は儚いもの」という意味を持つ。
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