ステファン・エドベリ 単語


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ステファンエドベリ

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ステファン・エドベリは、スウェーデンの元プロテニス選手である。英語読みで「エドバーグ」の表記も見られる。単複両方で1位を獲得した稀有な選手の一人。

概要

ビヨン・ボルグマッツ・ビランデルなどクレーで強い選手が多かったスウェーデンにあってサーブボレーで頂点に立った選手。麗なプレイスタイルにルックスもあいまって子と表現されることが多かった。

ジュニア時代から優秀な成績を残しており、史上ジュニア部門で年間グランドスラムを達成している。プロでも全オープンウィンブルドン、全オープン優勝したが、全オープンは惜しくも準優勝1回に終わっており、キャリアグランドスラムは達成できなかった。

1983年プロ転向すると翌年には既にTOP20入りを果たしている。最初に獲得したメジャータイトルは当時まだ芝の大会だった1985年の全オープン。その後80年代後半はイワン・レンドルボリス・ベッカーらと共に頂点を争った。この間、1986年には一足先にダブルスでNo1を獲得している。1990年、ついにレンドルを引き摺り下ろしてシングル1位に立つ。その後、2年近くの間、ベッカージムクーリエらと争い断続的に1位に立っていた。ピート・サンプラストップに立った後も一定の成績を残していたが、1995年にはTOP10から陥落し始める。最終的に1996年引退した。

サーブボレーヤーとしてはジョン・マッケンローと並ぶ存在。マッケンローボレーがしばしば「にも真似できない」と言われるのに対して、エドベリのボレーは較的基本に忠実と言われる。ビッグサーブで押し込んでとどめにボレーを使うのではなく、スピン系のサービスで時間を作って前に詰めてから勝負する純正サーブボレーヤーだった。フェアプレーでも知られた選手であり、ATPスポーツマンシップ賞には彼の名前が冠せられている。

ベッカーとのライバル対決

ほぼ同世代のボリス・ベッカーとのライバル関係が有名。二人ともサーブボレーを活用したが、ベッカービッグサーブダイビングボレーといった単体のプレーで注を集めたのに対して、エドベリはサーブからボレーまでの一連の流れで勝負した。二人の対戦はベッカーが25勝10敗と大きくリードしていたが、何故かランキング1位在位期間ではベッカー12週に対してエドベリ72週と逆転している。1988年から1990年にかけては3年連続でウィンブルドン決勝を戦ったが、ここでも1988年1990年の二度エドベリが勝っている。大事な場面ではエドベリの方が強かったと見るべきか。

引退後、2014年にはレジェンド選手をコーチに迎える昨今の流れに乗って、ロジャー・フェデラーチームに合流。ノバク・ジョコビッチコーチを務めるベッカーと期せずして再びのライバル対決となった。結果的にコーチとしてはベッカーに軍配が上がったが、コーチを務めた2年間でフェデラーも四大大会準優勝が3回あり、成果は十分にあったと言えるだろう。

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