きょしちょう座とは (キョシチョウザとは) [単語記事]

きょしちょう座 Tucana
略符	Tuc
象徴	the Toucan
設定者	ペーテル・ケイセルフレデリック・デ・ハウトマン
概略位置：赤経	23
概略位置：赤緯	-65
21時正中	10月10日
広さ	295平方度(48位)
3.0等以上の恒星	1
最輝星	きょしちょう座α 星(2.87等)
メシエ天体数	0
隣接する星座	ほうおう座つる座インディアン座はちぶんぎ座みずへび座エリダヌス座
星座の一覧

きょしちょう座とは、全天88星座の1つ。

南天の星座で、熊本市以南の地域で観測できる。

概要

星座名の「巨嘴鳥」とは、熱帯に生息しているオオハシ科の鳥を指す。名前の通り、大きなくちばしを持つのが特徴である。

暗い星が多く、日本では地平線上に低くしか昇らないため目立たない。観測の際は、東に輝くエリダヌス座の1等星アケルナルが目印となる。

領域内には、銀河系近傍の銀河である小マゼラン雲がある。

きょしちょう座は比較的新しい星座で、ネーデルラントの航海士ペーテル・ケイセルと、同じく探検家のフレデリック・デ・ハウトマンによる観測に基づいて作られた。

きょしちょう座には固有名を持つ恒星は存在しない。

NGC 104　球状星団
- ケンタウルス座のω 星団に次いで2番目に明るい球状星団。
  発見当初は恒星として分類され、「きょしちょう座47番星」という名前が与えられていた。
NGC 292　棒渦巻銀河
- 別名「小マゼラン雲(SMC)」。距離は約20万光年。銀河系の潮汐力で、形状が大きく乱れている。
  南天の夜空ではよく目立つが、日本からは見ることができない。
ISO HD FS 27　渦巻銀河
- 現在知られている中で、最も重い渦巻銀河である。地球からの距離は約60億光年。
  直径は銀河系とほぼ同じだが、質量は4倍以上もある。太陽質量ならば1兆400億倍である。