XJR400(XJR400R)とは、ヤマハ発動機が製造・販売していた空冷エンジン搭載のネイキッドタイプのオートバイである。
ヤマハ・XJR(エックスジェイアール)は、シリーズ車種として排気量別に数車種が存在した。
通称「ペケジェイアール」と呼ばれる場合があるほか、省略して「ペケジェイ」とする場合もある(ヤマハ・XJ400が「ペケジェイ」の愛称で親しまれた事に由来する)。
本稿ではXJR400(XJR400R)について記載する。
概要
XJR400は、年式により、XJR400 / 400R / 400R-IIと、読み方が変わる。
XJR400 / 400R / 400R-II
XJR400は1993年に販売された。1980年代前半に発売されていたヤマハ・XJ400のイメージを踏襲し、「空冷最速のネイキッド」を目指して開発された車両である。同時期に発売されていたホンダ・ホンダ・CB400スーパーフォアのライバルとして人気を博した。
- 1994年
- 初代から1年を経て、モデル名に「S」を冠したXJR400Sとしてモデルチェンジした。初代XJRから変更点はエンジンのトルク設定、燃調設定が変更となった。また、オーリンズ製のリアサスペンションを標準装備として採用した事が特徴的な変更点と言える。その一方で、後年にブレンボ製が装着される事になるフロントキャリパーは、XJR400Sでは以前と同じノーマルであった。
- 1996年
- XJR400R2が発売された。ビキニカウルとデジタルメーターを装備し、黒メッキ仕様のマフラーなどが特徴のモデルである。なお、「R2」には2種類のモデルがあり、角形ライトでカウルが付いているモデルと、従来通りライトが丸形でオドメーターと燃料計がデジタルになっているモデルとが存在している。また、メッキマフラーを装備しているバージョンもあった。だが、このR2はあまり販売台数がない。デジタルメーターなどが目新しい以外にアピールポイントがなかったため市場に受け入れられず、販売不振に陥ってしまった。そのため、中古市場においては希少車となったものの、売れ残りの新古車が2000年代に入ってから市場に出回ることも珍しくない。
- 1998年
- 実質3度目のモデルチェンジとなる。燃料タンクの容量が18Lから20Lに変更になった[3]
。エンジンの塗装がそれまでの黒色から、同年デビューのXJR1300と共通イメージの銀色に変更を受ける[3]
。カラーラインナップは、シルバーとグリーンとレッドの全3色[3]
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- 1999年
- 一部カラーリング変更のマイナーチェンジを受ける。カラーラインナップは、シルバーとグリーンが継続され、新たにブラックが登場[4]
。ボディーカラーがブラックのモデルのみエンジンが黒塗装となり、併せてマフラーも黒に変更される[4]
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- 2000年
- 再度、一部カラーリング変更のマイナーチェンジを受ける。新色となるホワイトが登場し、黒色塗装のエンジンと黒のマフラーを装備[5]
。ブラック(黒エンジン・黒マフラー)およびシルバー(銀エンジン・メッキマフラー)は前年より継続となる[5]
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- 2008年
- 2006年末に行われた色変更をそのまま継承。φ41正立フォーク、3.00-17/4.00-17ホイールにオーリンズ製リヤサス、1300と同じワンピース構造のスミトモ製MOSキャリパー+焼結パッドなど、ミドルクラスの枠にとらわれない上質感も売り。長い間販売され続けていたが、自動車排出ガス規制強化のため2008年9月に生産終了となった。
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関連項目
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