Q-ZARとは、レーザーシューティングと陣取りゲームを併せ持った、新世代のレーザーシューティングアトラクションである。
概要
もともとこのシステムは、オーストラリアで開発された。その後アメリカのQ-ZARライセンシー社がすべての権利を買い取り、世界中にQ-ZARシステムを広めたのである。なお日本ではザップクリエイトが代理店権を取得し、各地のアミューズメント施設にシステムを導入した。
なおQ-ZARライセンシー社は1990年台後半に倒産。その後は各国の企業が権利を取得し、システムの販売や修理を行っている。
プレイヤーはまず赤チームと緑チームに別れ、Q-ZARパックという小型コンピューターが内蔵された専用のベストを着用、準備が整い次第指揮官からブリーフィングを受ける。(たまご帝国では、ルール説明や簡単な遊び方のビデオが上映された)その後フィールドに移動し、エナジャイザーというエネルギー補給装置でエントリー処理を行った後、ゲームに参加する。
なおQ-ZARパックにはバイブレーターが内蔵されており、被弾するとぶるぶると震える。これ結構腹に響くので、腹の調子が悪い人はQ-ZARをプレイしないほうが身のためである。フィールドでもらした場合、間違いなくいろんな意味で抹消される。
レーザーガンはいろんなことをしゃべる。撃たれると「防衛シールド作動!作動!警報!警報!警報!」とうるさくしゃべる。またライフを使い切ると「エナジャイザーに戻れ!」としゃべる。ちなみに撃たれると3秒間は無敵になる。ただし3秒を過ぎると無敵モードが解除になる。(すなわち警報!警報!とは「おめー無敵じゃねーから!」という意味である)下手な人はフルボッコにされ、プレイ時間中ずっと被弾しまくる人も実際にいた!!!
遊び方は、敵チームをレーザーで打ちながら敵の陣地であるヘッドクォーター(HQと略す)を攻略するというもの。文字で書くと簡単だが実際はかなり難しい!というのも攻略するにはレーザーを2発(1発目を打つとHQ周辺の照明がつき、数秒置いて再び打って始めて攻略となる)打たなければならず、1発目を打った直後敵チームからぼこぼこにされて攻略失敗、というケースが多いからである。(このためHQ攻略は数名で行うのが暗黙の了解となっていた)
各プレイヤーにはライフと弾が一定数与えられる。弾を使い切るとライフが1つ減り、ライフを使い切った場合は、エナジャイザーでチャージしないといけない。なおチャージしないといわゆる「ゾンビ」になるため、敵から撃たれてもノーカウントになる。プレイヤーの中には仲間を助けるためにわざとゾンビになって、フィールド内をうろうろするのもいる。なおほとんどのフィールドでゾンビ行為は禁止となっている。
ちなみに都内にあったフィールドは、二子玉川のたまご帝国。西荻窪アミュージアム。渋谷のドクタージーカンズ。新宿ジョイポリスにフィールドがあった。このうちたまご帝国は平日は4ライフ、土日は6ライフ設定だったため、初心者でもそこそこ成績を残すことができた。一方西荻窪アミュージアムは2ライフ固定だったので、常連と一見さんとの差がつきすぎてしまうという事態になっていた。なおたまご帝国の独自ルールとして、人数が少ない場合はHQ攻略なしの打ち合いモードもあった。
プレイ時間もフィールドによって違っていた。たまご帝国は6分だったが西荻窪アミュージアムは10分設定だった。
遊び方にはいろんなモードがある。
- 「スーパーチャージ」(HQを攻略するには、敵を5人連続で撃って「スーパーチャージモード」にならないと攻略ができない。なお一回でも敵から撃たれると無効になる)
- 「エリミネーター」(ゲーム開始時に決められたライフを与えられ、全て使い切るとフィールドから排除されるという、より実戦に近いモード。このモードでは1回撃たれるごとにエナジャーザーに行ってデータ送信をしないといけない)
- 「スタン」(ライフが無限にある、初心者向けのモード。)
- 「バトルフィールド」(フィールド内に使っていないパックを配置して地雷とするモード。当然地雷が炸裂すれば、周りにいるプレイヤーは被弾する。なお地雷は炸裂数秒前に警報音を出す。)
- 「スパイ」(ゲームスタート時、エナジャイザーでチャージするときに無作為にスパイが選出される。スパイは敵味方関係なしに撃てるが、HQ攻略はできない。また敵はもちろん味方からも撃たれる。)
- 「リーサルジェネレーター」(HQを攻略するとHQが見えないレーザーを四方八方に撒き散らすというえげつないモード。)
- 「ガントレット」(このモードはソロプレイ、つまり一人プレイ専用のモード。プレイヤーの目的はただ一つ、HQを撃ちまくって無効化すること。)
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