イサーク・アルベニス(1860~1909)とは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したスペインの作曲家・ピアニスト・指揮者である。
フルネームはイサーク・マヌエル・フランシスコ・アルベニス・イ・パスクアル。貧困な家庭に生まれ、5歳の時に初めての公開コンサート、8歳のころから演奏家としての巡業を行わなければならなかった。しかしピアニストとしての腕前は確かで、即興演奏によって一躍世界的名声を得たのである。
はじめは作曲もそのような即興的な音楽が主だったが、やがてアルベニス本人も作曲に関心を持つようになる。そうして1880年代になると2曲のピアノ協奏曲と1曲の交響曲を作曲。1890年代にロンドンに移っていたアルベニスは、オペレッタに挑戦する。こうして銀行家フランシス・バーデット・マニー=クーツが後援者となり、アーサー王物語を主題としたオペラ『マーリン』などを生み出していったのである。
しかし、やがてブライト病を患い、ピアノ曲に集中。49歳にて亡くなることとなった。
作風はピアノ組曲『イベリア』に代表されるように、民謡風の表現を巧みに用いる一方で、音色や半音階的な装飾音などピアノの特性を生かした表現力が特徴的である。この点は同じくスペイン人であるエンリケ・グラナドス、マヌエル・デ・ファリャら後進に多大な影響を残したのみならず、フランスのクロード・ドビュッシーやモーリス・ラヴェルからも絶賛された。
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最終更新:2024/04/20(土) 10:00
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