こいつらうまぴょいしたんだ!!とは (コイツラウマピョイシタンダとは) [単語記事]

こいつらうまぴょいしたんだ!!とは、信じていたトレーナーに裏切られたウマ娘の心の底からの叫びである。

概要

人類とウマ娘の分かちがたく結びついてきた長い歴史上、このような悲劇は数多く見られてきた。

古くはラスコー洞窟やアルタミラ洞窟などの旧石器時代の壁画に人間を血祭りに上げるウマ娘が描かれているし、近代に入ってもムンクの『叫び』など、ウマ娘の慟哭の悲劇は様々な戯曲や絵画などの題材となってきたと言えるだろう。

日本の歴史を紐解いても古事記の『因幡の白馬越え』や鳥獣戯画など、時に恐ろしく、時に面白おかしく描かれてきた。

現代の日本では高度に発達した鉄道網により、通勤通学中の多くのウマ娘と人間が満員電車で行き来しており、ひとたび「こいつらうまぴょいしたんだ!!」と誰かが叫べばたちまち大騒ぎとなり、警察沙汰は免れない。

公衆の面前でうまぴょいを披露するのはGI レースを勝ち抜いた超一流のウマ娘たちに限られており、本来は最高の栄誉である。それが猥雑な電車内や、温泉旅館で断りなく行われたとなると、うら若き乙女であるウマ娘たちの心痛はいかばかりか察するに余りあるだろう。

うまぴょいが行われていないことを後から証明することは非常に難しい。したがって裁判で有罪とされた後、追加の調査で冤罪であったことが判明する事例が少なくなく、映画『それでもボクはやってない』ではうまぴょいを疑われたトレーナーの悲劇のストーリーが描かれている。

出典：ウマ明書房『こいつらうまぴょいしたんだ!!　～悲劇の昭和犯罪史～』

実際のところは、ネットミーム「こいつら交尾したんだ!!」のパロディである。この「こいつら交尾したんだ!!」については単独のニコニコ大百科記事があるので詳細についてはそちらを参考されたい。

元ネタの4コマ漫画は2013年に発表されたものである。しかしこの「こいつらうまぴょいしたんだ!!」というフレーズは、TwitterやGoogleで検索する限りでは、2021年 2月の末頃から使用され始めたようだ。

要するに、この「こいつらうまぴょいしたんだ!!」という台詞の中の「うまぴょい」にあたるのは「交尾」ということになる。

そもそも「うまぴょい」とは『ウマ娘プリティーダービー』の楽曲「うまぴょい伝説」のタイトルおよび歌詞に含まれるフレーズであるが、意味が全く不明である。そのせいか、このような「うまぴょい（隠語）」といった扱いはこの「こいつらうまぴょいしたんだ!!」が広まるより以前からも存在していた。

ハッ!?　そう言えば
お母ちゃんが言っていた!!
都会は危険が一杯だって!!

わ、わたし…きっとうまぴょいされちゃうんだ…
何度も大安吉日すっぴんわっしょいされちゃうんだ…

という台詞が登場している。ちなみに「大安吉日すっぴんわっしょい」も「うまぴょい伝説」の歌詞。やはり意味は不明。

こういった扱いが遠因となって、「こいつらうまぴょいしたんだ!!」というフレーズが生まれてしまったのかもしれない。