輪環の魔導師とは、電撃文庫レーベルで刊行された、渡瀬草一郎著作のライトノベル・シリーズである。全十巻完結。表紙・口絵・挿絵イラストは碧風羽が担当している。
概要
魔導具と呼ばれる、持ち主の魔力により稼動する器具が普及した世界のお話。何故か生まれた時から魔導具を使うことも作ることもできない少年薬師セロニウス(通称セロ)と、彼の幼馴染の可憐で純真無垢な少女フィリアーノ(通称フィノ)。そんな仲良しの2人が、謎の猫型生物と出逢った事で、運命の環は廻り出す。黒猫の名はアルカイン。“闇語り”のアルカイン。
本作は、同作者の前作である「空ノ鐘の響く惑星で」同様、異世界を舞台にしたファンタジー活劇。前作のダブルヒロイン路線から一転、渡瀬氏十八番の幼馴染ヒロイン一直線となっている。彼女、フィノの主人公セロに向ける愛情とひた向きさについては、名状しがたい何かを作中で読み取れるであろうことが確実なのでここでは割愛する。
猫大好き作者の気合を一身に受けたであろうキャラクターであるアルカインの語り、しぐさ、そして劇中での大立ち回りもこの作品の大きな魅力である。むしろアルカインを世に出すためにこの作品を書いたといっても過言で無いふしがある。イケメン黒猫魔導師の活躍、とくとご覧あれ。
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