火事とは、火の燃える事件、災害である。火災とも言う
個人の不注意や火の不始末ははもちろん
事件・事故・災害・戦争、害獣や害虫によって直接・二次的に発生する場合が多い。
概要
古く江戸時代には「火事と喧嘩は江戸の華」と言われ、事例も多く、また火消しの活躍の場であり野次馬の集う見世物の一種となっていた。
しかし大切な家財や思い出、時には大勢の人命すら奪う重大事であり
故意に火事を発生させる行為、いわゆる放火は当時重罪とされていた。
(現在も同様の理由で重罪である)
現代でも火事の主な原因は放火によるものが一番多く、ついでタバコやコンロなどの火の不始末である。電化製品や電気コードを雑に扱ったり、配線や部品の経年劣化や火遊び、動物に齧られて起こる電気火災も無視できない存在である。
見回りや日の本の点検などの予防もさることながら、防災訓練や消火の知識など、起きてしまった後の対処にも十分に気を付けたいものである。
自治体によっては家庭用に消火器を設置した場合、補助金を交付してくれる所もある。
ちなみに消防署は消火器や火災報知器を販売していない。売ってそうだが。
消防車の地域巡回(火の用心)はあっても、販売目的で訪問してくることはない。(詐欺)
(消火器自体はホームセンターや通販等で3000円程度から購入できる)
発火原因
- 非常に高温になれば物体は燃える。
- ガソリンなどは常温で気化し、蒸気も可燃性であるため危険。
- 静電気自体が点火装置になってしまうため、乾燥した冬は要注意である。
- 燃料貯蔵庫・火薬庫・弾薬庫など、危険物が満載されている場所においては誘爆を起こすことも。
- 災害時、停電後の通電によって火災が発生することもある。(後述)
- 酸素濃度が薄まった頃に窓や扉を開けることで、急激に酸素が供給され
爆発したように燃焼を起こすバックドラフトも恐れられる。
火災の早期発見のための火災報知器・煙感知器といった装置も必要である。
通電火災
震災発生の停電時に転れた家具等が電気コードを破断してしまい、震災後の電力普及と同時に起きる
「通電火災」は阪神淡路大震災・東日本大震災でも多く発生し、二次的に多大な被害を発生させている。
地震発生時はブレーカーを落としておこう。電力普及時には、配線等、異常の有無を確認したうえで通電させること。「せっかく大事な家が震災に耐えたのに電気を通したら燃えてしまった」という悲しいオチは実際にある。
消火
普通火災であれば水も有効だが
電気火災では感電し、油火災では派手に延焼するので要注意。
消えたと思ったら…
焚火などは多量の水をかけておかないと、火種が残ったり高温が保持され再発火する場合がある。
布団などの厚みのある物が燃えた際は、内部の奥深くに火種が残るため
風呂などに長時間水没させるといった消火方法が必要である。
文化
- 焼け年忌:火事を出した家が、火事の出た日に毎年一度ずつ近所の人を招いてご馳走をする。以前火事を出した家と別の家で火事があると、以前火事を出した家は年忌の役務(頭屋)から降ろされる。この風習は、西日本全体、関東では武蔵野に見られた[1]。
その他
「消防署は火事がないと暇じゃね?」という方もいるが
訓練や事務処理、立ち入り検査や救命講習その他やる事が沢山あるし、火災が無くても水難やその他救助作業などもある。交通事故にも出動する。実際に火災も起きているし、ボヤや誤作動でも出動しなくてはならないため全然暇じゃない。出動後は警察の捜査や鑑識のように、調査や書類作成しなくてはいけない。
しかも全部不定期に起きるため仮眠や食事もおちおち取っていられないなど忙しい。
理不尽に文句を言われる
真夏の円滑な活動や熱中症予防のために水分補給をしていたり、その買い出しに行くだけで、悪質クレーマーに「サボるな!この税金泥棒!」と叫ばれるなど割と肩身が狭い。
(消防以外にも救急・警察・自衛隊など、同様のクレームがつけられる)
関連動画
関連静画
関連生放送
関連項目
脚注
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