古事記とは、
である。ここでは2について記述する。
内容は日本の神話や歴史などが書かれている。上巻・中巻・下巻より構成され、内容は全文が漢字で書かれている。上巻と中巻の途中までは神話や伝説が中心となり(神代の物語)、それ以後は歴史の記述(人代の物語)が増えていくが明確には区別されていない。また上巻には編纂の経緯などを述べた序文も含まれている。
成立は奈良時代の和同5年(712年)。その50年程まえ壬申の乱で勝利した天武天皇は、帝紀(皇室系図)と本辞(古い物語)が色々な誤りが生じ、本来の形が失われていることを嘆き、稗田阿礼(ひえだのあれ)という28歳の舎人(とねり)に言葉を賜って、帝皇日継(すめらみことのひつぎ、帝紀)と先代旧辞(さきつよのふること)を暗記させた。
その後、30年経って元明天皇はその知識が阿礼の死で失われてしまうことを惜しみ、太朝臣安麻侶(おおのあそんやすまろ)に詔して、阿礼の謡むところから古事記の三巻を書き上げさせた。
普通は「こじき」と音読みするが本居宣長は「ふることぶみ」と訓読みする説を唱えた。
日本書紀と古事記は合わせて記紀神話とまとめられているが、正史とされているのは日本書紀のほうである。
また、日本書紀と古事記ではいくつかの違いも見られる。例えば出てくる神の当て字が異なっている(例:倭建命(古事記)と日本武尊(日本書紀))。さらに同じ逸話でも若干の差があったりする。
我が国では古代以来、正史として日本書紀が高い地位を得ていた。しかし本居宣長が「純粋漢文で書かれた日本書紀は漢意(からごころ)の書であり、我が国古来の『やまとごころ』は歪められて伝わっている。一方、変体漢文(表意文字の漢字と、表音文字として日本が開発した万葉仮名の両方を混合させた記述法)で書かれた古事記こそが素直にやまとごころを伝えるものだ」という発想をしたことで、明治に入ってから古事記は日本書紀以上の聖典として優位に立ち、古事記は仏教や儒教の空気が全く混ざっていない日本民族唯一の記録として扱われた。ただし現在の研究では古事記もまた儒教や道教などの中国思想が濃厚に含まれていることが分かっている。(『変貌する古事記・日本書紀』及川 智早、P125、『天皇誕生』遠山美都男)
アニメ・ゲームなどにおいて神話の話がモチーフにされたり、神話に出てくる言葉が使われる事は多い。例えば、
日本神話も例に洩れずいくつかのエピソードや武器などがゲームやアニメなどに登場している(ヤタガラスなど)が、古事記というより日本神話に関連しているといった方が正しいだろう。
記事「日本神話」の項目「サブカルチャーにおける日本神話」には一覧が載っているのでそれを参照しよう
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最終更新:2024/11/09(土) 07:00
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