《暗黒の儀式》(あんこくのぎしき)とは、マジック:ザ・ギャザリング(以下、MTG)のカードである。初出は1993年発売の『リミテッド・エディション』。
概要
インスタント
MTG最初のセットから存在する、黒を代表する呪文のひとつである。通称“ダリチュー”、“ダクリ”など。
MTGではマナを使って呪文を唱え、使えるマナは基本的に1ターンに1個ずつ増えていく。《暗黒の儀式》は1度きりだが1マナを3マナに増幅するため、相手よりも2ターンぶん強いカードを使うことができる。
1ターン目から強力な《惑乱の死霊》を唱えるのは“A定食”として最初期のMTGのテンプレとなっており、他にも1ターン目に《ファイレクシアの抹殺者》を出したり、1ターン目に《ネクロポーテンス》を出したりと、歴代の強力な黒のカードのサポートに大活躍だった。
しかし、2ターンぶんの加速が強すぎたこと、一時的なマナの増幅が黒ではなく赤の得意分野となったことなどから、1999年の『メルカディアン・マスクス』を最後に、通常のセットでは再録されていない。特に当時のエクステンデッドでは、《Illusions of Grandeur》と《寄付》のコンボに《ネクロポーテンス》を加えた『ネクロ・ドネイト』というデッキが猛威をふるっており、その超スピードのエンジンとなっていた《暗黒の儀式》はエクステンデッドで禁止カードに指定された。まあ結局《ネクロポーテンス》も翌年に禁止されるんですけどね。
現在はレガシーにおいて、『ANT』や『リアニメイト』といった黒を含むコンボデッキの加速装置として使われている。
余談だが、長年愛されたカードということもありバリエーションが豊富(17年現在、枠違いを除外した絵柄のみの違いでも10種類)。どれもまったく違う雰囲気のものとなっており、好みがわかれる。
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