ひろしの回想とは、映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」の作中に用いられているBGMの曲名である。作曲は浜口史郎。
この項目は、ネタバレ成分を含みます。 |
作中の重要シーンで流れる主要BGMである。ひろしの少年時代を演出する曲目で、哀愁漂うメロディとなっている。
オトナ帝国の放つ「昔のニオイ」。
それによりひろしは、かつて父と母に連れられてやってきた大阪万博の地で、しんのすけと同じくらいの子供の姿に戻っていた。
辛くもひろしを助けにやってきたしんのすけの呼びかけにも「父ちゃん、変な子だよ!」と言ってそっぽを向く始末。
しかし、機転を利かせたしんのすけはニオイで昔に戻っているならと、彼の靴を脱がし幼いひろしの鼻先に近付ける。
そのニオイは、紛れもなくオトナになった今のひろしの放つ足の臭さ「今のニオイ」であった。
自分の足のニオイで意識を失っている間、ひろしは回想の中にいた。
父親の自転車の荷台に乗り、一緒に釣りに行ったこと。
学生時代に当時の彼女と歩いたり、雪の降る中を一人で歩いたりした、田圃のあぜ道。
自分の生まれた街を離れ、上京し就職したこと。
会社の仕事を覚えたり、仕事でミスをして怒られたり、同僚や上司に励まされたり。
その後、みさえと知り合い、満開の桜並木でデートしたこと。
しんのすけの誕生。家の新築。
猛暑の中で外回りをしたり、打ち合わせをしたり、残業をしたりして、
電車の中で吊革につかまりながら、ウトウトと眠ってしまうほど疲れきった体で、
一人でトボトボ家まで帰る、そんな日常。
でも、みさえやしんのすけ、ひまわりがいるだけで、笑顔になれたり幸せを感じる、そんな家族の風景。
そして、父親が自分にしてくれたように、しんのすけを自転車の荷台に乗せ、家族みんなで釣りに行ったこと。
回想で徐々に現実に戻ったひろしは泣いていた。そんなひろしに、しんのすけは問いかける。
「とうちゃん、オラがわかる?」
「ああ・・・・・・ああ!」
余談であるが、現実に戻った時にひろしは万博のミニチュアに囲まれていた。しんのすけがくさい靴を使ってまで必死の説得をしたのも無理もない。間違いなくしんのすけの目にはミニチュアに囲まれる中で精神的に幼児に退行化した父親の姿という異様な光景を目の当たりにしていたのだから。普通ならトラウマになってもおかしくない話である。事実、みさえを救出に向かった際にひろしは初めて第三者の目からは異様に見えている事を実感したからである。
一方のみさえ復帰シーンは特に回想もなく秒単位で終わってしまったが気にしないでおこう。
掲示板
106 ななしのよっしん
2024/02/08(木) 04:23:28 ID: 8nxAfW/xGI
何年経っても、何回見ても、大体これで泣く。
ホントよくできた映画だわ...。
107 ななしのよっしん
2024/04/30(火) 18:10:36 ID: HdypcCEKis
>>104
メタい事言うとこの時アニメにせまし出てきてなかったからなぁ
でも実際「オレ万博行かなくていいから浮いた金くれ」とか言って留守番してそう
108 ななしのよっしん
2024/08/19(月) 22:25:29 ID: zB1DIOwEgQ
何故かスタンド・バイ・ミーの間奏部を聴くとひろしの回想のシーンが思い浮かんで目頭が熱くなる。もしかしてコード進行が一緒だったりする?聴き比べても素人耳には良くわかんないんだけど、頭の中で二つのピースが交わる瞬間がある。
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最終更新:2024/12/21(土) 22:00
最終更新:2024/12/21(土) 22:00
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