ジュディス・バトラー

ジュディス・バトラー（1956～）とは、20世紀から21世紀にかけて活躍しているアメリカの哲学者である。

概要

オハイオ州クリープランドに生まれる。イェール大学でヘーゲルに関する研究で博士号を取得。ジャック・デリダやミシェル・フーコーらを引用したジェンダー・セクシュアリティ研究を行っていった。結果イヴ・セジウィックとともに1990年代以降のセクシュアリティ研究の牽引者となる。

シモーヌ・ド・ボーヴォワールといったこれまでのセクシュアリティ研究者は、社会的に構築された男と女の二項対立である「ジェンダー」を取り扱い、バトラーも当初はその視点から研究を行っていた。しかしやがて、バトラーは生物学的な性差「セックス」と社会・文化学的な性差「ジェンダー」の、前者を先天的で後者を後天的とみなす二項対立に疑問を抱く。そして、科学的に実証され先天的に存在する、という「セックス」もまた社会的に作り出された「ジェンダー」である、という立場に立ち、それまでのフェミニズムやジェンダー研究に再考を呼びかけたのであった。

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関連項目

• 学者の一覧
• <哲学>
• ポストモダン
• ミシェル・フーコー
• ジャック・デリダ
• フェミニズム