クッパだいばくはつとは (クッパダイバクハツとは) [単語記事]

『クッパだいばくはつ』とは、「マリオパーティ2」のミニゲームの一つである。
「マリオパーティ4」でもバトルミニゲームとして登場する『ドキドキクッパばくだん！』もスイッチを押し込む操作をするボタンが違うだけで、内容は完全に一致している。
また、「マリオパーティ100 ミニゲームコレクション」「マリオパーティスーパースターズ」にも収録されている。

概要

その中でも屈指の運ゲーと言われ、かつバトルミニゲームの中でも出現率が高い（逆に『キャラクターレース』や『みんなヒッパレ！』は出なさ過ぎである）ため、多くのコインを賭けさせられては涙目になった人も少なくないのではないだろうか。

初めにランダムに並べられた4人のプレーヤーが出て来て、その4人が順番にスイッチを選ぶ。
最初はスイッチが5つあり、その中に1つだけハズレのスイッチがある。
4人のプレーヤーが順番にスイッチを選んで押していき、誰かがハズレを選んでしまうとそのプレーヤーは負けとなり、クッパ型の爆弾が爆発して、あっけなく吹っ飛ばされていく。
誰もハズレを選ばなかった場合、もう一度最初の人からやり直しとなる。
誰かが脱落してしまった場合、その次の人からスイッチを選び始める。
そうして、プレーヤーが減るにつれてスイッチも一つずつ減っていき、最後の1人を決めるまでそれを繰り返す。

最近うｐされた動画で、確率についての論争があった。
その内容は、「選ぶ順番で確率が変わるのではないか？」というものである。
一見、確率は変わっている様に見えるが、実際は全員ハズレを選ぶ確率は1/5で変化しない。

また、スイッチを減らす時に無くなる赤や白のスイッチはハズレである確率が高いというのも迷信である。

プレイヤーをA,B,C,Dとおき選ぶ順番はA→B→C→Dとすると、Aがハズレの確率は1/5、Bがハズレの確率は1/4、Cが……となる。

このようにどんどんハズレの確率は大きくなっているように思えるが、AがセーフでなければBの順番は来ない。また、BがセーフでなければCの順番は来ない。つまり、Aがスイッチを選ぶ時からB,C,Dの確率は決まっている。

Aがスイッチを選ぶことになる確率は1。
Bがスイッチを選ぶことになる確率は、Aがハズレを引かなかった確率に一致し、その値は4/5。
Cがスイッチを選ぶことになる確率は、AもBもハズレを引かなかった確率に一致し、その値は4/5×3/4=3/5。
Dがスイッチを選ぶことになる確率は、AもBもCもハズレを引かなかった確率に一致し、その値は4/5×3/4×2/3＝2/5。

よって、上記の計算から、
Aがハズレの確率は1/5×1=1/5
Bがハズレの確率は1/4×4/5=1/5
Cがハズレの確率は1/3×3/5=1/5
Dがハズレの確率は1/2×2/5=1/5
誰もハズレを選ばない確率は1/5

となり、見事に全員同じ確率でハズレを選ぶようになっている。

また、残りプレーヤーが3人，2人となってもこのような計算で確率は一定ということを示すことができる。

一般に言えば、ハズレを1個含むn個のくじをn人以下で引く場合、その確率はどの順番で誰が引いても1/nになることを、上記と同じ計算で示すことができる。

前述したように、マリオパーティ4(以下、4)にも同様のミニゲーム「ドキドキクッパばくだん！」がある。
全員からコインを徴収するバトルミニゲームであること、バトルマスに止まることにより発生するミニゲームであることも全く同じであるが、4ではこのミニゲームを避けることができる画期的なシステムが2つある。

まず、バトルミニゲームの選択を、マスに止まった人が行うという点。4にはバトルミニゲームが6種あり、バトルマスに止まることで2つランダムで選択される。バトルマスに止まった人は、その2つから選ぶことができる。そこで当ミニゲームが選ばれても、プレイヤーが選ばなければいいだけの話である。ただし、CPUが止まった場合は結局ランダムになるため、このミニゲームが選ばれることがある。