ガンパレード・マーチ〜新たなる行軍歌〜とは (ガンパレードマーチアラタナルコウグンカとは) [単語記事]

「ガンパレード・マーチ〜新たなる行軍歌〜」とは、2003年に放映されたテレビアニメ作品であり、2000年発売のPS用ゲームソフト「高機動幻想ガンパレード・マーチ」のアニメ化作品である。全12話。

概要

世界観はゲーム版のものと基本的に変わらず、謎の敵幻獣と人類との先の見えない戦いを基軸に、熊本の学生部隊5121部隊の戦闘と日常を描いたストーリーが展開される。アニメ版オリジナルの設定として対幻獣の切り札となる兵器 PBEなどが登場。

主人公はゲームと同様速水厚志。ただし5121部隊の設定が異なっており、ゲーム版では5121部隊メンバーであるがアニメではゲストキャラになっているキャラクターが多数。中にはドラマCDのみに登場するキャラクターや、全く出番のないキャラクターもいる。
また、何故かサブキャラクターの声優の多くが、原作ゲームから変更されている。声優が原作通りなのは速水、舞、善行、原、壬生屋、瀬戸口、岩田、中村、田代。このうちの一部のキャラはドラマCD版でのみ喋る。この変更については演出担当の判断なのか声優のスケジュールの都合なのかギャラの問題なのか、はっきりとした理由は判明していない。

大まかなストーリーの流れを説明すると、前半は前述したような幻獣と5121部隊との熾烈な戦闘が中心であり、戦争状態における仲間との死別による苦悩が描かれるなどどちらかと言えばシリアスなストーリー展開である。しかし後半になると空気が変わり、主人公の速水と芝村舞との恋愛模様が中心になる。幻獣との戦闘描写はほとんど出てこなくなり、5121部隊に所属する学生たちの日常を描いたラブコメ的なストーリーが展開される。

ゲーム「高機動幻想ガンパレード・マーチ」には莫大すぎる裏設定が存在するが、そういった設定は全くと言っていいほどアニメには反映されていない。さらに上述したように、後半はガンパレードマーチの世界観を用いたゲーム版とは全く別の作品のように仕上がっているため、コアなゲームファンの中には不満を感じた者も少なくなかったようである。ただし一つのアニメ作品として見ると出来が悪いわけではなく、「変にゲームの設定にとらわれるよりも、こちらの方が面白い」という意見もあるので感じ方は人それぞれである。