ゆっけの月刊ニコペディアとは (ユッケノゲッカンニコペディアとは) [単語記事]

2010年 4月号

お待たせ

ゆっけ(編集者 )責任編集

ゆっけの月刊ニコペディアは毎月第一日曜くらいに発売です
各種情報提供は掲示板までお寄せください

3月のまとめ

「ゆっくり虐待」の記事の編集頻度は引き続き低め。掲示板での議論は継続中。
3月1日の三・一F5アタックの余波でニコニコ大百科もアクセスできない状態になりました。
不具合・要望掲示板の削除方針・編集方針スレは動きが少なかったです。現在、生放送主の記事に記述に関して生放送主が望んでいない記述についてどうすべきかという話題が挙っています。
ニコニコ大百科の開発に新人が投入されました（「ニコニコ大百科開発日記：さまざまな細かい使い勝手がよくなっております。」）。こき使いましょう。
ニコニコ大百科スレ★3が伸びるだけ伸びました。

社説「自動リンクオフと自動リンク隠し」

ゆっけ（編集者）の論説です。今回は自動リンクについてです。

ニコニコ大百科では記事や掲示板の文中で単語記事が存在する単語には自動でその記事へのリンクが生成されます。これは自動リンクと呼ばれています。詳細は当該記事を参照してください。

この自動リンク機能は記事ごとにその記事にリンクをするかしないかを設定することができます。記事編集画面の上部の「この記事名が他記事の中に出現したときの自動リンク」の欄で「自動リンクしない」を選択することによって自動リンクがされなくなります。

そもそも自動リンクとはニコニコ大百科のメイン機能のひとつであり、編集者がリンクを意識せずに文章を書いても関連語にリンクが張られるのはニコニコ大百科の自然なありようである。そしてそもそも「自動リンクしない」という選択肢は助詞などの一般的に可読性を大きく損なう自動リンクを抑制するものとして導入されたという経緯がある。ニコニコ大百科サービス開始当初は記事名1文字の単語記事の自動リンクが問題になり、これは自動リンクの黒字化により対処された。「自動リンクしない」という機能は記事名1文字の単語記事への自動リンクと同程度に可読性を損なう自動リンクを抑制するために使うというのが導入の経緯からの用途である。

しかしながら現在は不完全な記事を隠すためであったり、不快な記事を隠すためであったりという目的で「自動リンクしない」が適用される例が散見される。そもそも情報がない記事である場合は問題ないかもしれないが（この場合の情報がないというのは「価値のある情報がない」ではなく「情報量がゼロ」という意味である）、情報がある記事について不快であるとか広めてはいけない情報などという理由で「自動リンクしない」を選択することはまったく同意できない。それらの価値判断は読者にゆだねられるものであるし、多くの人が読んで不快を感じる記事であっても記事上部にて警告を行えばすむ問題である。小数の価値判断でニコニコ大百科のシステムの前提を崩して記事の露出機会を差別的に低下させることは混乱を招く行為である。

情報があるという前提で、誰かが不快に思うある記事が「自動リンクする」とされていることによるデメリットが「自動リンクしない」とされているメリットを本当に上回るのかどうかを考えてほしい。記事名と内容が乖離しており、かつ内容が不快であるならば内容を修正すればよい。記事名と内容が一致しており不快である（つまり記事名が不快な内容であることを示している）ならばその記事を読むかどうかはリンクを見た人の判断にゆだねられる。またそのような不快さをはらむ記事名のリンクはおおむねそれにふさわしい文脈、つまり他の記事の文章や掲示板で出現する。そしてふさわしくない記事や掲示板で出現した場合は記事中の文章であれば修正され、掲示板であれば削除される。その単語が自動リンクされることには問題はないと言える。